赤い水性の部屋

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ちびっ子音楽コンクール

2007年04月23日 | Weblog
 中部日本の大会を聞いて思ったこと。北陸、愛知はレベルが高い。そりゃ、東海大会よりもエリアが広い大会だから当たり前って言えば当たり前だが、静岡県とはひとつレベルを開けられている感じ。

 ここ数年思うことだが、今の本大会や全国的な演奏レベルを中学生とするならば、静岡県大会は『ちびっ子音楽コンクール』くらいである。
 少々手厳しい言い方で、批判になってしまってはいけないと思うのだが、浜松の小中学生の演奏は壊滅的と言ってもよい。いや、すべてではないと思うが、少なくとも、私の周りで聞かれる演奏は、そう言わざるを得ない。昨日の小学生の部の演奏は、とても素晴らしかった。確かに本大会に出るような団体だからかもしれないが、アレが小学生の演奏なら、やはり身近に聴いてきた小学生の演奏はお遊戯会の域を超えていないと言わざるを得ない。

 静岡県(中学)から全国大会に出られなくなって、もう10年くらいになる。東海大会の金賞でさえ、1,2校だと思う。浜松に限ると、もっとひどい状況で、高校ですら、3年前に浜松商業が全国出場を果たしたものの、その前は12年さかのぼる。これは私が高校3年生の時代だから、途方もなく昔の話だ。

 『目指せ、県大会!』とがんばった時代(今もそうだが)があった。知らず知らず、レベルが下がり、実際は『目指せ、ちびっ子音楽コンクール』になってしまっていたことに気がついていなかったのだろうか?
 確かに普門館まで足を運んで全国大会を聞きにいくとか、アンサンブルの全国大会を聴きにいくとか、ジャパンバンドクリニック(JBC)に指導者として勉強に行くとか、そういった話を浜松の先生(自分も含めて)あまり聞かない。北海道や九州の先生は小学校も中学校も、高い旅費と移動時間を費やしてわざわざ浜松までやって来る。「次がいつになるのかわからないから」と、一回の講習会に飛びつく意欲にあふれている。浜松では講習会を受ける機会が少なくとも4回以上はあるだろう。

 指導者(多くの場合、教師・学校関係者)の意識、生徒の意識、親の意識・・・『お遊戯会』から『演奏』へとステップアップさせる努力をしないといけないと痛感した。もちろん、生徒が最初から意識が高くいるわけはないので、やはり指導者の問題が大きい。「中学生としてはこれくらいじゃない?」の基準が一致していないんじゃないかと思う。
 なるほど『お遊戯会』なら、親だってビデオ撮影したり自分の子の出番だけ見てさっさと帰ったりするわけだ。人に聞かせるというレベルの『演奏』ならば、誰のものでも感動するし、ずっと聞いてもらえるはず。演奏者のマナー、聴衆のマナーも向上するだろう。

 小学校から中学に上がるとき、小学校の現状、中学校の現状から考えると、中学の演奏を聞いて驚いたり、練習量の多さや厳しさに戸惑うことが多いと思う。
 逆に中学から高校に上がったときは、ある程度は想定内だと思う。野球やサッカーなどはどうなのだろう?(甲子園や国立競技場を目指しているチームとそうでないチームではぜんぜん違うと思うが・・・)
 『中一ギャップ』というらしいが、「中学なんて、バスだって大人料金なんだから、これくらい当たり前でしょ?」と思うには時間がかかるのかもしれない。

 写真は私から見た合奏場の景色・・・そんなことを思いながらいつも合奏をしている今日この頃。

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