神沢利子・作、岩村和朗・絵
人間も動物も、1つになれる幼児の遊びを通して、ひな祭りの楽しさを、いきいきと描いたお話です。
ぎょうぎょうしく飾り立てられたひな人形ではなく、画用紙を切り抜いただけの素朴なひな人形。しかも、それを自分で作る。
あとでびっくりさせようと、友達にもかくして、でも、かぜにふわっと吹き飛ばされ、あわてて外へ飛び出した。
部屋の中から戸外へとお話の世界は広がります。
動物たちの、歌うひな祭りの歌、タンポポの花のおひな様の横に並んでいる紙人形のおひな様をみてびっくり。
「みて。あたしの、おひなさま、こんなところに、きてるの。たんぽぽの おひなさまとならんで、うれしそう。みんなの おひな様になって うれしそう!」
喜ぶともこ
うわーっっと、戸外のおひな祭りのわくわく楽しさが伝わります。
素朴な絵がほんわかした印象で、思わす笑みがこぼれます。
巻末には、タンポポでつくるおひな様の作り方ものっています。
絵本を読んだ後に。さっそく作りたくなって、野原に出かけたくなりますね。