本を読もう!!VIVA読書!

【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

『バカのための読書術』小谷野敦

2006年03月26日 | 新書教養
 
“バカの壁”の影響でしょうが、あまりタ好きなタイトルではありません。でもおもしろかったです。

書名が言いたいのは、小難しい言葉を操り、内容のない本をありがたがって読むようなことはやめて、専門家の難解な言葉が分からなくても、良書はたくさんあるのだから、それを読んで自分を高めればよろしいということだと思います。

筆者もご自分のことをー 「難しい本」がわからない「バカ」ーと語っています。まぁおもしろいことがいろいろ書かれているのですが、本書で、“有名で人が薦めるだろうけれどバカが読んではいけない本”として、いくつかのリストが挙がっていますのでご紹介します。

パスカル『パンセ』:ほんの一部知っておけば良い内容。
山本常朝『葉隠』:忌むべき死の美化をした。
夏目漱石『文学論』:壮大なエネルギーの無駄。
小林秀雄のほとんどすべて:評論文を非論理的にした元凶。
折口信夫『古代研究』:日本語の体をなしていない。
吉本隆明『言語にとって美とはなにか』:読解不能。
バタイユ『エロティシズム』:意味不明。
フロイト『モーゼと一神教』:ユダヤ教以外無意味。
ユングのすべて:オカルト。
河合隼雄『昔話と日本人のこころ』:学問的意味のない思いつき。
中沢新一のすべて:いんちき。

小谷野氏は、本当に論壇や文壇のもたれあいに容赦のない批判を浴びせます。なるほどと思った指摘は、学者などがある本の書評などを頼まれた場合、著者が知っている人であれば『くだらない』とは書けない。とりあえずほめておくことで貸しもできる、というような内容です。

このブログでも『禁煙ファシズムと闘う』をご紹介しましたが、出てきて正々堂々論争しよう、という態度は一貫していますね。私が読んで面白いと思った本も、読んではいけないリストに入っていたのは残念ですが(笑)。
バカのための読書術

筑摩書房

詳   細

http://tokkun.net/jump.htm

ジャンル:
ウェブログ
コメント (11)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『「不自由」論』 仲正昌樹 | トップ | 『教育改革の幻想』苅谷剛彦 »
最近の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごい、「読んではいけない本」のリスト (Caro Ideale)
2006-03-27 01:05:47
このリストはすごいですね。私が思っているのと同じものが散見される。これに、バカシリーズの先駆者が入っていないのは?(ちょっと言い過ぎかな)

ユング、河合隼雄などは、絶対にこのリストに入れるべきもの。良く入れてくれたと思う。河合隼雄を担いでいる人も多いが。...「オカルト」とは良く言ったもんだ。

早速この本を読まなければ。...
Unknown (ななしのごんべえ)
2006-03-27 06:34:03
学生時代 哲学の授業には 泣かされました。テキストを 読んでもぜんぜんわからず、眠気に 襲われたものでした。後日 原書は ドイツ人の 一般的な 言葉が よく使われていると どこかで 聞きました。(あいまいですみません)難しそうに 書くと 著者が えらそうに見えるのか ドイツ語に 当たる言葉が 日本語にないのか どっちなんだろう と その時 思いました。どっちにしても 難しいと 途中で 挫折してしまうので 優しい言葉で 書いて欲しいものです。
コメント恐縮です (VIVA)
2006-03-27 10:27:42
確かに難しい本がわからないと、ちょっと自分が情けなくなる時があります。『わからないよ!』って開き直ることができればいいんですけどね。

哲学の本はことさら日本語訳が難解なことが多く、確かに英語で読んだほうがすっきり頭に入ることが多いような気がします。
お絵かきじいさんのある日 (お絵かきじいさん)
2006-10-30 02:35:01
こんにちは、

このリストはいいですね!

私には分かりそうにもない本ばっかりです。

きっちり挙げてありますね。
お絵かきじいさん (VIVA)
2006-10-30 07:40:42
おはようございます。



うわ、お絵かきじいさんが、こんな記事にコメント下さるとは、感激です。ありがとうございます。



そうなんですよ、小谷野さんはちょっと心配になるくらい戦闘的。私と同じ世代なんですけど、東大出の学者でこういう過激な書き手は珍しいですよ、きっと。

小林よしのり的ですもの。



あの西部さんにも、自分を伸ばしてくれたと大変感謝しつつ、でもよく読んだら、違う意見だった、なんて言わなくてもよいことを言っとります(笑)。
間違い (hogehoge)
2007-03-03 17:48:07
小谷野『バカのための読書術』は2001年刊、養老『バカの壁』は2003年刊行ですよ。小谷野本のほうが、はるかに先に出ているのですから、「“バカの壁”の影響でしょうが」なわけないでしょう。きちんとご確認あれ。
hogehoge (VIVA)
2007-03-03 17:55:16
そうでしたか、大変失礼しました。気付きませんでした。ありがとうございます。
いまごろ、ですが、通りすがったもので。 (街中の案山子)
2008-07-09 12:45:03
そうですね。小難しく書いてあって、中身が「?」って思うものって、ありますね。
近頃の本は、かつてより読みやすくなった気がします。
①最近の見識ある書き手は、読み手を想像して書く。
②伝えるための文章は、伝わらなくては目的が達せられない、ということを書き手が理解してきた。
なんか、以前は、難しい言葉を使って、「理解できないのは読み手が悪い」的なところがあったように思います。説得力がなくては、意味をなさないのに。
読み手も成熟してきたのでしょうね。

モーツアルトの41番を悲しみは疾走する、と書いて、評論とは、個人的にすぎますね。そんなのをありがたがって読んでいた時期もありました。
バッサリ切っていただいて、ココロすっきりした思いです。
街中の案山子さん (VIVA)
2008-07-09 13:58:28
まこと、おっしゃるとおりでございます。
生徒たちには、マンガばかり読んでないでたまには難しい本に挑戦して欲しいとは思いますが、やはり限度が…。本嫌いになっちゃいそうですからね(笑)。
文句をつけるみたいですが・・・ (街中の案山子)
2008-07-09 17:01:46
近頃テレビドラマ化されて面白いのは、先に漫画でヒットした話ではないですか?
ヒットするって、多くの読者の目で評価された結果だから、中身が厚いのだと思います。
多分高学歴、高収入のテレビ業界が、ヒットした漫画の後追いでドラマを作ったりしているのをみると、「漫画ばかり読んで・・・」は時代おくれではないですか。きっと、感受性も育っていないと、漫画も読まないで、もっと表面的な消費に時間を使っているのではないですか。
漫画が読めない私が言うのも、お門違いかもしれませんが。
街中の案山子さん (VIVA)
2008-07-09 17:29:35
コメントありがとうございます。残念ながら、私はテレビドラマもまったく見ませんので、わかりません。

高学歴・高収入ねぇ~。うーん、テレビもあまり好きじゃないのですよ。時代遅れです。はい。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
読書の日々 (共通テーマ)
今日読んだ本、今日思い出した本。今日の一冊について、書いてください。