社会の窓

　近頃は全くそういうことはなくなったが、僕が少年の頃は、ズボンのチャックを開けっ放しにしていると、「社会の窓が開いてるよ～」と笑われたものだ。

　僕は何度もそう、笑われたこともあるし、笑ったこともある。

　でも、子供ながらに「なんで社会の窓って言うんだろう？」と不思議だった。

　大人になって、「社会の窓」っていうのは、結構、エロくて、意味深な言葉だったことに気づいた。

　人間というモノは下半身で社会と接点を持つものなのだと。

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