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【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

『なんて素敵にジャパネスク』 氷室冴子 (ライトノベル)

2007年04月20日 | 児童文学・ライトノベル・子供向け


なんて素敵にジャパネスク.jpg


“ラノベ” という言葉、皆さんご存知でしたか。ライトノベルを短くして、“ラノベ” だそうです。私ははじめて見た言葉で、知りませんでしたが、相互リンクの “すずさん” に教えていただきました。

じゃあ、“ライトノベル” って何かとなりますと、これまたいろいろな定義があるようですが、要するに、中高生などを対象にした娯楽小説で、イラストが入っているのが特徴らしいですね。確かに本書も、表紙だけ見ると、コミックだと勘違いしますね。


出版社によってはそういうタイプのものに、“ヤングアダルト” とか “ジュヴナイル”と名付けているようで、いったいどういう作品があるのかということで、やはり、すずさんにおススメを教えていただきました。それが本書です。


はっきり言って…、めちゃくちゃおもしろかったです(笑)。


しかも高校生の古典の入門書にぴったりだと思いますので、ラノベ、はじめて取り上げてみます。ただ、“知らなかったのは、わたしだけ?” と思うほどのベストセラー、有名な作品なのですね。一応、簡単に紹介しましょう。


平安時代の貴族、おてんばな16歳の姫、瑠璃姫(源氏物語に出てくる玉鬘の幼名)が主人公です。京都で一・二を争う名門貴族で、すでに結婚適齢期なのに、その気はまったくなし。

その父、大納言忠宗が数々の陰謀まで企てて結婚させようとしても、あの手この手でかいくぐる。ついに観念し、弟の親友で幼なじみの高彬との結婚をやっと決意をするも、今度は逆に、いろいろな事件や事情がからんで、一緒にいたくても、いつまでたっても新婚の生活が始められません。


ラブコメディーとでもいうのでしょうか、姫のずっこけぶりもかなりのものですが、とにかく楽しく笑えるところがたくさんあって、ついつい引き込まれました。途中でやめられず、あっという間に読了。ブログ放り出して、続きをすぐに読みたいくらいです(笑)。本が好きな子どももきっと同じでしょうね。


そもそも学校で習う古典の内容とは、“好きだ”、“会いたい” みたいなものがとても多いわけですから、そんな気持ちからどう進展していくのか、歌のやりとりや、“家(系)” を通した結婚の様子など、本書を読むとすんなり頭に入ります。

難しい漢字も一杯出てきますが、ルビがふってあるし、パワーあふれるストーリー展開ですから、気にせず読めて、そのうち何となく頭に残るでしょう。皇太子や天皇即位の問題など政治的な話題がふんだんにあるのも良いですね。


最初に登場人物をイラストで紹介しているのを見た時は、あれ、普通のコミックじゃんと思ってしまいましたが、あとは300ページある中でわずか4.5ページにイラストがあるだけですね。要するに、ジャンルはどうであれ、良い本は良い。そう感じました。


以前ご紹介した、あーりーさんの『歴史パロディー』が歴史嫌いの解毒剤なら、本書は、間違いなく古典嫌いの解毒剤。しかもかなり強力に効きそうですし、副作用もなさそうです(笑)。


すずさん、良い本を教えていただきありがとうございました。古典が苦手な諸君、すぐに読もう!


 

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『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子
集英社:304P:560円

なんて素敵にジャパネスク

集英社

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さくらこさん (VIVA)
2007-05-20 17:22:05
はじめまして、ようこそ、VIVAと申します。本当にすばらしい本を教えていただいたと思っております。おっしゃる通りで、生徒はもちろんでしょうが、私自身も古典の見方が変わりました(笑)。そりゃそうだ、大昔の人も喜んだり、悲しんだり、ずるをしたりする普通の人間だという親近感がわきます。

原文ですらすら読めたら、もっとおもしろいだろうなぁ~という気にもさせてくれました。
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初めまして (さくらこ)
2007-05-20 16:38:52
「なんて素敵にジャパネスク」と聞いて(見て)いてもたってもいられずコメントいたしました。この本は娘(高校生)の机の上に乗っていたのを拝借して読み出してのファンでとうとう続き全部を買ってしまいました。全8巻出ています。平安時代のことを現代といい横文字までカタカナで出てきますが今の子供達には古典に親しむほんとにいいストーリー展開だと思います。
話変わって大和和紀さんの「あさきゆめみし」を読んでから高校時代買ったままでつん読だった「源氏物語」与謝野晶子現代語訳をこのごろすごく興味を持って読んでいます。娘は漫画私は与謝野源氏     古典に親しむきっかけが漫画やライトノベルでも何でもいいと思います。食わず嫌いの子供達をなくしたいですね。あと原文で古典を読めるようになったらと夢は広がります。
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Necessaryさん (VIVA)
2007-04-23 10:35:48
なるほど、分かりやすい解説ありがとうございます。大当たりなんですね。当然出版社としては、レーベルを立ち上げて、良い作家に集めたいて、売れるものを作りたいでしょうから、いろんな売り方、目新しい作品が次から次へ出てくるという訳ですね。

そういう状況なら、同じ作家のものを追いかけるのも手ですね。また、いろいろ教えてください。よろしくお願いします。
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良いですよね (Necessary)
2007-04-23 01:04:38
『なんて素敵にジャパネスク』はラノベという言葉が生まれる前、まだジュヴナイルという呼び名が一般的だった時代の名作ですね。

