本を読もう!!VIVA読書!

【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

『無念は力-伝説のルポライター児玉隆也の38年』坂上遼

2007年01月23日 | ノンフィクション

 

無念は力.jpg



写真の人物をご存知でしょうか。すでに30年ほど前の1975年、38歳で亡くなったルポライター、児玉隆也氏です。



マスコミに進みたいという高校生も多いですね。単に有名人に会えるからという他愛のないものから、いわゆるジャーナリズムの世界にあこがれる正統派まで、多くの人をひきつけます。私だってマスコミというのはどんな世界かのぞいてみたい気がします。


ただ、ロシアで 『プーチニズム』 を書いたアンナ・ポリトコフスカヤ氏は殺害されましたし、日本では、マスコミで大きな事件が報じられるたびに、ジャーナリストでなくても、繰り返し不可解な“自殺”があると、『日本がアルゼンチンタンゴを踊る日』 を書いたベンジャミンフルフォード氏は指摘するように、見かけ以上に複雑ですね。



また、衝撃を受けた一冊、『日経新聞の黒い霧(大塚将司)』 を読んでも、弱い立場にいる人間が権力者を告発するのは、いかに日本が民主国家だと言っても容易ではない、どころか首尾よく終えるのは極めて難しいとわかります。


本書で描かれるのは、それに挑戦した児玉隆也氏の短い人生です。ジャーナリズムにあこがれた一人で、必死の努力で、その夢がかない名声の頂点に近付く直前に、残念ながら病に倒れてしまった人物です。


彼は田中角栄に食いさがろうとし、志半ばで病に倒れてしまうのですが、筆者の坂上遼氏は児玉氏とは全く面識もない第三者。熱心な一ファンとして6年もかけて本書を書き上げたそうです。 


児玉氏は戦中の極貧の環境下、8歳で父親を亡くすも、苦学をし早稲田大学を卒業。つてに頼って、工場での職をしている間に、記事などの投稿作品などが認められ、念願の出版業界に身を置くようになります。


父親が亡くなった時、棺が買えず、タンスを棺おけがわりに遺体を寝かし、大八車で火葬場へ運んだのは、まだ氏が小学校2年生の時のことです。そんな少年がやがて権力の隆盛を誇っていたあの田中角栄を追い詰める記事を書くようになっていったわけです。


その後数々のレポートやスクープなどが認められ、ついに編集長にまで上りつめますが、結局、その地位を捨て、フリーのジャーナリスト、いわゆるルポライターとして独立します。生活はどんなに苦しくとも自分の書きたいものが書きたいという信念です。


ところが独立したとたんに襲った病魔。ガンになってしまいます。今でこそ、ガンは誰でも口にする言葉ですが、当時ガンは隠さなくてはならない病気でした。家族やまわりの苦悩は深まりますが、本人はそれを知ったあと『ガン病棟の99日』という闘病記を出しました。日本で初めての“ガンの闘病記”だそうです。


死の直前、丸谷才一氏の推薦で、知の巨人、立花隆氏の“田中角栄研究”と児玉氏の“淋しき越山会の女王” がある賞を共同受賞し、もう大宅壮一の時代は終わったと指摘されたことがことの他うれしかったそうです。



ただし、正義感をふりかざしてばかりいたり、きれいごとだけを言っていたのでは、取材も進みません。冒頭で述べたように、どれほど美しい心や情熱があるからといっても、権力側はそうやすやすとスクープ価値のある情報が出て行くのを許しませんから、児玉氏の方もありとあらゆる手段を講じたようです。


筆者である坂上氏が、本書のために取材しているあいだも、あからさまな取材拒否や、児玉氏に批判的な反応がたくさんあったそうです。かつてのファンとしての複雑な感想も添えられています。


結局、取材した結果、そういうネガティブな内容も含めて、悲運の正義漢として持ち上げるのではなく、無念の天才ルポライターとして人間くさく書かれています。


実にさまざまな無念が描かれています。人生の師と仰ぐ三島由紀夫に最後の最後で認められなかった無念。

そして彼の死後、彼を題材にした映画とドラマができるはずだったのが、時の政治家のあからさまな圧力で流れてしまったのも無念でしょう。

どうりで “立花隆と双璧” 児玉隆也と言っても人が知らないはずです。


マスコミに行きたいという高校生には、一見華やかに見えるジャーナリストの活動の影に、さまざまな制約や大きな犠牲が伴っていることを知るのにも良い一冊だと思います。


やはり人生どこかでは、リスクをとる覚悟が必要。受験はその最初の経験かもね。その経験が人生に大きくプラスに働きますように!

 



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無念は力―伝説のルポライター児玉隆也の38年

情報センター出版局

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『無念は力 -伝説のルポライター児玉隆也の38年』坂上遼
情報センター出版局:415P:1785円

 

 


『日本型ポピュリズム』 大嶽秀夫

2007年01月22日 | 政治・経済・外交



センター試験をしている間に、そのまんま東さんが知事ですよ。失礼ながら、勝手に泡沫候補だと思っておりましたので驚きました。

これまで不祥事も起こしましたが、早稲田に再入学して勉強もしていました。談合事件で嫌気がさしていた宮崎県民の心を見事につかんだようです。すごいなぁ~。


宮崎出身ですし、知名度は確かに抜群でしょう。これまで多くのタレント、有名人政治家が登場しましたが、なかなか理想通りに活躍できません。私は彼の政策などは何も勉強しておりませんので、何とも申し上げられませんが、少なくともかつての大阪府知事のようにはなってもらいたくないですね。


トップだけ一時的に変わっても、談合体質はそれこそ、“そのまんま” になるという現象もよく見られます。県民の期待に応えるように、しっかりとした政治をぜひお願いしたい。


さて、本書は、大衆迎合政治や衆愚政治などをイメージさせる、『日本型ポピュリズム』が目に付くようになった90年代から丁寧に振り返り分析します。政治学科を志す高校生に読んでもらいたい一冊です。以前、取り上げましたがもう一度紹介させていただきます。


著者の大嶽氏は『現代日本の政治権力経済権力』でサントリー学芸賞を受賞、2001年には紫綬褒章まで受章されている大物学者ですが、久しぶりの著作だと思ったら、鬱病を患っていらしたそうで、回復しつつある時に本書を書き上げたそうです。 


