goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

畑の作り方

2022年11月10日 | インポート
 来年は、自分用の畑を持っていない者は、飢えなければならなくなるかもしれない。

 何度も繰り返してるとおり、肥料不足から、あらゆる農産物、それを食べて育つ畜産が危機に陥ることが確実だからだ。



 すでに予兆はたくさん出ている。

 ありとあらゆる食品の値上がりに悲鳴を上げている人が多いが、値上がりは始まったばかりであり、来年になれば、凄まじい上がり方になると予想されている。



 そこで、子供たちを育て、生き抜くためには、信頼のおける仲間を確保して、5~10人、数家族で一緒にダーチャ共同体を結成し、自力で自給自足用の畑を確保して、農産を行うしかないと書いてきた。

 我々が生き抜くために必要なものは、馬鈴薯・甘藷である。これを、どう確保するのか、具体的に考えてみたい。



 何度も繰り返しているとおり、本当の食糧危機が来たとき、都市近郊の農地は、略奪被害に遭うことが目に見えているので、もし農地を確保するなら、必ず、簡単には行けない山奥の土地がよい。



 わが中津川市の土地は、山林なら坪1000円~5000円程度だ。

 https://www.tochi-d.com/rinchi/21/21206/212060000/



 馬籠に近い神坂の山林の例をみると、1,499円/坪 10a単価 45万4000円/10a

 6万8000円 2a(アール)=200平米=60坪 と信じられないほど安い。

 ただし、極度に不便な可能性がある。便利すぎれば盗難被害が心配だし、山奥だと獣害がもの凄い。神坂はクマが普通に出没する。サルやアライグマなど小動物は何でもありだ。

 日の当たる暖かい土地には、必ずマムシがたくさんいる。うちなんか昔「マムシ平」といわれたらしい。鶏を放し飼いにしたとき、かなりマムシに噛まれて死んだ。



 山林を買って畑を開墾する場合、①車が入れるか ②水利があるか ③日照があるか を絶対条件とする必要がある。しかし、水利は井戸で代用できることが多い。

 https://yamaichiba.com/



 最初に狙うのは、過疎集落の離脱地であり、旧い家屋も一緒に入手できれば最高だ。先人が住んでいる土地は生活条件に恵まれた場所だし、あらゆる生活インフラが揃っているからだ。だいたい300~500万円程度で、生活可能な土地付き中古家屋が購入でき、畑が付属していることも多い。これを数家族で共有すればいい。

 また再開墾も小さな耕運機で容易にできる。

 https://house.goo.ne.jp/buy/toukai_uh/area_gifu/21206.html



 今は木材暴騰から、新築はやめておいた方がいい。10年くらいして価格が安定したときに新築を考えてもよいが、せいぜいコンテナハウスくらいにとどめるべきだ。



 https://item.rakuten.co.jp/auc-aidea/c/0000000100/

 https://auctions.yahoo.co.jp/search/search/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A%20%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%20%E4%B8%AD%E5%8F%A4/0/



 コンテナハウスは非常に耐久性が高く、ブロックの上にトラックのユニッククレーンでポンと下ろすだけで使える。私も、最初はそうした。30万円で購入したナガワハウスは、20年を経て、未だにまったく痛んでいない。キャンプのつもりで使えば贅沢感もある。



 それから、清冽な沢の水場があればよいが、可能なら井戸を掘る。手っ取り早いのは、地元の造園屋に依頼して、立木抜きと井戸掘りを一緒に代行してもらうことだが、ユンボで掘ってもらって50~100万円くらいはかかる。

 井戸は4mの浅井戸でいい。井戸ポンプでくみ上げる。配管は塩ビ管を使って、自分で敷設する。鉄管は高価で、冬場に凍結破損することが多いので、簡単に修理できる塩ビ管の方がいい。凍結時の水抜きを考慮してバルブをたくさんつける必要がある。

 カネがあれば、凍結地帯での水道管にポリエチレン管を使えば破損がない。

 https://www.idohorikoji110.com/news/20191029.php



 山林を畑にする方法



 造園屋に頼んでユンボで抜いてもらうのが一番早いが、ユンボや運搬トラックが入れない場所では、自分でやるしかない。

最初に必要な道具は、①スコップ ②チェーンブロック ③三脚タコ ④三脚用鉄パイプ(2~3m) ⑤玉掛けワイヤーである。

 チェーンブロックは、市販の1トン用では非力なので、2~5トンを用意する。通販でしか買えない。

 https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF+3t/



 ホームセンターで鉄パイプ3本と三脚タコマンと玉掛けワイヤーを購入する。

 http://tacoman.jp/products/002.html



 畑にする場所の立木をチェンソーやのこぎりで切断するが、切株の吊りシロを残す。

 そこに玉掛けワイヤーをかける。長めのワイヤーをぐるぐると三周くらい回す。ずれるときは、切り込みを入れて巻く。

 鉄パイプの接地先には、必ず木製の大きな厚い靴を履かせる。ノミで切り込みを入れてパイプの部分がずれないようしておく。そうしないとパイプが土に潜って使い物にならない。



