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【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

『裁判官の爆笑お言葉集』 長嶺超輝 / 『物語スペインの歴史(人物篇)』岩根圀和

2007年06月12日 | 新書教養

 

裁判官の爆笑お言葉集.jpg


『裁判官の爆笑お言葉集』 長嶺超輝



当教室 6月号のメルマガは、“新書” の特集でした。塾の先生というのは本当に本好きが多く、紹介をお願いしますと、あっという間に興味深い本がいろいろ集まります。先生方本当にありがとうございます。今月も超強力ラインナップです。2冊ずつ紹介しましょう。


さて、いきなり話題の一冊です。このブログでも、法律や裁判に関して 『裁判官が日本を滅ぼす (門田隆将) 』 『最終弁論 (マイケル・S・リーフ)』 『真実無罪(宮本雅史)』 それに、佐藤優氏の『国家の自縛』 など、いずれも印象深い作品を紹介してきましたが、本書も趣はまったく異なりますが、負けていません。

そういえば、昔、さだまさしの『償い』という唄を引用して、被告に反省を促したという裁判官がいたのことが大きな話題になりましたね。今『償い』は絵本にまでなっているんですよ。ご存知でしたか。

本書は裁判官のそういった “不規則発言” とでもいうものを集めた一冊です。

村井先生が書評を書いてくれました。


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裁判官は「法の声」を代弁する。そこに私情は無く、ただ法による無味乾燥な判決文を読み上げるだけ。そういうシステムなので裁判にはどこか無機質なイメージがありますが、人が人を裁くからにはそんなシンプルな話では済まず、やはりそこにも人間の感情がしっかり存在しているようです。

押さえ込まれるはずの裁判官自身の声が聞こえる、この本ではそんな瞬間が見開きごとに集められています。爆笑は言い過ぎかもしれませんが、クスッと笑えるものから感動するものまで、100近い語録とエピソードがあり楽しめました。

裁判員制度の下準備として、「裁判も人なり」を感じておくのも良いかもしれません。

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スペインの歴史.jpg

『物語スペインの歴史(人物篇)』岩根圀和



実はとっても多くの生徒が「新書」を新しい本、新刊本と勘違いしています。「新書」は“文庫”などと呼ぶのと同じで、本のスタイル、形のことですよ。生徒の皆さん、本屋さんへ行ったら確認しておいてね。

さて、こちらはスペイン史を扱ったもので、ぐっと専門性が高くなりますが、世界史受験生なら特に読んでおきたい一冊です。

genio先生による紹介文です。



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中世の大国スペインを彩った6人を贅沢に1冊にまとめたものです。

ドン=キホーテ』の作者セルバンテスや、未完の聖堂サグラダ=ファミリアなど傑作を残したガウディは世界史学習者でなくともご存知のことでしょう。

しかし、私が一番オススメしたいのは、スペイン女王ファナです。神聖ローマ皇帝カール 5世の母親であるにも拘わらず、恋に生きたが故に半世紀も幽閉され続けた彼女は時代に抹殺された悲劇の人と言えるでしょう。

映画化もされていますので、先に映画を観るのも手ですね。


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このブログでスペインを扱ったものがあるかと探してみたら、スペインのみではありませんが大航海時代を扱ったオススメの大作 スパイス戦争
がありました。とてもおもしろい一冊です。



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