非常に膨大な量の資料や文献にあたり、細川護煕や石原慎太郎、田中真紀子、加藤紘一、小泉純一郎などが繰り広げた政治現象を、日本型ポピュリズムという観点から説明します。


アメリカとの比較や、小沢一郎などとの対照、報道番組やワイドショーの果たした功罪両面の役割など多角的に分析します。 


高校生が新聞の政治記事をよく読んでいても、やはり一日の分量はたかが知れていてなかなか全体像が頭に入りません。彼らは細川首相の時代はまだ少年少女ですから、実感がないのも当然です。 


逆にテレビというのは、あることがらの経緯を簡略にまとめた上、映像やBGMを用いて分かりやすく情報を提供してくれますが、視聴率や不偏不党を意識するためか、どうしても紋切り型になってしまいます。


また、人気キャスターだからといって筑紫哲也やかつての久米宏などのフィルターを通してできごとを理解してしまうとニュースが違った物語になってしまいます。 


本書はそういう点を指摘し、主に小選挙区導入以降のポピュリズムに焦点を当て、日本の政治風土とその変化を明らかにしてくれます。非常に読みやすくなっていますし、様々な新情報を得ることができます。


筆者は奥さんと一緒の闘病生活を乗り切ったあと、充実した気合が感じられる重厚な一冊でしたが、後半は息切れでしょうか、大嶽氏らしからぬやや雑な印象も受けました。



P.S.受験生の諸君には、そのまんま東というタレントはそれほど、強烈な印象はないかな。まぁ、さまざま話題になった人物です。それにしてもいろんな人生があるもんです。受験も人生の通過点に過ぎないけれど、その時々、全力で頑張っていないと、次のチャンスは来ない。がんばろう!





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日本型ポピュリズム―政治への期待と幻滅

中央公論新社

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P.S. 私事ですが、以前、愚息に関して記事をUPしてしまい、励ましのメッセージを入れてくださった方もおられますので、謹んでご報告です。おかげさまで、最初の受験校、千葉の市川中学に合格しました。第一志望はこれからですので受験は続きます。塾講師としては、結果がすべてという姿勢ですが、親としては、受験を通して学問の奥深さを感じ、知識を習得すること、そのために努力をすることが重要で、合格という結果はほんの少しだけあれば良いと思っております。ですから、この合格で、うそではなく(笑)大満足です。教室の先生方、ブログでコメントまで下さったみなさん、ありがとうございました。


2007年大学入試センター試験 予想平均点一覧 

2007年01月22日 | Weblog



大学入試センター試験の受験生の皆さん、とりあえず終わった。一段落だね。


大手予備校の平均点予想が出揃いましたので、ご紹介しておきます。全体的には難化が予想されています。




文系の6教科7科目型(英語を200点満点に換算し、900点満点)が


  代ゼミ:560点 河合塾:571点 駿台:566点、




理系の5教科7科目型


  代ゼミ:593点 河合塾:573点 駿台:582点





昨年の平均より、18~39点低下 しています。地理歴史、公民、理科の各教科間の得点調整はなさそう。  



科目別予想平均点

【代ゼミ】

英語(筆記)115点
(リスニング)35点
国語118点
数学I・A52点
数学II・B57点
世界史B68点
日本史B60点
地理B62点
現代社会57点
倫理71点
政治・経済65点
物理I67点
化学I67点
生物I68点
地学I60点  


【河合塾】

英語(筆記)129点
英語(リスニング)33点
国語115点
数学I・A55点
数学II・B52点
世界史B69点
日本史B69点
地理B61点
現代社会55点
倫理70点
政治・経済66点
物理I66点
化学I63点
生物I68点
地学I60点  



【駿台】

英語(筆記)127点
(リスニング)34点
国語116点
数学I・A55点
数学II・B53点
世界史B67点
日本史B65点
地理B61点
現代社会54点
倫理69点
政治・経済63点
物理I62点
化学I64点
生物I67点
地学I61点


以上です。


 予想通り、昨年に比べた難化傾向は間違いないようです。まだまだ始まったばかりです。スタートが良かった人も、うまくいかなかった人も、もう一度気持ちを引き締めて。予備校の予想はあくまで参考程度。時に大きく違うこともある。また、自分の出願する科目によっては、逆に易化しているかもよ。




 数学の問題分析に関しては、伊藤先生が、記事をUPおります。ぜひご覧下さい。


 伊藤先生のブログ



代々木の個別学習塾講師が想う、
あれこれ★






とにかく、最後まで頑張り抜こう!




うまく行っても気を抜くな!


失敗しても落ち込むな!


ここから新たな戦いのつもりで!





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2007年 大学入試センター試験 「英語」講評 

2007年01月22日 | 大学受験【英語】参考書など


【センター英語に関して】(20日の見解)


難化することが予想された、2007年実施の大学入試センター試験ですが、英語もおそらく平均点は若干下がるものと思われます。


問題数(設問数)自体が増えましたし、今年は大きく問題形式が変わりました。第2問、第6問を除くすべての問題形式に変化が見られます。毎年、少しずつ変わるのですが、これほど大きく変更されることは珍しいですね。“センター試験・命” で同じパターンで繰り返し練習していた受験生が戸惑ったのではないかとちょっと心配です。


各設問ごと、時間配分まで徹底的にやっていた人ほど、予定が狂ったわけですから、気の毒です。パターンが変わってもあわてるなと常々指導しますが、これほどだと影響が出てしまうのは避けられないでしょうね。


問題のレベル自体はそれほど変化はなく、基本的な易しい問題が多いのですが、このパターン変更が平均を下げる方へ働くでしょうし、また、ただでさえ量が多すぎると感じていたのですが、今年はさらに英文が長くなりました。




実は、少し前まで、センター試験の平均点予想は私の得意技の一つ(笑)で、どこの大手予備校より、早く正確に当てる!などと豪語し、自信もありました。が、参加する私立大学がどんどん増える一方で、年ごとにセンター試験の規模が拡大するにつれて、読み切れなくなりましたね。


さまざまな学力レベルの受験生(つまり下位)が大量に参加するようになったため、こちらの予想より平均点が低く出はじめ、それでも全体の平均点を6割程度に保つようにするために、問題は相対的に易しくなり、上位校を受ける生徒たちはあまり差が出ないものになりつつあります。


