北朝鮮が6カ国協議に復帰するようですが、アメリカ以外の国は、日本の主張をどこまで支持してくれるのでしょうかね。外務省の腕の見せ所です。特に韓国は微妙でしょう。北朝鮮が協議に戻ると発表しただけで、食糧援助を再開したとか…。
韓国でも、北朝鮮に対して、世論が二分しているようですが、何と言っても同じ民族ですから、日本人からは推し量ることができない連帯感があるのですね。仕方のないことでしょうか。
さて、最近ではその韓国の政権はともかく、一般の韓国国民の中では、北朝鮮より日本に親近感を抱く人が多いというのは、『そして日本が勝つ(日下公人著)』でご紹介しました。金完燮氏らの著作も紹介しました。
本書は、朝日新聞の教科書検定の誤報を指摘したことで知られる渡部昇一氏と、韓国人、呉善花氏の対談です。呉善花氏は反日から親日に変わったと言われ、一部の韓国人からも、“裏切り者”と、ひどい非難、中傷にあっていると聞いたことがありますが、本書は出された、1993年ころはどうだったのでしょう。
本書を読む限り、凝り固まった反日ではありませんが、あくまで、韓国代表という立場ですね。日韓両国の対立はやはり歴史認識にからみます。 今でこそ、“嫌韓”などという言葉が出て、日本軍のしたことを肯定する意見は珍しくありませんが、この頃にそれを指摘していた知識人は、みんな危険な人物だとみなされていました。
私も当時は、本書を読み、少なからず驚きました。渡部昇一氏は親分格で、西部邁氏と一緒に図書館から著作を処分されるという事件もあり、現代の焚書として話題になりましたね。
「ハングルは日本が広めたのですよ」「創氏改名を日本が強制したなどというのは真っ赤なうそです。韓国人が希望したのです」と歯に衣着せぬ性格の渡部氏が気鋭の韓国人作家相手に根拠を示しながら見解をぶつけています。
両者感情的にはなりませんが、呉善花氏の指摘も鋭く、両国民の思想、教育制度の違いが浮き彫りになっています。ただし、読み終わったあとに爽快感が残る対談です。
今日の報道によると、毎日新聞の在日の記者が、佐賀県の知事に対して、天皇陛下ご訪問に対する失礼な質問をしつこく繰り返したということで、毎日新聞には抗議が殺到し、大騒ぎになっているということです。残念なことです。
会見の模様 → http://www.pref.saga.lg.jp/at-contents/movie/tiji/press2006_9_28.asx
とにかく、核兵器という話しにまでなってしまっては、日本と韓国が協力しないままでは、北朝鮮を利するばかりです。5カ国が一致団結した態度で、北朝鮮に当たってもらい、拉致問題、核問題解決の糸口を見つけてもらいたいなと思います。
http://tokkun.net/jump.htm
『日本の驕慢(おごり)韓国の傲慢(たかぶり)』渡部昇一、呉善花(著)
徳間書店:206P:500円
日本の驕慢(おごり) 韓国の傲慢(たかぶり)
徳間書店
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アメリカでは共和党の選挙対策で、ブッシュが渋々ライス長官を北京にさし向けたような解釈が一般的ですが、ともあれ少しは安心しました。ただし、核は完璧に放棄してもらわないと、枕を高くして眠れませんよね。(ハワイも射程距離内)
ブログへのコメント、ありがとうございましたーー!
リンクだなんて、ありがたきしゃ-わせにござりまする~。もうどこへでも……やっぱりすぐ横が、かたじけのう存じます。
私も更新しなくては。ではまた明日!
また遊びにきます。
ありがとう。
ランキングご協力いただき、恐縮です。
そちらのブログ拝見しました。すばらしいです!ちょっとしろうとデジカメ撮影がはずかしくなります。
これからもよろしくお願いします。
そうですか、読んでみてください。非常に読みやすい印象でした。
記者会見見ました。ああいう記者が多いから、きっと時々、おっ、と思うような記事が出るんですね。知事が冷静に答えていましたが、石原慎太郎なら、きっとズバッと記者の思想的なところに切り替えしていたと思います。