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昨日は、演奏会・・・チャリティーコンサート聞きに行って来ました。二胡の演奏会です。
少し癒されました。後半はついつ居眠ってしまいましたが。
それから、前々から気になっていた写真展も行って来ました。
猫好きさんなら知っていると思われる写真家「岩合光昭」さんの写真展です。
猫写真ではなく、動物写真がメインの写真展ですが、勿論猫写真もありました。
すごいなぁ、綺麗だなぁ。ホワイトライオンの横顔があまりにステキなので、ポストカード買っちゃいました。マオウ様そっくり!(親バカ)
写真集、持っていないのですが・・・欲しいなぁ、と、思ったり。
疲れ切ったら、癒しに買っちゃおう。
・・・写真展の外のソファーで座ってた3人のおばあちゃん方、猫の話題で盛り上がってました。私も加わりたかった!
友人と一緒だったので(動物写真にあまり興味のない)、ゆっくりできませんでしたが、写真展がしている間にもう一度行きたいなぁ、と思いました。
・・・というわけで、昨日はそれなりに癒されました。ただ、無駄なものを買いすぎて、節約しようと思っているのに散財した罪悪感でやや凹んでしまいましたけれどね。
昨日ついつい買ってしまった無駄?なもの。
「ギモーブ」
その名称を初めて知り、その名称のものは初めて食べました。
・・・フランス語でマシュマロを示す言葉なんですね。
5センチ四方のキューブの形に、様々な淡いパステルカラー。
かわいい!
見た瞬間、なにこれ!? と、ときめき、ついつい買っちゃいました。
味も、甘酸っぱくて(そこで買ったフルーツ味のは)美味しい! 食感もイイ!
元々マシュマロは好きなので、すごいツボにはまりましたよ。
マカロンよりいい~。
そこには売っていなかったのですが、ミルクのギモーブをコーヒーや紅茶に浮かべたい!
マシマロ、大好きだー。
で、お菓子つながりで。
洋菓子(チョコやクッキーかな)のメーカー「Mary's」に、白いひつじのキャラクター、メリーちゃんの羊ってのがいるんですね。初めてしりました。
かわいいなぁ。
白いひつじ熱が続いているので、思わず惹かれてしまいました。
惹かれただけですが。
最近、白いひつじ(キャラクター)萌えもあり。
で、
なんとなく、鳥貝ちゃんと百合子さんのいちゃいちゃが描きたくなったので、昨日からごくワンシーンをちゃっちゃと描きました。起承転結なしの、ワンシーン。イチャラブです。
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『ある夜』
「・・・百合子、さん?」
夜、ぼんやりした明るさに鳥貝は目を覚ました。
「わるい・・・起こしたか、」
低い百合子の声が上から降ってきて、鳥貝は目を擦りながら顔を上げる。
百合子は、鳥貝の隣で上半身を起こして片膝を立てて座っていた。視線は鳥貝ではなく、どこか遠くを見ている。
淡い光を受けて際立って見えるその整った顔にしばらく見惚れ、鳥貝は百合子の視線の先に目を向けた。
カーテンが開かれていた。
そこから、月が見える。丸い月だ。
「満月・・・、」
「・・・うん。あんまり綺麗だったからさ、」
しばらく、ふたり無言で月を眺める。
淡い光。頼りなくて、優しい光。どこか、胸をざわめかせる光。
小さく笑った百合子が、唐突に鳥貝の上に覆いかぶさってきた。
「ちょ、ちょっと、」
「なんかさ、月見てると妙に切ない気分になんのな。」
「・・・百合子さんが切ない、ですか?」
からかう口調に、百合子が鳥貝の脇腹をくすぐる。
「やっ、ちょ、ちょっと、っ、や、も、やぁ!」
身をよじって抵抗して、でも、笑う。
「ばぁか、」
「どっちがですかっ!」
百合子の手を押さえつけ、涙目で百合子を睨み上げた。
頬を膨らませた拗ねた表情が淡い月光に照らされて・・・百合子はたまらず彼女に口付ける。その口付けは、鳥貝も優しく受け止める。
優しくて甘い口付けの後、鳥貝に覆いかぶさったまま百合子は彼女の上に体重を預け、くすくす笑う。
「っ、もぉ、重いっ、」
「・・・愛してる、」
「・・・ばか、」
しばらく、その状態でふたり静かに寄り添いあう。
鳥貝も口で云うほど百合子の重みは気にならない。その愛しい重みには、もう慣れてしまったから。むしろ・・・心地よいから。