つまり、テストの性格が、本来の国公立大学第一志望の生徒にとって、高得点を狙う、差を付けるというより、高得点で当たり前、失敗しないことが重要、そういうものになっているように感じます。

もはや、一つのテストで50万人の学力差を見るという発想自体がそもそもムリではないかと考えております。


ますます文法・暗記軽視、会話・実用・スピード重視の傾向が一層強まってきました。抽象的ですが、細かい知識はまったく必要なく、英語や国語的センスの良い人が有利ですね。

それ自体は一つの考え方なので、仕方ないのですが、私はこの傾向には反対ですね。リスニングが50点も入るわけですから、筆記の方はもう少しじっくり考えるタイプの問題が欲しいと…。

他の私立大学に比べても、処理すべき英文の量が非常に多く、本当に大変です。今年はそれがさらに増えたわけですから、私には残念です。量を減らすか、試験時間を延ばして欲しいとずっと以前から思っておりました。


何よりも、“国語的センス” とか “スピード” というのは大事な要素でありますが、もっとも訓練しにくい学力の要素です。逆にいうと努力があまり報われない分野なので、他の要素を重視して欲しいのですね。



個々の問題のレベルは決して高くなく、難しくありませんし、良問とさえ呼べるかもしれません。ただ、上で申し上げたような内容が改善されるよう強く強く希望します。




まぁ、英語に関してはとりあえずそんな感じです。問題に文句をつけましたが、逆にそれであるために救われる生徒もいるわけですから、難しいところですけどね。



さぁ、受験生諸君。一日目が終了しました。もう緊張もないでしょう。明日からまた、頑張って下さい。


さらなる健闘を祈る!


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genio先生が、センター試験世界史の講評を書いております

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入試に出る時事ネタ日記






『わかる!できる!応用自在―国立・私立中学入試対策(2)算数』

2007年01月21日 | 中学受験関連【算数・国語参考書など】


わかる!できる!応用ゥ在-国立・利率中学入試対策.jpg



センター試験もあり、中学受験もあり大変です!東京・神奈川地区はまだ間に合いますので、よく使われている本書を紹介します。


代々木の伊藤先生です。以下がそのアドバイスです。



■■■■

一昔前まで、中学受験の参考書と言えば本書、『応用自在』か、『算数自由自在』 そして『力の5000題』 が有名でした。

実際に当教室に入塾した生徒の多くも持っていました。現在もその人気はそれ程衰えていない印象を受けます。

実際にその内容は、計算の工夫から図形、そして特殊算に至るまで、一般的に中学受験に必要とされている内容がほとんど網羅されており、どういったことを勉強して身につけていけば良いのかが明確にまとめられています。

流れに沿って学習していけばそれなりに力はついていくと思います。

しかし、例題の解説は全てがていねい、というわけではなく、はじめて勉強する生徒にとっては、解説を読んで自力で理解することは難しいと思われます。

やはり誰かに教えてもらいながら理解し、実際に類題を解いて確認するという勉強が必然となるでしょう。 ただ、私が個人的に問題と感じるのは、算数に限ったことではないのですが、解き方には様々な考え方や解き方があり、一律にこの方法、この公式をあてはめなさい、という勉強ではたして良いのかという点です。

例えば食塩水に関する問題では、天秤で解く、面積図で解く、あるいは式だけで解くといったように様々な方法があります。そうした様々な考え方の中で何を教えれば良いかと言えば、一番理解しやすく、かつ応用が効く方法となるのですが、生徒によってその感覚は多様であり、一律にこれで覚えなさい、というのは限界があります。


さらに申し上げれば、その先の中学で学習する方程式の文章問題のことまで考えると、天秤も面積図も不要となってしまいます。むしろ知らない方がいいくらいに。

とは言っても現実問題として中学受験に合格する力をつけなくてはなりませんから、本書をどう上手く活用するかという点に絞りますと、自力で勉強するならば、一通り受験内容を学習し終えてから、復習と確認ために利用するのが良いでしょう。

ただし、上で触れたように解法、考え方が違う場合がありますので、その際、自分はこちらの方法、あちらの解法を覚えるといったように折り合いをつけなければならない場合があります。

そこを注意して下さい。このことは本書に限ったことではありませんが…

一方、受験勉強を本書からスタートさせる場合には、フォローするというよりもリードする大人が必要になります。解説をただ理解させるだけでなく、いろいろな角度からアプローチして理解を深めていくような学習ができれば理想的です。

問題の中には難しい問題も含まれていますから必要に応じて、取捨選択する必要も出てきますので注意して下さい。

また、分からない問題が出てきたときの辞書代わりとして持っていても良いでしょうが、せっかく購入されるのでしたら、有効に使わない手はありません。使い方次第で無駄なく効果的な学習が出来ます。そういった点では良くまとめられている参考書だと思います。


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中学受験生も頑張るぞ!ラストスパート!


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『わかる!できる!応用自在―国立・私立中学入試対策(2)算数』
学習研究社:336P:2310円


わかる!できる!応用自在問題集―国立・私立中学入試対策 (2) 算数

学研

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ワオ!たった今、うれしいニュースです!


 灘高キムタツ先生の娘さん

 

見事!中学受験 



  第一志望合格  


おめでとうございます!





どういう面接練習をしたかというとですね…■■■



キムタツ:面接で何聞かれると思う?

娘さん:ノリツッコミできますか?とか聞かれる?

キムタツ:それは大事なことやなぁ・・・ってオイ!

娘さん:好きな歌手は?とか?

キムタツ:なんて答えるん?

娘さん:キムタツって言うたろか。


これですわ!この大胆さ!
■■■

 


よ~し関東地方の中学受験生のみんな!


キムタツJuniorのあとに続こうゼ!




キムタツ先生のブログ




おじょうちゃん、本当に良かったね。

先生おめでとうございます。


頑張ってるから悩むねん。.jpg 


『頑張ってるから悩むねん。』

って、悩み一つ解消!春から縁起が良いぞ!

