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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

山口博「こんなにも面白い日本の古典」

2007-07-14 | 古典
愛と夢、涙と欲……。抱腹絶倒の人間模様を古典に読む!『万葉集』は庶民の生活と宮仕えの苦吟、『竹取物語』は恋する男を操る女心、『源氏物語』の華麗な六条院は実は老人ホーム。数々の名作古典の背景にあるのは現代にも通じる色と金の欲。日本の古典の新たな楽しみ方。 手頃な文庫本に17書の古典文学をピックアップし、現代に置き換えた楽しみ方を説いている。気軽に楽しめて、入門書とはまた別格の角度から、古典に興味 . . . 本文を読む

林真理子「アッコちゃんの時代」

2007-07-13 | 小説
80年代、狂乱と豊饒の時代。地上げの帝王と称される男の愛人となり、キャンティの御曹司を有名女優の妻から奪って世の女たちの羨望と憎悪を一身に浴びた女子大生がいた。マハラジャの饗宴、赤プリの誘惑、キャンティの陶酔―煌めくバブルの東京を、無邪気に、奔放に泳いで伝説となった小悪魔・アッコの素顔を描く。 アッコちゃんは、実在の人物らしいが、働かずして、美貌と放漫な容姿で、生きることができた時代。東京とい . . . 本文を読む

綿矢りさ「夢を与える」

2007-07-12 | 小説
チャイルドモデルから芸能界へ。幼い頃からテレビの中で生きてきた美しくすこやかな少女・夕子。ある出来事をきっかけに、彼女はブレイクするが…。成長する少女の心とからだに流れる18年の時間を描く待望の長篇小説。 少しがっかりする内容…。夕子の成長の過程が、あっさりと、箇条書き風に淡々と進められ、つまらない。感動する部分が少なかった。小さい頃から大人の世界で生きてきた夕子に、同世代の人間との人間的付き . . . 本文を読む

三崎亜紀「失われた町」

2007-07-05 | 小説
30年に一度起こる町の「消滅」。忽然と「失われる」住民たち。喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ。大切な誰かを失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われた町」と戦う。消滅を食い止めることはできるのか?悲しみを乗り越えることはできるのか?時を超えた人と人のつながりを描く… 新しい感覚のSFです。設定などで理解できない、頭の硬くなった方から、酷評がある . . . 本文を読む

東野圭吾「手紙」

2007-07-03 | 小説
兄の犯した強盗殺人事件から、社会の偏見とひずみに耐えながら、生きていく直貴。 担任の計らいから何とか高校を卒業するも、就職活動は困難を極め、あらゆる場面で偏見に耐えなければならない、理不尽さ。 通信での大学進学後、初めてであったバンド仲間の誘い。音楽との出会いも、兄の件で、デビューはできないと、あきらめざる終えない。 カラオケで歌ったイマジン~差別と偏見のない世界なんて存在しない。初めて好き . . . 本文を読む

憑神

2007-07-02 | 映画
浅田次郎原作、降旗康男監督作品 妻夫木聡主演幕末の武士が、三巡稲荷に手をあわせると…現れたるは、貧乏神、疫病神、死神。幕末の江戸に生きる下級武士の悲喜劇。 憑神が、現れるごとに、自分の生き方を考え、一人の男として成長していく、実際、彦司郎は非常に優秀な武士なのだが、幕末というのが優秀な侍としての価値観がなくなる時代であり、神と対峙しながら、人間としての価値観を1つひとつ獲得していくのです。 . . . 本文を読む

吉永みち子「オバハン流旅のつくり方」

2007-07-01 | エッセイ
「気がつけば騎手の女房」の著者吉永さん。 東京下町から日本全国、ときには海外で、名酒とご馳走に舌鼓をうち、温泉めぐりやショッピング。友達どうしの気楽な旅も、ふらりと出かける半日旅行も楽しみ方は無限大。満足度200%の極楽旅行エッセイ。 とにかく、文章に飾り気がなく、見聞きした事実が、豪快描かれるので、読んでいて清々しく、おお、楽しげー。猛烈に仕事を片付け、 福岡アラの旅、馬乳酒をもとめモン . . . 本文を読む