「・・・ずっと、そうやって傍にいれくれよ、」
囁く言葉に、鳥貝はくすっと笑う。
それは、口癖に近い、百合子のいつもの言葉だから。
自分の腰に回る百合子の手を握る。それだけで、百合子への返事になる。
百合子も鳥貝の手を握る。
「・・・ふたりでこうやって眠るようになってからしばらくさ、」
「・・・はい、」
「寝てるおまえを何度も確かめるようになった。」
「・・・どうして?」
「消えてしまわないか、心配だったから。」
「・・・消えませんよ?」
「うん。でも、あの頃は・・・幸せすぎる夢、見てたらどうしようかと思ってた。」
「どこからが、夢?」
「おまえがおれの前に現われた所から。本当はおまえはまだN県にいて、おれの事も、夏目の事も知らずに過ごしてるんじゃないか、って。」
「・・・もう、確かめなくて大丈夫ですよね?」
「うん・・・、でも・・・、」
「でも?」
「おまえを失う日がいつか来るかもしれないのが、怖い、」
「・・・。・・・それは、きっと、あと何十年も先です。長生きしますよ、もういい、ってくらい。」
夏目のように鳥貝がいなくなってしまうのではないか。
いつか別れる日が来るのではないか。
二重の意味が含まれた百合子の言葉への応えは、それらふたつを同時に応え、なおかつ彼の望む未来を示唆する内容だった。
百合子は繋いだ鳥貝の手を再び強く握り、微笑む。
「ずっと、こうしていたい、」
「・・・月は沈み、朝は来ます、」
「朝なんて、来なくていい、」
「・・・朝が来なければ、ふたりで手を繋いで出かけられませんよ?」
「そうか、それは、問題だ、」
ふたりでくすくす笑いあって、抱きしめあって、キスをする。
今が幸せすぎるから、この時が終わるのを恐れてしまう。
辛すぎる時を体験してしまったから、幸せを疑ってしまう。
「幸せをもっとください、」
百合子が妙に丁寧な言葉で鳥貝に云い、鳥貝は目をぱちくりさせる。
「え?」
意味が分からない、と目を瞬かせる鳥貝の首筋に百合子の唇が落ち、内腿に手が入り込む。
「ちょ、百合子さん、っ、ひゃ、」
「今のおれの幸せは、おまえといる事。」
「あ、やっ・・・もう、」
「そして、一番の幸せな瞬間はおまえと繋がっている、時、」
云いながら、鳥貝の胸をやわやわと愛撫し、感じる部分を唇で食む。
「ん・・・っ、また・・・、」
嫌じゃない。鳥貝は少しだけ抵抗しようか考えつつ・・・結局百合子の欲望に身を任せる。それが、彼女にとってもとても幸せなことだから・・・。
「・・・私も、以前は少しだけ不安でしたよ? 百合子さんといる事が、夢なんじゃないかって・・・、」
「うん・・・。幸せすぎると、それを疑いたくなるんだ、」
抱きしめあって眠る。
月が沈む時まで。
「春海、」
愛しい人の名を呟いて、その寝顔を見つめる。
そっと頬に手を寄せる。暖かい。
首筋に触れる。脈動を感じる。
「・・・ちゃんと、生きて、おれの傍に、いる、」
大切な人。愛する人。
そんな存在が人生半ばで居なくなる絶望は、もう二度と感じたくない。
彼女が己の意思で自分の前から消えるのならいい。哀しいけれど、切ないけれど、きっと、身を切られるくらい辛いと思うけれど、彼女が生きて、この世界のどこかで存在してくれればいい。
でも、やはり、できればずっと傍に、いて欲しいと思う。この温もりをずっと感じさせて欲しいと思う。笑顔も、怒った顔も、喜怒哀楽のすべてが、寝顔さえも、全部自分の手の届く位置にあって欲しいと思う。
「春海、」
柔らかくて、暖かな身体を抱きしめる。
彼女が身じろいで、小さな声を吐き出す。
唇が笑みに崩れている。幸せな夢を見ているのかもしれない。
自分の腕の中で、愛する人が幸せでいてくれるのが、嬉しい。
「春海、愛してる。」
眠る彼女は何も応えない。けれど、無防備に自分の隣で眠る彼女の存在そのものが応えなのだと、そう、思う。
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自信家のオレ様男だけれど、鳥貝ちゃんの事に関しては、気弱で心配性になる百合子さんでした。
洗濯が終わったら、ちょっくら出かけてこようかな。
明日からの残業おやつと朝ごはんを買わないと。
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そちらにも春は訪れているでしょうか? 心地よく春をお迎えされていれば良いですね。