ベネッセコーポレーション:204P:1260円


2007年 大学入試センター試験 「世界史」講評

2007年01月21日 | 大学受験【国語・社会】情報・参考書


 genio 先生がお書きになった世界史の講評を記事にしておきます。

拙ブログでは一応、国語・数学・英語の講評を記事にすることを予定しておりましたが、要望などが多ければ、社会の他の科目や理科を載せることも考えております。



以下が、genio先生の講評です。

■■■■

受験生の皆さん、今日は1日お疲れ様です。雪も大事にならず良かったです。

さて、今年は世界史の指導を中心に行ってきましたので、先ずはセンター世界史Bの講評を書きたいと思います。

これまでセンター世界史は近現代中心でした
ドラゴン桜でも指摘されていましたね)が、今回は第二次世界大戦周辺の出題は影を潜めるなど、対象時代がバランスの取れたものとなり、若干の変化も見られました。

しかし近年のトレンドである東南アジア、インド、そしてイスラムなど東西交流で重要な影響を与えたテーマ史は引き続き出題されました。このあたりはしっかりと準備した受験生は問題なくクリアできたと思います。

注目されたモンゴル史ですが、今回は出題されませんでした。このあたりは国公立2次や私大での出題が十分に考えられますので、引き続き受験生は気の抜けないところだと思います。

特に最近は東南アジア諸王朝との絡みがよく出ているので、過去問だけでなく、ヨコのつながりを資料集で確認しておく必要があるでしょう。

今回のセンター世界史を全体として見ると、昨年に比べてレベルはやや易しくなった印象です。と言うのも、多くの受験生が苦手とする社会経済史から政治史中心へと重点が移ったためです。このあたりは日本史も同様ですね。

ただ易化すればするほど、上位層との差が出なくなるため、試験の有効性という観点からすると課題の残る内容だったと思います。

私大のセンター利用が増えている中、国公立の理系受験生と私大の文系受験生が同じ試験を受けるのには正直そろそろ限界があるのではないかと感じています。


■■■■


ということだそうです。

当教室の生徒たちのできを見ていますと、英語や世界史は高得点が多く、国語は例年と同じくらいという感じでしょうか。


さぁ残りも頑張っていこう!


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【面接試験対策】 質問具体例 中学・高校・大学入試

2007年01月20日 | Weblog



東京は雪になってしまいましたね。昨日の記事に大変多くのコメントありがとうございました。受験生諸君は大いに勇気付けられ、雪にめげることなく頑張っている最中でしょう。

去年もまるでセンター試験の受験生を狙い打つかのような大雪でした。自然界が受験生たちに “環境問題を忘れるな!” とでも言っている感じです。

今日の深夜までには、センター試験の英語に関して講評をUPしたいと思っております。


それまで、面接試験対策の記事をUPしておこうと準備を終えたのですが、記事の字数制限 10000字を越えてしまい、こちらが望むような内容、つまり模範的な応答例を付けられません。問答集になっていなくとも、UPしないより良いだろうということで…、


当教室 で使っている 高校受験用の面接対策の問題例の半分 ほど(聞かれることが多いもの)だけをとりあえず、記事にしてみます。


中学受験なら、高校を中学に、中学を小学校に置き換えて考えて下さい。模範例や他の質問などについての情報を望まれる方がいらっしゃれば、また近いうちにUPします。
 


■質問内容■その質問の具体例 

必須項目 ・受験番号・出身中学・氏名

志望動機 ・この学校・学科を希望した理由  ・なぜ高校に進学したいか

通学について ・通学方法・交通手段・通学にかかる時間
                   ・3年間休まずに通えるか

生徒会活動 ・生徒会委員・学級委員を経験したことがあるか
                 ・生徒会等の活動で学んだこと・得たこと
                 ・高校で生徒会委員等をやる気があるか

部・クラブ活動 ・何部に所属していたか ・3年間部活動を続けられたか
                    ・部ではどういう活動をしたか(個人成績・部としての成績など)
                    ・部活動から学んだこと・得たこと
                    ・部活動と勉強を両立できたか・部活動はあなたにとって何か
                    ・高校で、部活動と勉強を両立できるか

中学校生活 ・印象に残ったこと(行事・授業・先生等)
                 ・中学校について(所在地・特色・校歌等)
                 ・中学校生活で力を入れたこと
                 ・校長や担任の名前・人柄
                 ・いじめについてどう思うか、どう対処するか
                 ・中学校生活で学んだこと・得たこと
                 ・中学校生活での反省点・後悔していること
                 ・中学校生活で自慢できること、大切にしてきたもの

進路について ・将来の夢・希望・高校卒業後の進路(進学先・就職先等)
                   ・将来、どんな人になりたいか

時事問題 ・最近、最も関心のあるニュース
              ・今朝の新聞で印象に残った記事
              ・いつも新聞を読んでいるか・新聞のどこを読んでいるか
              ・高齢化社会をどう思うか
              ・知事の名前

趣味・特技 ・趣味や自信のある特技について
               ・最近読んだ本・感想・印象に残った本・感想・作家について
               ・好きなテレビ番組、映画
               ・1ヶ月に本をどのくらい読むか・1日にテレビをどのくらい見るか
               ・好きな(得意な)スポーツ・好きな音楽(ジャンル・作曲家等)・好きな映画
               ・これから読んでみたい本・習っていること(ピアノ・書道などの習い事)
          
尊敬する人 ・尊敬する人とその理由

自分について ・長所・短所について・自己PR
                    ・短所を直すための努力・工夫等

日常生活 ・休日の過ごし方・家事の手伝いをしているか
              ・習慣や心がけていること
       ・こづかいの金額・使い方(何に使うか)

交友関係 ・友人はたくさんいるか ・友情についてどう思うか
              ・親友について(人柄・親しい理由・親しくなったきっかけ等)
              ・友人との最近の主な話題・友人とはどういう遊びをしているか
   
家族・家庭環境 ・家族構成・両親の年齢・職業
       ・家庭での主な話題
       ・両親はどういう人か(あなたはどう思っているか)・家庭の教育方針について
       ・兄弟喧嘩はするか・ペットを飼っているか

勉強・学習 ・得意教科・不得意教科について
               ・1日の勉強時間・どの教科を中心に勉強したか
               ・学習塾に通っていたか

本校について ・印象(制服・施設・生徒・行事等)
                   ・本校について知っていること
                   ・本校を見学(体験入学)に来たことはあるか
                   ・本校の先輩、在校生に知りあいや親族がいるか
                    
高校生活 ・入学後どんなことをしてみたいか
              ・高校に望むこと
              ・最近の高校生をどう思うか
             
校則について ・本校の校則は厳しいが、やっていけるか
                   ・本校の校則についてどう思うか
                   ・中学校の校則をいくつか挙げなさい
                   ・なぜ校則があると思うか
                   ・バイク(オートバイ)について ・アルバイトについて

入試について ・学科試験の出来はどうか・合格する自信はあるか
                   ・入試が終わったら何をしたいか・どの教科が難しかったか
                   ・面接の練習はしたか
                   ・面接を待つ間、何を考えていたか

併願校について ・本校以外に受験した高校はどこか
                      ・いくつかの高校に合格した場合、どの高校へ進学したいか

出欠状況 ・欠席・遅刻は何回位か(その理由は何か)

その他 ・ボランティア活動について
           ・今いちばん興味
           ・関心のあること
           ・好きな言葉
           ・自分の名前について(由来・誕生日等)
           ・自分の住んでいる地域の説明
           ・自由とは何だと思うか
           ・環境問題について
           ・挨拶について


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 genio先生が、時事予想問題をUP!

