命輪
何百年を生きる大樹なら
たかだか
百年に満たないinochiなど
樹輪の最初の一輪の
そのあどけない輪っかの
まだ一周手前の頼りなさだろうか?
百年足らずで
inochiの周回を仕舞いする
Homo sapiensの七十年なら
その年輪の有り様は
如何許りが相当だろうかと
巨樹の瘤に腰掛け乍ら
ふと、そんな途方に紛れる
ヒトの一生の「命輪」は
どのように刻めばいい?
最早引き返せぬ此処まで来て
その輪を締め括る終盤の周回に至って
尚、不覚不徳不作不如意の
我がinochiの円周の儚さよ
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