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みやしたの気まぐれblog

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乗り鉄のお勧め路線 第7回 大糸線

2010-12-23 13:12:37 | 乗り鉄
仕事が一段落したところで、最近出張以外では出かけていないので、記事を書くネタもさしてありません。
ということでまた穴埋めネタ、乗り鉄のお勧め路線第7回は大糸線です。
大糸線は長野県の松本から新潟県の糸魚川を結ぶ105.4kmのローカル線です。このうち、松本~南小谷はJR東日本の管轄で直流電化されており、特急列車も走るローカル線なのですが、南小谷~糸魚川はJR西日本の管轄で、非電化化のため気動車が主に単行で走るため、輸送力も小さければ列車本数も少ない「ど」の付くローカル線です。

まずは南側から行きましょう。
長野県第2の街である松本では、大糸線の普通列車は専用の6番線で主に発着します。篠ノ井線、中央本線へ乗り入れる電車も特急を中心に若干数あるので、それらは2~5番線を使用します。普通列車は実質的に大糸線専用形式になっているE127系100番台と、篠ノ井線、中央本線でも使用される115系が運行されています。

大糸線用6番ホーム停車中の115系

信濃大町駅停車中の115系

神城駅へ入るE127系100番台

早朝の白馬駅へ到着するE127系100番台

松本~南小谷の沿線には有名な白馬、穂高と言った観光地やスキー場を抱え、さらに立山黒部アルペンルートの一端となる信濃大町もあり、定期の特急列車「あずさ」も運行されています。以前は「スーパーあずさ」も入っており、大糸線でのみ貫通ドア先頭車の姿を見ることが出来ました。また、臨時列車でL特急「ワイドビューしなの」も入っています。この特急列車に加え、18きっぷシーズンを中心に新宿からは臨時快速夜行「ムーンライト信州」も運行されているため、鉄道ファンには利用しやすいのが南側の特徴です。風景も北アルプスが美しく、沿線に湖や川もあり、風光明媚な観光路線と言えます。

海ノ口駅で撮影したE257系「あずさ」

南小谷へ到着するE257系「あずさ」。冬は本格的な積雪がある

南小谷へ入っていた頃のE351系「スーパーあずさ」。写真の貫通型先頭車の姿は、現在ではほとんど見られなくなった

E351系と並ぶキハ52形越美北線色。キハ52形の引退に伴い、この光景は完全に過去の物になった

国鉄色183・189系の臨時快速「ムーンライト信州81号」

189系あさま色の臨時快速「ムーンライト信州81号」。新宿発のみの運転が多く、大糸線側から新宿行きの夜行はほとんど設定されていない

南側は北側に比べると人口も多く、大きな駅もそこそこあります。乗り換え路線があるわけじゃないですが、地域の中心駅として機能しているのでしょう。また、平成14(2002)年に放映されたアニメ「おねがい☆ティーチャー」と平成16(2004)年に放映された続編のアニメ「おねがい☆ツインズ」の舞台として沿線の木崎湖周辺と海ノ口駅等が設定されたことで、同アニメシリーズのファンが聖地巡礼として訪れていますね。最近はさすがに少なくなったんじゃないかと思いますが。

2003年頃の信濃大町駅。現在とは姿が異なる

白馬駅。早朝でまだ暗い。ロッジ風の駅舎

境界駅の南小谷は有人駅。小さな駅舎

南小谷の待合室には冬場はこたつが用意される

海ノ口駅


さて、鉄道ファンにとっては南側よりも人気の高かったのが北側の非電化区間です。南小谷~糸魚川を結ぶ非電化区間はJR西日本が運行するのですが、途中駅は全て無人駅で人口も少なく、列車本数も少ないので南側に比べると乗車が困難な路線です。沿線はずっと姫川に沿って走るために景色は良く、夏場は登山客の利用も見られます。2002年頃まではスキー客向けの臨時列車もありました。
北側が鉄道ファンに注目されていたのは、2010年3月13日のダイヤ改正前まではキハ20系に属するキハ52形が定期運行される最後の路線だったからです。末期は残った3両が別々の国鉄色に塗られていたため、車両自体の人気も相まって撮り鉄の聖地化した雰囲気すらありました。その後は岡山から転属してきたキハ120形300番台での運行になり、いささか寂しい状態になっています。

糸魚川で撮影した越美北線色のキハ52 115

糸魚川の煉瓦造りの機関庫とキハ52形。歴史ある建物だが、北陸新幹線工事で取り壊される予定

朱色になったキハ52 156。糸魚川の側線で休憩中

クリーム+赤色のキハ52 115。隣の屋根はE257系。この車両は引退後に津山で保存されることになった

黄かっ色+青色のキハ52 125。この塗装はキハ10系の頃の国鉄色であった。この車両はいすみ鉄道へ売却され、今後も活躍が予定されている。なお、塗装はキハ52 115の物へ変更される予定

朱色のキハ52 156。廃車になった後、この車両だけ行き先未決定で、おそらくは解体されるものと思われる

時々見られたキハ52形の2両連結。記念運転で3両連結することもあった。輸送力的には過剰なのだが、撮り鉄には格好の被写体であった

2002年1月に糸魚川で撮影した臨時の「シュプール号」でやってきたキハ181系。この年を最後に、大糸線北部への特急列車乗り入れは終了した

平岩駅で撮影したキハ120形300番台。ラインは岡山時代のまま

山深い北小谷駅で。これぞ日本のローカル線の風景

昔は有人駅だった駅舎の立派な平岩駅。行き違い設備は撤去されている

掘っ立て小屋のような北小谷駅。というか、駅舎に見えん

大糸線の北部は、今後予定されている北陸新幹線開業で、北陸本線が第3セクター化されるため、JR西日本としては経営分離または廃線を検討しています。これまでに何度か水害で運行を長期停止していたこともあり、利用者もかなり少なくなっています。正直なところ廃線になったとしても、仕方ないものでしょう(代替道路として国道148号線がありますし)。個人的には、JR東日本の管轄区間が盲腸線になるのは旅行者として使いづらいので、細々とでも運行して貰いたいのですが。と言うか、北陸新幹線要らないから、北陸本線を継続して欲しいんですけどね・・・・「はくたか」と「北越」で十分だってのに・・・・
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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (火事)
2010-12-23 22:21:59
>北陸新幹線要らないから、北陸本線を継続して欲しいんですけどね
全くですね。北陸新幹線が開業したところでどれほどの需要があるのか疑問です。
返信する
Unknown (みやした)
2010-12-24 07:16:37
東京から北陸方面への需要はそれなりにあります。
北越急行が第3セクターの中でも数少ない黒字企業であることからして明らかです。
ただ、開通したところで現状からそれほどスピードアップするわけではないのが問題。

東京~直江津は現在「とき」「はくたか」の乗り継ぎで2時間~2時間10分ほどで着きます。東京~糸魚川で2時間半前後。
一方で東京~長野は「あさま」で現在1時間40分。長野~上越(現在の脇野田)が開通しても実は直江津までだと乗り換え考えても東京~直江津は従来の方が早い。糸魚川くらいだと、多分10~15分程度しか差が付かない。富山まで行っても、30~40分程度の差しか付かないでしょう。たったそれだけの差のために、新幹線は要らないんですよ。
返信する
Unknown (火事)
2010-12-24 16:37:05
なるほど、需要はあるけど新幹線を通してもそれほど時間が稼げる訳ではないので、現状の鉄道で十分と言う事ですか。
需要があるというのは意外でした。
返信する

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