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 入試に出る時事ネタ日記



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【サイ(賽)は投げられた】 本番を控えた受験生諸君へ  センター試験・(中学受験)

2007年01月19日 | Weblog



The die is cast.




訳せるかな、 “サイ(賽)は投げられた!”  って意味。


シーザー(カエサル)がルビコン川を渡った時の言葉。

『ここまで来たら、引き返せない。どうなろうとやり抜くしかない』

つまり、“やるっきゃない!” ということ。


いよいよ明日だ。

持ち物リスト のチェックは終えたかな?

自分のやれるだけの勉強はやったはず。


不安な人は単語暗記でもしていれば良い。

結果は考えない。単に



Hope for the best!



いつもと違うことをするのはダメ。

眠れなくっても、寝ようとあせっちゃだめなんだな。

牛乳かココアを温めて飲むのがいいんだけどね。



Just relax.



20年以上も前

センター試験(当時は共通一次)初日の前夜…、

明るくなるまで眠れなかったんだなぁ~。


いつもコタツで寝ていたのに、

“本番前日ぐらいはふとんでしっかり寝よう”

な~んて考えが、大失敗(笑)。




A little knowledge is a dangerous thing.

(生兵法はケガのもと)




でも受かった。

反省して翌日から“ちゃんと”コタツで寝たから。


寝られなくたって何とかなる

横になって、少しでもうとうとできれば充分。




The best advice is found on the pillow.

(考えたってしょうがない)



センター英語は、時間配分さえ間違えなければ、大失敗はない。

緊張して“普段より慎重に解こう”とするとワナにはまる。


満点を取る必要はない。

迷ったり、分からなかったりしたら

スパッと捨てよう。大胆に!

で、自分のカンにかける。



Take a risk!

(一か八かやってみろ)


だって、絶対にやってはいけないのは…、

居眠り…おやすみ.gif じゃなかった


最も配点の高く、最も易しい第6問に時間が足りなくなることだから。


Don't put the cart before the horse.


(本末転倒してはいけない)




何があってもいいように・・・



Prepare for the worst.


そして、できるだけ










だって

仮にだ、仮に、英語で失敗しても、

センタ一試験は終わりじゃないし、

入試はまだまだ続く。

自分の強さがもう一度問われるだけ。

だから…




Take 
it very easy





大丈夫だって!




Efforts will always pay off.

(努力は報われる)
 



というではないか。






さぁ、最後のエール!




テストに出るといいなぁ!下の3つは全部 

“がんばれ!” 


Hang in there!



Go for it! 



Break a leg!




本日は合格カップ麺じゃなくてちゃんとしたお守り

ご用意いたしました。

湯島 お守り お札.JPG







祈!
合格







Try your best, and

I’ll keep my fingers crossed for you. 





心より健闘を祈る!






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■入試本番■ 受験生 持ち物(忘れ物)チェック リスト

2007年01月18日 | Weblog



いよいよ、一般受験が始まりました。センター試験まではあと10日ほどあり、東京にいますと、中学受験は2月1日本格スタートという意識ですが、全国的にはすでに始まっていますね。むしろ1月中がメインです。


当教室からも、北海道や関西方面まで受験に出かける小学生もいます。そこで、きっと、役立つこともあると思いますので、忘れ物チェックリストを作っておきました。よろしければご利用下さい。

 
 
   しないで  ための

【持ち物チェックリスト】  

 

 □ 受験票

(万が一忘れても、時間に余裕がなければ取りに戻らない。遅刻は受験できなくなる。気付いたらすぐに申し出ること。あらかじめ各学校の受験の注意事項をしっかり確認しておこう!)

 □ 筆記用具

(消しゴムは、ころがってしまうといけないので二個以上。ひろってもらおうと手を挙げても、気付いてくれないかもしれないし、時間がもったいない。必要なら鉛筆削りも)

 □ 時計

(試験会場の座る場所によって、教室の時計が見えにくい場合もある。もし忘れちゃったら、隣の子に時計を見える位置に置いてもらえるように頼もう。または試験監督にお願いする。携帯電話はダメだからね)

 □ めがね

(大教室の後ろの席は、黒板の注意事項、問題の訂正連絡や時計が見えないかも。耳栓は監督の注意や放送が聞こえないので危険だしおそらく禁止)

 □ ハンカチ ・ ティッシュ

 □ 携帯用カイロ、または他の防寒具

 □ 参考書やノート 

(待ち時間のつなぎや移動中の時間つぶし、また落ち着くために)

 □ 学校連絡先のメモや地図 

(下見をしていない場合や何かの事故の連絡時に必要、またその時の指示を書くメモ帳など)

 □ 小銭 

(緊張してのどが渇いたりするかも、または公衆電話用に) 

 □ 万一の場合のタクシー代

 □ 傘 

 □ 雨雪の場合は靴下や手袋などの代え 

(冷えたままではつらい)

 □ それらを入れるビニール袋

 □ 会場によっては上履き 

 □ 携帯電話や電子辞書を持ち込む人は電池の残量確認と予備

(ただし、試験前に必ず携帯電話の電源は切ること、これも事前に注意事項などで確認)

 □ 薬など

(リップや目薬などが必要なら。ただし飲み慣れていない人は眠くなったりするかも知れないので、なるべく避ける) 

 □ お守り

(人によっては必需品) 

 □ 弁当、水筒など 

(忘れる人はいないだろうけど…、寒そうなら温かい飲み物。当日、食べすぎは、頭が回りにくくなる。少なめにね)

 □ 自信!と 落ち着き

(塾や学校で言われていると思うけど…、あせらない、満点をねらわない。どんな学校でも7割できれば大体合格するんだから。できないものは潔く捨てて、できるところで取る!実力が出れば合格できる)

 

大丈夫かな。いくら大事な入試だからといって、普段と違ったことを急にたくさんするのはダメ、緊張と失敗の元。お母様方も冷静に、落ち着いて下さいね(笑)。なるべくあわてないように、慣れるためにも、今のうちからそろえておこう。


また、自分の座る場所によっては、暖房近くで暑すぎるかもしれないし、窓やドアのすきま風で寒いかも知れない。天気次第だけど、着慣れたもので調整できるように、お母さんと相談しておくと良いよ。

 

 

 では、全国の受験生諸君、健闘を祈る! 

