中学・高校受験が終わったばかりですが、来年の受験生たちは塾選びや受験勉強のスタートを切っていますね。当塾に来ていただくのが一番良いのですが(笑)…、ものすごいタイトルが目に止まったので買ってみました。
サブタイトル、“だれも書けなかった「塾」とのつきあい方” ですよ!同業界に身を置くものとしては、何が書いてあるのかと気になりますよね(笑)。しかもアマゾンではすごく売れていて、レビューでも絶賛されていましたから。
まぁだいたい書いてあることは妥当だと思うのです。一点だけ、筆者の分類で、勉強グセを付ける必要のあるタイプのお子さんに、Z会の通信添削を薦めている点を除いて、ほぼ賛同できる内容でした。(私は勉強グセのない生徒には、通信添削はとてもとても薦められませんので…)
ただ、すべてのタイプの子ども、すべてのタイプの塾を網羅しようとしたためか、家庭学習のやり方なのか、塾の利用方法なのか焦点がぼけてしまい、繰り返しの記述も多くなってしまった印象です。
個人的には、学生にネクタイをさせて専任講師のふりをさせている塾があるとか、学歴や合格実績を偽っているとか、友達を連れてきたら5000円の図書券をやるといって勧誘させる、などの誰も書けないような話…、
または、中学受験などで有名な大手の塾や予備校の例えば、AとBとCの違いや、うまい利用方法なんかが詳しく出ているのかと思ったのですが、そうではなく大手進学塾という一くくりで、中小の塾や、個別指導の塾、地域密着型とタイプ別に分けた時の特徴を述べるにとどまります。
例えば大手進学塾では受験のノウハウや情報が他に比べて多いとか、能力別クラス編成で競わせるなど、まぁ、普通の内容です。それにはどんな子が向いているとか、合わない場合はどうするかといったごくごく一般的なアドバイスが書かれています。
どちらかと言えば、そういうアドバイスが有益なのは、家庭学習や塾での勉強が思ったようにはかどっていないお子さんでしょうから、勉強嫌いあるいは苦手だと思われる生徒のご父母が読まれたら得るものがあるのではないでしょうか。
全体的に筆者の口調も、さまざまな学習の場面で問題が生じているであろう生徒の父母向けに書かれている印象です。
勉強好きにするために、家庭学習や家庭環境に関してアドバイスもいくつか具体的なものもあります(トイレに何かを貼るなど)が、親野智可等先生の書かれた『「親力」で決まる』や陰山英男先生の『本当の学力をつける本』などの方が情報がずっと多いですね。ただしこの2冊は塾に関してはあまり触れていませんが。
筆者の女性の責任者ならではと思わせる、細やかな心配りや、子どもや悩んでいるお母さんに向けられる暖かい視線には見習うべきところが多々ありますので、もう少し、塾に的を絞って書いていただけたら有益だっただろうという一冊でした。☆
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またまた危なくなってしまいました。
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『学力が伸びる塾の活かし方子どもの活かし方ー誰も書けなかった「塾」との付き合い方』吉本笑子
エビデンスコーポレーション情報センター出版局:190P:1365円
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学力が伸びる塾の活かし方子どもの活かし方―だれも書けなかった「塾」とのつきあい方 情報センター出版局 詳細を見る |
そんなことがあるのですか・・・(唖然)
しかし、前回は取り乱してしまってしまいました。
そんな愚痴を書けるのがVIVAさんの所しかないということと、
それを許してくれる寛大なVIVAさんに足を向けて・・・
寝ようにも方角が分かりません(笑)
去年、その塾はつぶれましたが…。
今日のギャグはなかなかいけますね(笑)。
大きめの字で、ページ数もそれほどありませんから、できれば本屋さんで少し手にとって見てから決められるのが良いと思います。
そんなとき友人が通う学習塾から友人を通して「完全無料」なので「塾生になってくれ」と。詳しく話しを聞いたところ、塾生の合格率をあげたいので、確実に合格しそうな子を紹介してくれということらしい。
田舎じゃ、こんなこともあるんですよ。
子どもにお金を渡すのに比べれば、ずっとましですが、これだと親しい人に頼まれたら、断れないですね。君は賢いからと言われたら悪い気はしないでしょうし、無料だし。
内容で勝負!で良いと思うんですが…。
あと、その業界では当たり前でも他の人から見るとビックリしちゃうようなこととか、ちょっと興味ありますよね。
でも誰も書けなかった“まさこ” とか…
売れますかね~、というよりやっぱり中身ですよね。
VIVAさんのおっしゃるとおり、勉強癖のない子どもに通信教育は無理ですよね~。
はっきり言って「捨て金」です。
うちの長男で実証済みです。
2年前日能研の通信教育「知の翼」を意気込んで、
1年間前納して始めたものの、きちんとテストまで提出できたのは、ほんの数ヶ月・・・。
まあ、親の責任もあるんでしょうけど。
テキストは良かったんですけど、やらなければただの紙っきれですもんね~。
それでも、もったいなくてまだ捨てずに取っています。(って、一体これを誰がするのでしょう?)
添削は数ヶ月続けられただけで大したもんだと思いますよ。いや本当に。毎日新しい知識に出会っている子ども達に、添削が返却されるまで待っているのは無理だと思うんです。
私は、親がやらせる場合は別ですが、ほぼ100%近い確率で1年は続かないと思っていますし、やったとしても学習効果には大いに疑問を持っています。