鬼といえば、こわいもの、悪いものの代表のようにいわれていますが、そのほんとうの姿はあんがいしられていません。ふるい図像を手がかりに鬼本来の姿をさぐっていく『鬼の百科』。
美術館や博物館、寺などから集めた沢山の鬼にまつわる絵や作品をふんだんにつかって、鬼について丁寧な説明されている絵本です。
こども…が読むというか、高学年から、中学生、大人まで、楽しめる絵本です。
鬼って
人間の想像から生まれたもの。
病気も貧乏も争いごとも、嫌なものや怖いものはみんな、鬼。
目に見えない、そこしれない闇のような力をもったものを、想像によって鬼と考える。
鬼ごっこで鬼の役を決めるように、人間はいろいろなものを鬼ときめて、怖がったり、逃げたり、反対にからかったり、いじめたり、追い払ったりしてきた。
時には、絵の中の鬼になって、鬼の気持ちを考えながら、見る絵本。こわがりながら楽しみながら、人間の考える鬼の世界を理解できます。