 


 

Goooooooood Luck!

 

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『ラッセル幸福論』 バートランド・ラッセル・著 安藤貞雄・訳

2007年01月18日 | 教養


ラッセル幸福論.jpg



いよいよ大学入試センター試験が二日後にせまりました。そういえば、キムタツ先生の灘中学も同じ日でしたね。関東では、千葉県の私立中学入試がいっせいに始まります。


昨日、当教室中川校(横浜)の生徒の一人、M君がはるばる北海道の名門中学を受験、見事合格の報が届きました!ご両親とも大いに悩まれた上での、北海道での受験、いやホント良かった。すごいなぁ~、おめでとう!本当に、おめでとう!




さて、もちろん受験生でこの時期に読書をする余裕のある人は少ないと思いますが、入試前に生徒たちにおくる一冊として紹介するのは “ラッセル幸福論” にしました。

私が大学の受験勉強をしている高校時代、ラッセルの英語にずいぶんてこずりました。当時は、ラッセルやエドウィンライシャワー氏の格調高い、複雑な構造を持った英文がよく出題されたものです。

読解から、会話重視の英語教育が叫ばれるようになってから、姿を消した印象を持っていましたが、ここ数年学力低下、英語力低下批判を受けたのか、いくつかの大学でラッセルが出題され、ちょっと驚き、うれしくなりました。


そして、私が大学生になってから、いまだにずっと愛読している一冊がこの幸福論です。


表紙にもあるように、受験生に限らず、日本のすべての子どもたちに、


 【 たくましく、しなやかに 】 
生きてもらいたい。



ラッセルは偉大な数学者であり、哲学者、なおかつノーベル文学賞まで取っているという大天才。しかもおじいさんが英国首相を務めるなど、代表的なエスタブリッシュメント(今なら、セレブ?)ですが、何といっても日本人が注目したのでは、アインシュタインなどと核兵器廃絶運動、ベトナム戦争反対運動に熱心に取り組んだことと、その時なんと89歳で座り込みをし、警察に拘留されたという事件でした。


そういえば、80歳で4度目の結婚をしています。幸福すぎる?たくましすぎる(笑)?


本書は難解な哲学書ではありません。宗教的なものでもなく、日々の生活の中で人々が「意識的に、無意識に働きかけること」によって誰でも幸福になれるはずだということを説き、不幸だと悩んでいる人を勇気づけます。



例えば、戦場におもむく兵士は、敵や死を恐れぬためにさまざまなテクニックを使って、戦闘のための勇気を身に付けます。これは太古の昔から研究され、実行し成果をあげていますが、精神的、理知的な勇気を身に付ける訓練はまだまだ遅れている。しかし、戦闘の勇気と同じように、毎日無意識に働きかけることで、そういう生きる勇気が身に付けられるのだと指摘します。


“考え方を変える“努力”次第で人生というのは様変わりする” 
ということを訴えているわけです。何も不幸な人だけが読むのではありませんよ、もちろん(笑)。教育論など参考になりますから、幸福な方もぜひどうぞ。何度も繰り返し読む価値のある名著だと思っています。


ラッセルは、『英語達人読本(斉藤兆史・上岡伸雄)』の中でとりあげられているように名文家です。世界中に研究家がおりますから、夏目漱石の作品が青空文庫で読めるのと同様、本書も原書はネットでも読むことができます(訳もどこかにあったような…)。英語が得意な生徒はチャレンジしてください。 

 


→ 幸福論 『 The Conquesut of Hapiness 』(英語・フルテキスト)


ラッセル幸福論

岩波書店

詳細




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絶対、当てる!と豪語しておりますので、最後の確認をして下さい。

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さらにさらに、緊張をやわらげるためにハイこれ↓ 

しつこい?

『うカレ!うどん』 だそうです(笑)。

こんなのと一緒に…

ラッセル許して!

うカレーうどん.JPG
(クリックで拡大します)



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『ラッセル幸福論』バートランド・ラッセル著 安藤貞雄訳
岩波書店:294P:735円





『美人論』 井上章一

2007年01月17日 | 教養


美人論.JPG


ジェンダーフリーフェミニスト運動はやや下火とはいえ、男女差別に対し、かなりの力や正当性を持つ時代に、美人論とは何ごとか。このような題名の本をご紹介すると、眉をひそめる方もいらっしゃるでしょうが、お許し下さい。


これは、確か、小谷野敦氏が薦めていた本で、とてもおもしろく、学問的な一冊です。“美人とは” という顔の美醜や振る舞いの良し悪しの定義などを論ずるのではありません。ましてジェンダーフリーなどを攻撃するようなものでもありません。

実際、本書の解説は、フェミニスト運動のチャンピオンである、上野千鶴子氏がなさっているのです。(しかも出版は朝日新聞社(笑))。実は上野氏と井上氏はかなり親しい様子で、解説も抜群におもしろかったです。


歴史的にどのように美人が扱われてきたか、その政策や世相などを研究、考察したまじめな一冊です。誰も手を付けなかった分野の研究ではないでしょうか。 


本書を読みますと、“美人” というカテゴリーを表社会から消したことによって救われたのは、そうでない人々ではなく、美人たちだとわかります。歴史を見ると、アメリカの黒人は差別が少なくなって社会的地位が上がりましたが、美人はカテゴリーがなくなって救われた側です。

