降って来るもの

写真と散文とぽえむ

命輪

2020-04-21 17:01:46 | 詩20

       命輪

 

何百年を生きる大樹なら

たかだか

百年に満たないinochiなど

樹輪の最初の一輪の

そのあどけない輪っかの

まだ一周手前の頼りなさだろうか?

 

百年足らずで

inochiの周回を仕舞いする

Homo sapiensの七十年なら

その年輪の有り様は

如何許りが相当だろうかと

巨樹の瘤に腰掛け乍ら

ふと、そんな途方に紛れる

 

ヒトの一生の「命輪」は

どのように刻めばいい?

 

最早引き返せぬ此処まで来て

その輪を締め括る終盤の周回に至って

尚、不覚不徳不作不如意の

我がinochiの円周の儚さよ

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