霜柱

　昨日の夕方にテレビをつけたら、小学生と幼稚園の子どもを育てるシングルファーザーの短いドキュメンタリーが。妻は離婚の理由をたずねても「分からない」の一点張りで出て行ったそう。結婚歴10年。お互いの収入を見込んで買った一軒家のローンは、残された彼一人では支払いも厳しい様子。慣れない手つきで年越しそばやお雑煮などを作る父。料理にまだ慣れていないので、下の子どもに「おいしくない」と駄目だしされる。それでも親子3人しっかり手をつないで初詣へ行く。15分くらいの映像の中で何度かゴン泣き。わたしなんて子どもひとりでこんななのに、この30歳の今風な男の子はえらいなぁと感心した。「大変なら離婚しなきゃいいじゃん」「大変なら子ども産まなきゃいいじゃん」と、産前なら思っただろう。離婚したくて結婚する人はいないよなぁ。

　今朝は自然たっぷりの大きな公園へ。山道を行く。すると、小学二年生の理科番組で観て以来踏んでみたかった霜柱を発見。それもたくさん！20年以上の時を経て夢が実現。踏みまくる☆セガレは平らな地面の上に少しだけあった泥に足を取られてこけ、ズボン、ほっぺた、ダウンジャケットまで泥を付けていた。昨日は何もない所で転んで「まんまー」と泣く。それを正面から歩いてきた4人の小学校低学年くらいと思しき男子たちがちらっと横目に過ぎて行く。彼らは空手の道着にジャンパーを着て大きなリュックを背負っていた。今からお稽古かな。セガレもあげんなってくれたらいいなぁと、弱弱しく泣くセガレを見ながら思った。