つまりそれまで、美人とされていた人々は、もてはやされていたどころか、差別を受けていたとすら言える事実がたくさんあり、驚きました。


アメリカの学校の現場では、黒人というカテゴリーがないように、日本でも現代では、教育上、建前上、顔の美醜は存在しません。個性があるのだということになっています。今となっては当たり前の話です。


私が高校生の頃、国語の先生が授業中に 『松坂慶子さんを美人だと思う人?そうではないと思う人?』 と我々生徒に挙手を求めました。美人ではないと手を挙げた数人の生徒がおり、先生は、『あんな美人はめったにいないと思うが、実際にはそうでないと言う人もこうしているだろう。このように美人がどうかは、人によって異なる、主観的なものなので、他人にそれを押し付けてはいけない』 と言われました。なるほど、その通りだと思ったものです。


しかし現実の社会では、テレビのアナウンサー、モデル、レースクイーンでもやはり、多くの人から見て美人のカテゴリーに入りそうな女性がほとんどですね。


本書は美人の存在そのものが否定されている今日までの、美人の歴史などを紹介しておりますが、上野氏は、美人とは何かが出てこないので、“中途半端”だと批評し、上野氏らを井上氏の側に巻き込もうとしても、“その手は桑名の焼きハマグリ” とおどけていました(笑)。


目次だけを書きます。


1・受難の美人

2・美貌と悪徳

3・自由恋愛の誕生

4・容貌における民主主義

5・資本と美貌

6・管理される審美眼

7・拡散される美貌感

8・努力する美人たち

9・禁忌と沈黙

10・美「人」論の近未来


以上です。


決して試験には出ないでしょうが、読んでいて昔の日本の、知られざる世相が興味深いです。よろしければどうぞ。


以前、ご紹介した、『なぜ美人ばかりが得をするのか(ナンシーエトコフ)』。書名はダメですが、こちらもハーバード大学の心理学博士が書いた、非常におもしろい一冊で、“美”や“美人” というものを扱います。本書と同様、お薦めできます。




美人論

朝日新聞社

詳  細



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『美人論』井上章一
朝日新聞社:314P:861円


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『チョイス新標準問題集化学1・2 』下田文雄,・生田泰朗・前田由紀子 『入試精選問題集11化学』

2007年01月16日 | 大学受験【数学・理科】情報・参考書


チョイス新標準問題集化学1・2.jpg   入試精選問題集11-五訂版-化学I・II 河合出版.jpg



化学の参考書に関する質問、要望がありましたので、monta 先生にお願いして、『化学I・IIの新研究―理系大学受験』卜部 吉庸(著) に続き、↑の二冊、化学の参考書に関するご意見、使い方を教えてもらいました。



以下が、monta先生の意見、書評です。



■■■

化学の問題集としては、学校では “重要問題集・セミナー化学” などが使用されています。それらの問題集も良質な問題を扱っていますが、結局は自分がそれを使用して、しっかり勉強することが何より大事なのは言うまでもありません。

学校とは別に、家庭学習として利用する参考書をあげるならば、この 『チョイス新標準問題集化学1・2』 を生徒たちに勧めています。

本書の特徴は、まず何よりも解答がしっかりしていること。

また、わかりやすい素直な問題が多いので、基本からきちんと順を追って学習したい人には、最適な一冊といえると思います。ただ、“化学” というものが分かり始め、勉強が軌道に乗ってくると、生徒によっては、本書では量が少ないと感じるはずです。

その場合は、同じ河合塾の『入試精選問題集』 を併せて使うことを勧めます。

チョイスのものより難しい問題が多いのですが、類似問題が多く、理解を深め、安定性を増すために、あわせて使うのには最適な二冊だと思います。


■■■



ということです。よろしいでしょうか。

 
monta先生のブログ
 


 ガンバレ!受験生!



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 『チョイス新標準問題集化学1・2 』下田文雄,・生田泰朗・前田由紀子
河合出版:171P:945円

『入試精選問題集11-五訂版-化学1・2』 
河合出版:384P:1000円

チョイス新標準問題集化学I・II

河合出版

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化学I・II

河合出版

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『はじめて考えるときのように-「わかる」ための哲学的道案内』 野矢茂樹(文) 植田真(絵) 

2007年01月15日 | 教養

 

はじめて考えるときのように.jpg




大人の “絵本” であり “哲学書” です。 


“考える” とはどういうことかを、正面から問いかけるような意欲的な一冊で、一人の哲学者と一人の絵描きが、大人向きの絵本のように組み立てました。



野矢氏は数学者で、専門的な著作も多々ありますが、最も “一般的” なものとして、『論理トレーニング101題』 が私の好きな一冊で、このブログでも紹介しました。非常におもしろい本です。

本書も、おもむきはそれとはまったく異なりますが、一般読者向けの興味深い一冊です。


どういうわけか、日本の学問体系では、理系・文系と明確に分けられ、数学は理系の代表格、一方、哲学は文学部、つまりもっとも “文系的なところ” にたいてい入っています。とすると、生徒にとっては、数学と哲学は両極端のように感じますが、不思議なことに実は両者はとても似ています。


共通するのは、“考える” 学問。


ちょっと偉そうに言わせてもうと、受験勉強でも仕事でも人生でも、一番のポイントは、他人より、ほんの少しゆっくり “考える” 余裕があるかどうか、これが大きい。




まるで世界地図の右端と左端が、実際は “うしろ” でつながっているように、数学と哲学も見えないところでしっかりつながっています。



偉大な哲学者であるのと同時に数学者でもあるというのは、アリストテレスピタゴラスパスカルデカルトラッセルヴィトゲンシュタイン などたくさんいますね。


生徒によっては(大人も)、数学や哲学は、もっとも現実の社会と遠く、実践的ではなく、役立たないものとされてしまいますが、むしろ生きていくうえで、もっとも根本的な学問だとも言えます。


本書はその “考える” とはどういうことなのかを、中学生や高校生にも理解できる言葉と、シンプルな風景画で綴った本です。


ただし、手軽な本ではありません。何回も読んでいるうちに腑に落ちる、そんな感じです。


パスカルは「人間は考える葦である」と言い、考え抜いていたアルキメデスは「ヘウレーカ(わかった)」と叫んで風呂を飛び出した。“考えて、わかる” とは何か…身近な話題、単純な例をふんだんに用いてその意味を読者に問いかけます。