今のラノベは大別すると本格志向物と萌え路線物とで分かれている上、レーベル乱立の戦国時代に突入したため、出版点数だけが以上に増えて作品の当たり外れが激しくなってるので最初に読む作品でラノベへの印象が決まってしまいますね。

そういった意味でVIVAさんは大当たりを引いたと思います。

同じ氷室冴子さんの作品ではジブリの若手がアニメ化した『海がきこえる』も良作です。

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HIRO。さん (VIVA)
2007-04-20 23:22:06
HIRO。さん、図書館でも貸し出し多いでしょうね。私はライトノベル初心者ですから的外れがもしれませんが、子どもたちは勢いのある話しですから、きっとどんどん読むのではないでしょうか。

まぁ、受験生でも、ちょっと勉強をお休みしてよみたくなるんでしょうね。定期テスト前は、がまんしてもらいましょう(笑)。

でも、テレビやゲームに向かうよりずっと良いですよ。
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ウチの娘、大好き♡ (HIRO。)
2007-04-20 23:01:25
いやー、ウチの上の娘がライトノベル大好きでして。中学三年生なんですが、ちょっとオタクっぽいので心配なんですが。受験勉強してよ~と言いたいです。まあ、好きなら仕方ないのかなと、思ったり。
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Danさん (VIVA)
2007-04-20 21:42:47
話題がそうであって、見せられないような性描写があるわけではまったくないんですけどね。さすがに小学生にはちょっと早いかなと(笑)。

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え? (Dan)
2007-04-20 20:44:20
ええええ~、そうだったんですね。
知りませんでしたぁ。
結婚初夜の前に、まずはあわ~い恋物語ぐらいから
免疫をつけたほうが良さそうですね。
注文したので、来たらまずは私が読んで、
本棚の奥の方に隠して置きます。
適当な時期が来たら、読んでもらいましょう。
いつになることやら。(笑)
VIVAさん、教えてくださって有難うございます。
あ~、危ないところだった。
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Danさん (VIVA)
2007-04-20 18:17:41
えっ、Danさんの息子さん、まだ小学生ですよね。これ結婚“初夜”の話しが中心ですが(笑)、大丈夫ですか。


まずはお母様からご覧下さい。
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milesta姫  (VIVA)
2007-04-20 18:14:30
ロッタ姫・やんちゃ姫。

いっぱいほめてもらってうらやましいなぁ~(笑)。
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すずさん (VIVA)
2007-04-20 18:12:33
いや、記事にした通りでして、大変おもしろく読みました。もう一冊の方も、ハラハラドキドキでおもしろかったので下巻を注文したくらいですが、こちらの方が、生徒の勉強になるかなと思いまして(笑)、先に取り上げました。

本当にまったく知らなかった“ラノベ”。最初にこの言葉を見た時はものすごく違和感があったのですが、繰り返し使っていたら、かなり慣れて来ました。

本当に良い本を教えて下さいました。今度は男っぽいヤツもお願いしますね(笑)。
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ysbeeさん (VIVA)
2007-04-20 18:05:22
映画でも、マンガでも古典への導入部分の役割を果たしてくれればいいですね。とにかく古文や漢文は、きっかけがないとなかなかおもしろいとは感じてくれないものですから。

本書は、本当におもしろかったですよ。声を出して笑う場面もあります。マンガやドラマにもなったそうですが、うなづけます。
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早速注文しました (Dan)
2007-04-20 17:21:30
わ!懐かしい!
と言っても、私は読んだことがないんです。
作者と題名は知っているのですが。
息子に読ませてみようと思って、
早速注文しました。
まだまだおさな~い息子には恋物語は
理解できないかもしれませんが。
いまだにお風呂上りはすっぽんぽんだし・・・。
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Unknown (milesta)
2007-04-20 14:33:23
私もつい数年前初めてコミック版を人から薦められて読みました。普段漫画は読まないのに、これはすご~く面白く一気に読んでしまいました。で、瑠璃姫が「やんちゃ姫」と呼ばれているのを見て、えーっこれだったのか~とちょっとショック。昔友人(男子)から「やんちゃ姫みたい。」と言われて「ふふっ姫ね~。」とホクホクしていたのですが、こんな姫だったとは!
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興味がわくなら媒体は何でも良いのです。 (すず)
2007-04-20 13:05:49
 お勧めした手前、VIVA様のお気に合うかどうかハラハラしていたのですが、楽しんで頂けてなによりです。実はこの小説の漫画化された作品も人気があって、現在も少女雑誌に連載されています。発表から20年以上経っていますが、小説も漫画も、当時と現在と親子二代でファンの方もいらっしゃるようです。
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古典マンガ? (ysbee)
2007-04-20 12:43:04
一瞬、えっ ついにマンガ?と思ってしまいました。
VIVAさんの感想を読むと、よほど面白かったようですね。
古典や歴史書のような、今の子にはとっつきにくい題材を
こなしやすく紹介する導入部としては効果的かもしれません。

この本から原書を読んでみよう、という気になってくれれば
出版側としてもしめたものなんでしょうね。
私の場合は、映画で見て原典へ、
というパターンが多かったような気がします。
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