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【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

『国家の自縛』佐藤優

2006年03月01日 | 外国関連
 
いよいよ佐藤氏の控訴審が始まりました。まだ細かいニュースが出てこないのですが、国会に返り咲いた鈴木宗男氏が証人として認められそうだというのが大ニュースだと思います。海外にいる東郷氏も出廷の可能性があるというのです。

『国家の罠』もすごい本だったのですが、どういう訳か、メジャーな出版社やノンフィクションに与えられる賞の類からは、賛否両論あったあげく黙殺されてしまいました。本書は続編ですが、インタビュー形式に変わっていますが、これもまた衝撃的です。

国というもののあり方、外交の要点とは一体何なのか考えさせられます。聞き手は斎藤勉氏で、この方は佐藤氏が鈴木宗男氏と一緒に世間から大批判を浴びている、その真っ最中に佐藤氏擁護というか、当時の逮捕に堂々と産経新聞一面で疑問を投げかけていた記者です。ソ連が共産党独裁放棄を決めたことをスクープして、新聞協会賞を受賞したほどのソ連通です。

ぜひ、『国家の罠』と本書をお勧めします。検事との生々しいやり取りを中心に、本件逮捕が国策捜査という主張をした前著と、なぜそういう批判をするにいたるのかをもう一度冷静に記した本書です。


国家の自縛

産経新聞出版

詳 細

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4 コメント

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TBありがとうございました。 (toru_moon)
2006-03-09 05:28:26
佐藤さんの新刊出たんですね。『国家の罠』が秀逸の作だったので楽しみです。図書館が待ちきれず買ってしまうかも・・・。



 読後感,是非,聞かせてください。最近,更新サボってますが,また,『こんな本を読んでいる』にも,また,遊びにきてくださいね。



 TB本当にありがとうございました。

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やっぱり (VIVA)
2006-03-09 11:58:38
『国家の罠』も近々書評書いてみます。すごいですよね。
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読みました (danonihachi)
2007-04-23 14:47:34
最近注目している思想家(?)佐藤優氏の
国家の自縛を読んだ。
内容は外交官時代のソ連内での諜報活動から
日本としての取るべき進路までインタビュー形式で綴られている
私自身はこれから世界で活躍できるビジネスマンを目指し
MBA留学直前であるが
世界のスタンダードで通用するのはしっかりとした国家観を持った
ナショナリストのみ
という著者の意見に全く同感だ。それと同時に私たちに必要なのは
相手がどういった国家観をもっているかを知ることだ
そういった意味で本書は多少の投資で価値ある知識が得られると思う
特に参考にしたのは
「国家には国体が必要で背骨となる理念や西洋文化にとってのバイブルのようなものが必要」との下りだ。筆者は「太平記」などを推薦しているが何をもって
聖典とするかは大きな問題ではないと思う。しかし外国人が日本を理解する上で
必読の書なるものを決めておくのは大切になると思う。
また凋落著しいネオコンだが彼らの理論も分かりやすく解説してくれている。
以前ブッシュ政権内にいたジャーナリストの「ネオコンの理論」と併読し
さらに理解が深まった。
推薦したい。
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danonihachiさん (VIVA)
2007-04-23 15:08:33
丁寧かつ的確な感想をありがとうございます。MBA取得も大変かと存じますが、健闘をお祈り申し上げます。
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