「トリガー戦略」とは、「囚人のジレンマ」に陥らないようにするための戦略の一つだそうだ。<o:p></o:p>
浮気を例に考えてみると、<o:p></o:p>
① 自分も恋人も浮気をする(1,1)。<o:p></o:p>
② 自分は浮気をするが、恋人は浮気をしない(3,0)。<o:p></o:p>
③ 自分は浮気をしないが、恋人は浮気をする(0,3)。<o:p></o:p>
④ 自分も恋人も浮気をしない(2,2)。<o:p></o:p>
自分にとって一番都合のいいのは②であるが、非協力的ゲーム理論の「ナッシュ均衡」によると、最適解は①になってしまう。<o:p></o:p>
しかし、この不都合な状態を防ぐのが「トリガー戦略」らしい。<o:p></o:p>
「トリガー」とは、銃の引き金のことであり、脅しを意味する。<o:p></o:p>
「あんたが浮気するなら、私も浮気するようになるよ」というわけである。<o:p></o:p>
そうなると、自分が浮気をした時点では満足度が3あっても、次回から1になってしまう。<o:p></o:p>
そして、時間が経過するほど、浮気をしなかった場合に加算されていく2の満足度と比べて、劣ってしまうことになる。<o:p></o:p>
ただし、これにも条件があって、「割引現在価値(将来受け取る利得を割り引いた現在の価値)」の割引因子が高いこと、つまり将来を重要視していることを前提としている。<o:p></o:p>
だから、これが低い者にとっては、浮気したほうが得になることもありえるそうだ。<o:p></o:p>
とにかく、人間というものは、終わりが分かっていると、強調的な行動をとりにくくなるようだ。<o:p></o:p>
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