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【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

『寝ながら学べる構造主義』 内田樹 / 『愛国者は信用できるか』鈴木邦男

2007年06月15日 | 新書教養


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『寝ながら学べる構造主義』 内田樹


内田氏の著作は私も好きで、本書を含め数冊読んでおります。ブログで取り上げたのは、疲れすぎて眠れぬ夜のために』 『街場の現代思想』 『女は何を欲望するか』 『先生はえらい などでしょうか。


内田氏の著作もよく入試に出されるのですね。今回は天才RYU先生が本書を取り上げます。



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いわゆる「構造主義」についての入門書。だいたいこの手の入門書というものは「入門」とは名ばかりで難しいモノが多いのだけれど、この本は高校の社会科レベルの知識があれば十分読み進められると思います。

逆に言えば、少なくとも大学を目指す高校生であれば、この本を読み進められるだけの知識は付けて欲しい。また、下世話な話にはなりますが、この本に書かれているような知識は、大学入試の現代文でも頻出です。

なぜなら、今現在の大学の先生方は、好き嫌いはともかく、必ずどこかで「構造主義」に触れながらその研究生活を送っているからです。純粋な知識欲という意味でも、大学入試対策という意味でも、読んでおいて損はない本と言えるでしょう。

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 『愛国者は信用できるか』 鈴木邦男


鈴木邦男さんは、右翼の論客だと言われていますが、本を読むと意外や意外、まったく従来の右翼のイメージとは異なった主張をされるので驚きます。何と最近は、あの『日本共産党』 を書いた筆阪秀世氏と一緒に!『私たち日本共産党の味方です』 という本まで出しています。

本書もなかなか深い議論が展開されています。

伊藤先生の書評です。



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教育基本法改正で大きく取り上げられた愛国心について、新右翼と呼ばれる鈴木氏が語ります。愛国心だけでなく天皇制についても取り上げています。

過激なことが書かれているかと思いましたが、愛国心という言葉が使われだした歴史や経緯など詳しく書かれており読みやすく、かつ興味深く読み進めることができます。

特に
三島由紀夫の愛国心についての考えについては感心させられました。新右翼ということで身構える必要もなく安心して読めますのでご心配なく。

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新書ブームと言われ、高校生でも読めるようなものはもちろん、中学生で理解できるようなものも増えてきた印象です。その分、玉石混交なのかもしれません。

生徒諸君!ここで紹介したもので、おもしろそうだなと思ったら、ぜひチャレンジしよう。


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