赤い水性の部屋

あくまでも赤い水性個人のページですので、吹奏楽とは関係ない内容もあります。みなさんのコメントをお待ちしています。

習い事

2009年02月27日 | Weblog
 ホルンのレッスンを見学する。自分の生徒がどのように教わったかを見届けるのは、大切だと思う。どんな環境でどんな先生から何を教わっているのかをしっかりと把握しているべきではないだろうか?それ以上に、われわれ学校の指導者は、これからもいろいろな生徒にアドバイスをしていかなければならないから、自身が指導法を勉強する必要がある。全部の楽器を演奏するなんて無理だが、構え方や楽器の各部位の名前、練習方法くらいは知っておきたい。

 ピアノのお稽古も、実は本人ではなく、連れてきているお母さん(お父さんでもおばあちゃんでもよい)が、そのレッスンをしっかりと見て、レッスン後の練習をしっかり管理しなければ、ピアノが上達しないのと同じだと思う。
 習っていれば上手くなる、塾に行かせていればできるようになるという考えからして間違っていると思う。学校の授業も塾の授業も、習字やそろばんも。みんな同じ先生から習い、同じ時間に同じ環境で受けている。違うのは本人とその授業や稽古の後の一人での練習である。そのとき習ったことやできたことを忘れないというのが、次への最低限度のステップである。

 「中学生のクラブ活動にレッスンなんて・・・わしらのころは独学で根性で習ったもんだ・・・」という意見もわかる。しかしこの意見に関しては、私個人としてはハッキリと、「No!」である。
 もちろんレッスン代や時間、場所、機会など、許される条件はさまざまであるが、英語の先生に英語を習い、ピアノの先生にピアノを習う。専門家に習うことはごく自然なことだと思う。大工の棟梁に板前の修行には行かない。そして、それは初心者であればあるほど、幼ければ幼いほど大切だと思う。最初の一歩が違っていたら、そこでその子のその分野での成功は困難になる。
 数学の先生が柔道や野球など、違うものを教えているのは日本の学校くらいである。クラブの顧問という立場では仕方ないが、やはり定期的に専門家によるコーチは受けたほうがよい。吹奏楽は吹奏楽の先生に習うのが自然なのだ。(当然ウチのバンドも習っている)

 今これを読んでいる人で、楽器を演奏する人(もちろん楽器でなくても)がいたら、専門家に教えを受けてみてほしい。きっと大きな発見があり、自分がやる気になり、より充実した活動ができるはずである。