東京市場は買い優勢となりそうだ。欧米株式相場の大幅高を受けて買い戻し機運が高まりそう。直近軟調だった主力株を中心に戻りを試す展開が期待される。欧州不安は拭えないものの、「恐怖指数」との異名を取るシカゴ・オプション取引所のVIX指数が前日比12%も下落しており、投資家心理はかなり改善したとみられる。日経平均の予想レンジは8650~8900円。
前日は日経平均が小幅反発した一方で、TOPIXは1月16日につけた終値ベースの年初来安値(725.24)を4カ月ぶりに更新。日経平均は年初来安値(終値ベース8378円、ザラ場ベース8349円)から、まだ余裕がある水準とはいえ、心理的な節目の8500円を割り込むと一気に更新する可能性も否定できない。また、市場エネルギーの乏しさや、底割れする企業の多さも気掛かり。東証1部の売買代金が前日比29%減の8665億円と急減し、1月17日以来(8231億円)以来、4カ月ぶりの低水準になるなど買い手不在の感が否めない。東証1部の安値更新銘柄数は215と、一時期より絶対数は減少しているものの、業績不振の電機3社(ソニー、シャープ、パナソニック)のように底割れが続いている銘柄が多い。とはいえ、日経平均は直近7週間で1500円近くも下落し、騰落レシオ、PER、PBRなどでみると歴史的な安値圏にあることも事実。先週発表された3月機械受注、1-3月期GDPが市場予想を上回る着地をみせ、政府が5月の月例経済報告で景気の基調判断を9カ月ぶりに上方修正したことを勘案すれば、いつ急反発しても不思議ではない状況だけに、外部環境の好転で相場の流れが変わるかどうか注目される。
21日のNY株式相場は大幅反発。ギリシャによるユーロ離脱懸念や中国の成長懸念が後退した。ダウ平均は前日比135.10ドル高の12504.48ドルで終了した。ダウ平均は買いが先行した。先週末のG8で首脳らがギリシャはユーロを離脱すべきではないとの見方で一致したことで、ギリシャのユーロ離脱懸念がやや後退した。また。成長が減速すると懸念されていた中国が成長促進に取り組むと表明したことが好感された。また、「一部の機関投資家がフェイスブックを売って、これまで売っていたアップルを買っている」との指摘も聞かれ、足元で売られていたハイテク企業を中心に買いが入り、指数は引けにかけて一時140ドル高程度、上昇し、当日高値圏で終了した。NASDAQは前日比68.42ポイント高の2847.21ポイント、S&P500は同20.77ポイント高の1315.99ポイントで終了した。個別では、IPO価格が割高だったとの指摘が聞かれたフェイスブックは11%急落しIPO価格である38ドルを割った34.03ドルで終了した。また、バーゼル・スリーに対応するため、自社株買いを一時停止すると発表したJPモルガンは2.9%下落した。
前日の日経平均は後場上げ幅を拡大する場面もみられたが、大引けにかけて伸び悩んだ。東証1部の値上がり銘柄数は958(全体の57.1%)に達し、規模別株価指数は大型のみ下落。指数寄与度の高いファーストリ、ファナックなどが相場をけん引し、内需関連株などに買い戻しやリバウンド狙いの買いが入った。その一方で、国際優良株や資源関連株の一角が軟調で、パナソニックなどが年初来安値を更新した。
日経平均株価は8633.89 +22.58円と小幅反発。前日レンジの下方での動きに止まり、売り圧力の強さを印象付ける動きだ。RSI(9日)は前日19.2%→15.1%に低下。陽線はらみ足とはなったものの、反転期待よりも5日線(8764円)下で下値模索が続いているという認識が優先されよう。1月から騰勢を強めたスタート水準に近づいており、いつ反発してもおかしくない。3/27から大幅に下げたことで中期の200日線(9010円)は下げに転じており、仮に反発があっても短期的には同線で戻りを抑えられるだろう。当面は下げが続く25日線(9289円)や200日線などを上限にもみ合い想定。ただ、今後1ヶ月程度かけて200日前の応答日株価は急速に下落する。この先株価が大幅に下げ幅を広げることなく、何とかもみ合いを維持するような動きができれば、200日線が幾分下げ止まる間までの日柄調整を経て、9000円台前半までの戻りが生じるシナリオはあろう。下値メドは、3/27高値10255円~4/11安値9458円までの下げ幅797円を4/11安値からさらに下げた8505円や、昨年11/25安値を起点とした上昇序盤で小さな三角もち合いを形成した中値8432円処、8270円処などがある。変化日は5月30日、6月6日、21日となる。