 チェーンブロックをかけて釣り上げるが、思い切り吊った状態で、周囲をスコップで掘ってゆき、のこぎりで根を切断してゆくと、やがて引っこ抜ける。

 柿の木のように主根が長いものは非常に厄介だ。針葉樹は易しく、広葉樹は困難だ。

 私は100坪の山林で、100個くらいの根を抜いたが、もの凄い重労働だった。



 全部抜けたら、耕運機をかけて畝を作る。このとき、何を置いても、馬鈴薯を作ることを目標にするが、入れる肥料は、鶏糞のような安い有機肥料を入れておく。

 しかし、有機肥料のチッソ分が多いと、馬鈴薯の後作での甘藷がうまく育たない。

 芋類は、全般に草木灰の量が収穫量を定める。

 里芋だけは、田んぼのような湿地でないとうまく育たないし、同じ場所では7年に一度しか作れない。



 主要作物を芋にする場合、甘藷は、なるべく専用畑を作り、チッソ分を少なくする。

甘藷には連作障害が起きないので、毎年同じ畝を使えるが、どんどん草木灰を足してゆかねばならない。チッソ肥料は、ほんの少しで十分だ。

 馬鈴薯は、三年輪作を目処に、麦、トウモロコシなどのローテーションにする。

 このため、開墾したときの廃木や刈り取った草を燃す専用の竈があればよい。

 灰取り用竈では、プラスチックを燃さないようにする。

 

  灰取り竈は、市販品は高くつくが、SSでドラム缶を購入し、グラインダーで穴を空けて自作すればよい。発電機を購入して、山奥で作る。

 火の粉防止煙突をつければ、春先の乾燥時期でも、火の粉が飛びにくく安全だ。3月の草燃やしは、枯草を火薬と心得るべし。延焼したなら止める術はない。消防法で逮捕されることを覚悟した方がいい。

 必ず、消火用水を確保してから草木を燃すこと。



 山林を開墾して畑にした場合、普通の収穫ができるまで数年かかる。しかし、馬鈴薯は最初の内は良くできる。連作すると、どんどん芋が矮小化していってしまう。

 甘藷は、チッソを減らし草木灰を増やすことがポイントで、できるだけ高畝(40センチ)にして、春先は黒マルチで雑草防止する。寒さに弱いので5月までは寒冷紗栽培にする必要がある。

 草木灰が入手できないときは、リンカリ肥料や芋専用肥料を投入する必要がある。



 芋類は、ほとんどすべての動物に執拗に狙われる。特に山奥の畑では、厳重な獣害対策が必要で、これが成功の決めてになる。

 また獣害対策をしても、ネズミ類に狙われる。ネズミ防御は、結局殺鼠剤などを使うしかないかもしれない。ネズミ捕りのワナはあまり役立たない印象がある。

 殺鼠剤は、雨よけの箱に入れて置くが、作物に毒物が混入する可能性もあることを留意する。可能なら使いたくないので、最初はワナの効果を見ることにすればいい。



 ネズミは、成長中の芋はあまり食べない。食べるのは、地上部が枯れて芋が熟成してきたときだ。だから熟成しないうちに収穫すれば被害を抑えられる。

 イノシシ、カモシカや鹿、狸、アライグマなども芋が大好きだ。もし畑に入られたら、数時間で壊滅させられる可能性がある。

 これを予防するのは結構、カネがかかると覚悟すべし。



 電柵はダメ! 草が伸びて電線に触れたら漏電して電池が上がる。それにイノシシは電柵に慣れることがある。鹿は上を飛び越える。1mならお茶の子サイサイだ。

 プラスチックやナイロン・ポリエチレンの獣害ネットは、軽く食いちぎって穴を空ける。だから、ワイヤーメッシュを周囲に張り巡らす。これならクマも入れない。



 鉄筋かコールタールを塗った木杭を打ち込んで、番線で縛り付ける。だが1mは軽く飛び超えるので、ワイヤーメッシュの内側に高さ1.6mの獣害ポリネットを張り巡らす。

 ポリネットの支持は、四隅に鉄パイプを立てて、ロープを張って紐で取り付ける。

狸や兎、アライグマの侵入がある場合は、下に防草シートを付ける。

 猿がいるときは、ポリネットを上るので、最上部に電柵を張り巡らす。

 入口は、一カ所だけ頑強な扉を作って付ける。耕運機を入れる幅を確保する。



 これだけやっても、地下を潜って入る場合があるが、とりあえずなんとかなる。鶏を放し飼いにする場合は、大鷹に殺されるので、上部には必ず鳥ネットを張り巡らす。

 これで、過疎の山林に畑を開墾することが、どれほど困難か分かると思うが、この苦労は最初の数年だけで、後は補修だけで安定して利用できる。

 老人たちが田舎の畑に見切りをつける最大の理由が、この獣害なのだ。

 最大の敵はイノシシである。この被害は、農作を放棄させるほど深刻なものだ。



 田舎に住む場合は、イノシシとの戦いが最高課題であると心得るべし。だから、放棄畑がたくさんあり、そこに上の対策をして農作を再開することが可能である。

 後は、落葉や雑草などを肥料に変えるやり方を学んでおく必要があるだろう。