あふれるような情報の中で我々は一生懸命考えているつもりでも、実際は立ち止まっているだけのこと方が多く、考えて行動しているように見えても実は情報に踊らされていることがあるように思います。


要するに、へんな言い方ですが

【“考える”とは何かということを、じっくり考える絵本】 です。


文学部とりわけ哲学科などは不人気だと言われます。直接的に職業や資格に結びつかないものは敬遠されてしまうようですが、本当におもしろい学問はこういうものかもしれませんよ。


 あまり流行っていない“考えること”、その重要性がじわりと伝わってきます。受験生は受験が終わってから読んでくださいね。

 

 

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『はじめて考えるときのように』 野矢茂樹/文 植田真/絵
PHP研究所:167P:1628円 (文庫本も同じ表紙で出ています。650円)

 

はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内

PHPエディターズグループ

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受験生 合格応援グッズ 【ウカール・ハイレルモン・英数国・チキンラーメン(キットカット)など】

2007年01月15日 | Pictures


合格グッズ6.JPG
  
  紹介する本はあるんですが、おもしろかったので、ちょっと予定変更。

ご存知の方も多いでしょうが、私も手に取るのははじめて。

受験生合格応援グッズとでもいうのでしょうか。

 クリックすると拡大します。

合格グッズ1ウカール.JPG 

これは言うまでもなく、カールに、“ウ”を付けて、“受か~る”。 今や定番でしょうか。



合格グッズ3 ハイレルモン.JPG

 これもなかなかのセンス。ハイレモンに “ル” を付けて、“入れるもん”。いいですねぇ~。



合格グッズ2 エースコック 英数国.JPG 

なんだなんだこれは?と見てみると、商品名ではなく、エースコックが “英・数・国” おお!感動モンです(笑)。



合格グッズ5 チキンラーメン上.JPG  合格グッズ4 チキンラーメン.JPG  

チキンラーメンがどうした?と思ったら、横には苦心惨憺の語呂合わせ。よろしければ、拡大してご覧下さい。




これらの火付け役は何と言っても、キットカットで、「きっと勝つ」 の語呂合わせですが、なんと昨年、受験生の四分の一が試験会場に持ってきたとか。ほんとかな~。

生徒に聞くと、学校の前で、キットカットを配っている予備校や塾もあるそうです!

ただ、どうしても、カットのゴロは、【勝つ】 より 【 cut 】 切られそうな気がしているんですが…、みんな気にしないんでしょうか(笑)。



ではでは、持ち物チェックリスト と同じ締めですが…(笑) 

 

全国の受験生諸君、健闘を祈る! 

 


 

Goooooooood Luck!

 

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おっと忘れるところでした。

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受験生であるmy son が、ブログに載せてと買ってきた。おやじのブログより、受験勉強してくれ!




新春スットコ 【お笑い・ユーモア・ジョーク】 (塾でのネタです)

2007年01月13日 | スットコ ・ 川柳


 

2007年1月号、記念すべき、今年はじめてのスットコです。

みなさま、改めまして…

新年明けましておめでとうございます!m(__)m


 

今年もスットコくんシリーズにご期待下さい!(*^^)v


さて、お正月、ただでさえおめでたい連中ですから(ゴメン) <^!^>


春から全開でございます(*^_^*)。


さっそく、張り切ってまいりましょう (^O^)/。 

 

それ! (^_-)-☆


 

★★ ガタガタ言うな! (--〆) ★★

当教室では冬期講習会の初日がクリスマスイブでした。生徒は渋い顔、講師はお構いなしです。

生徒 『せんせぇ~、何もクリスマスに講習やることないでしょ~』

講師A 『バカモン!クリスチャンでもないのに何を言ってるんだ!』

生徒 『先生、僕は “クリス ちゃん” ではありません』

講師A 『何言ってんだ、お前、スットコ狙ってるだろ。

     またそうやってスットコワールドに連れて行こうとしても無駄!

     お前ももうすぐ受験生なんだからな!』

生徒 『先生、前も言いましたけど、僕の最終目標はカリスマですから

     大学受験ごときではガタガタしませんよ!』

 そこへ

 講師B 『 あほ! おまえ今、思いっきり

      クリスマスごときでガタガタ言うとったやないか

生徒 『あっ』

(日直: ( ..)φメモメモ)

 


★★ サツか? (ーー;)  ★★

生徒から遅刻の連絡。何があったのでしょう?

生徒 『もしもし、今ちょっと自転車の盗難で…』

講師 『自転車を盗られたのか?』

生徒 『いやそうじゃなくて…、

    盗んだ自転車じゃないかと疑われて警察官に止められていたんです』

講師 『なに~、
    
      疑い晴らして早く来い!

        がんばれ! こら~! いいかぁ~!』 

 (日直:“警察” と聞くと異常に興奮する講師でした(笑))


 

★★ 天下のまわりもの  m(__)m ★★

 中学1年生の女の子との会話です。

講師 『クリスマスプレゼントはもらえた?』

生徒 『はい』

講師 『何をもらったの?』

生徒 『お年玉と一緒です』

講師 『おや、そうなんだ。何に使うか決めたの?』

生徒 『はい。教育費に使います!

講師 『うっ』

(日直:お・お年玉から出てるんだ…、ぼくらの給料…)

 

 

★★ 花より団子 (>_<) ★★

演劇部に所属するA子さん…

A子 『先生、わたし、部活辞めようと思うんです』

講師 『で、どうするの?』

A子 『華道部に入ろうかと思ってるんです。

    お花やって、女性らくなりたいし、日本文化も身に付くし…』

講師 『おおっ…いいんじゃないの』

A子 『そうですよねっ!それに 和菓子 も食べられるし…』

講師 『それ 茶道部!

(日直:よ~く考えよう)

 

 

★★ ブルーブルブル・クリスマス (^0_0^) ★★

B子さん(中3)にクリスマスの思い出を聞いてみたら、
 
講師 『クリスマス楽しみだろ?』

生徒 『全然、去年なんですけど~、


       親に携帯を捨てられました。
 
    真っ二つに折られてゴミ箱にポイされたんですよぉ 



講師 『えっ、ま・まじっすか?』

生徒 『しかもぉ ゴミ箱の中でぇ…

   
 折れた携帯に着信が入って音が鳴ってるんですよ♪


講師 『ぶっ!』

(日直:それはちょっとおもしろい。ゴミ箱でブルブル携帯が…)

 



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