前日は日経平均が小幅反発した一方で、TOPIXは1月16日につけた終値ベースの年初来安値(725.24)を4カ月ぶりに更新。日経平均は年初来安値(終値ベース8378円、ザラ場ベース8349円)から、まだ余裕がある水準とはいえ、心理的な節目の8500円を割り込むと一気に更新する可能性も否定できない。また、市場エネルギーの乏しさや、底割れする企業の多さも気掛かり。東証1部の売買代金が前日比29%減の8665億円と急減し、1月17日以来(8231億円)以来、4カ月ぶりの低水準になるなど買い手不在の感が否めない。東証1部の安値更新銘柄数は215と、一時期より絶対数は減少しているものの、業績不振の電機3社(ソニー、シャープ、パナソニック)のように底割れが続いている銘柄が多い。とはいえ、日経平均は直近7週間で1500円近くも下落し、騰落レシオ、PER、PBRなどでみると歴史的な安値圏にあることも事実。先週発表された3月機械受注、1-3月期GDPが市場予想を上回る着地をみせ、政府が5月の月例経済報告で景気の基調判断を9カ月ぶりに上方修正したことを勘案すれば、いつ急反発しても不思議ではない状況だけに、外部環境の好転で相場の流れが変わるかどうか注目される。
21日のNY株式相場は大幅反発。ギリシャによるユーロ離脱懸念や中国の成長懸念が後退した。ダウ平均は前日比135.10ドル高の12504.48ドルで終了した。ダウ平均は買いが先行した。先週末のG8で首脳らがギリシャはユーロを離脱すべきではないとの見方で一致したことで、ギリシャのユーロ離脱懸念がやや後退した。また。成長が減速すると懸念されていた中国が成長促進に取り組むと表明したことが好感された。また、「一部の機関投資家がフェイスブックを売って、これまで売っていたアップルを買っている」との指摘も聞かれ、足元で売られていたハイテク企業を中心に買いが入り、指数は引けにかけて一時140ドル高程度、上昇し、当日高値圏で終了した。NASDAQは前日比68.42ポイント高の2847.21ポイント、S&P500は同20.77ポイント高の1315.99ポイントで終了した。個別では、IPO価格が割高だったとの指摘が聞かれたフェイスブックは11%急落しIPO価格である38ドルを割った34.03ドルで終了した。また、バーゼル・スリーに対応するため、自社株買いを一時停止すると発表したJPモルガンは2.9%下落した。
前日の日経平均は後場上げ幅を拡大する場面もみられたが、大引けにかけて伸び悩んだ。東証1部の値上がり銘柄数は958(全体の57.1%)に達し、規模別株価指数は大型のみ下落。指数寄与度の高いファーストリ、ファナックなどが相場をけん引し、内需関連株などに買い戻しやリバウンド狙いの買いが入った。その一方で、国際優良株や資源関連株の一角が軟調で、パナソニックなどが年初来安値を更新した。
日経平均株価は8633.89 +22.58円と小幅反発。前日レンジの下方での動きに止まり、売り圧力の強さを印象付ける動きだ。RSI(9日)は前日19.2%→15.1%に低下。陽線はらみ足とはなったものの、反転期待よりも5日線(8764円)下で下値模索が続いているという認識が優先されよう。1月から騰勢を強めたスタート水準に近づいており、いつ反発してもおかしくない。3/27から大幅に下げたことで中期の200日線(9010円)は下げに転じており、仮に反発があっても短期的には同線で戻りを抑えられるだろう。当面は下げが続く25日線(9289円)や200日線などを上限にもみ合い想定。ただ、今後1ヶ月程度かけて200日前の応答日株価は急速に下落する。この先株価が大幅に下げ幅を広げることなく、何とかもみ合いを維持するような動きができれば、200日線が幾分下げ止まる間までの日柄調整を経て、9000円台前半までの戻りが生じるシナリオはあろう。下値メドは、3/27高値10255円~4/11安値9458円までの下げ幅797円を4/11安値からさらに下げた8505円や、昨年11/25安値を起点とした上昇序盤で小さな三角もち合いを形成した中値8432円処、8270円処などがある。変化日は5月30日、6月6日、21日となる。