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2008,8,14-17北アルプス・槍穂縦走 後編・北穂高岳~上高地まで

2011年11月26日 | 054.槍ヶ岳 055.穂高岳

 

8月15日午後、北穂高岳のテン場にテント設営、翌8月16日は朝から待ちに待っていた晴れ間です。今日は北穂高岳から涸沢岳に渡ります。

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雲が流れる涸沢岳山頂です。

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北穂高岳のテン場の南稜テラスです。さすがに急峻な地形の場所にあります。お主のグリーンのテントはエスパースマキシムゆとりの2-3人用です。後付けの内張り、ハンモックネットも装備しているオールシーズンテントです。張綱もダブルの8本にしてあるので安心です。

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何とお主のテントの近くに雷鳥の親子の巣がある様です。そばに近づくとおかあさんが怒ります。

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明日渡る北穂高岳から涸沢岳のコルです。

 

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涸沢岳です。穂高岳山荘の赤い屋根も見えました。

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こちらは奥穂高岳です。

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涸沢カールをはさんで前穂高岳です。15日の午後はゆっくりとした時間の中で過ごしました。

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8月16日7時、朝から晴れました。待っていました。

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滝谷側の奥壁バンド(岩棚)で、高度感があります。

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前日のガスで陽のあたっていないところは濡れていて、スリップなどに細心の注意を払って進みます。

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涸沢カールです。

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岩の間から涸沢ヒュッテが見えてきました。

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写真で見ると凄いところを渡っていたのですね。

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槍ヶ岳が見えました。昨日まで何も見えなかったので、天気もいいしすごく新鮮です。

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晴れ渡った槍とキレットをバックに記念撮影です。

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最低コルに到着しました。

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涸沢岳へ長い登りの壁です。

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最後のクサリ場です。ここを登るとこのコルも終わり、涸沢岳の頂上まであと少しです。

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涸れ沢側へ上がりました。急峻な地形です。

 

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涸沢岳頂上が見えてきました。

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涸沢岳登頂!です。

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涸沢岳まで終わり、『やった!』という気分です。槍ヶ岳が雲の間から見え隠れしています。あそこから歩いて渡って来たんだという気分になりますよ。

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大キレットと今日のスタート地点である北穂高岳も良く見えています。

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高度3,000mを鳥が飛んでいます。

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穂高岳山荘が真下に見えてきました。山荘もコルに立っています。

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奥穂高岳です。

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穂高岳山荘に到着しました。時刻はまだ10時前です。穂高岳山荘は外観は落ち着いていて泊まってみたい小屋ですね。

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穂高岳山荘から涸沢を覗きます。涸沢ヒュッテが見えます。ここにはザイテングラートという涸沢に続くルートがあります。その為か奥穂高岳だけを目指す若い女性などのグループの姿も見受けられます。

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30分ほど休憩した後、奥穂高岳へ向います。この壁には縦に伸びた二連のハシゴとその上に横に伸びた二連のクサリがあります。特にクサリ場は注意が必要です。昔は落下用のネットが張ってあったと聞いています。

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岩稜地帯といえどもお花畑があります。

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クサリ場を上がり、更に上がったガレ場の上りの山道が良く分らずガスっている時など注意が必要です。穂高岳山荘から奥穂高岳へは約40分から50分かかります。あと少しです。

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奥穂高岳山頂です。

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標高3,190m、富士山、北岳に続き、日本で三番目の高さです。

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山頂近くの分岐です。いつかは西穂から上がりたいですね。この後、前穂高岳に登って紀美子平から重太郎新道を通って下山しようと奥穂の頂上を出発しかけましたが、そこにいた親子から『今日の午後は雷が雨来るよ。昨日も凄かったらしい。自分達も下山しないで小屋に泊ることにした』とたまたまこの様な話を聞きました。

最近、この穂高岳で雷雨で亡くなった話も聞いていました。昨日も雷雨だった事で今日もその可能性がある事。雷雨が予測される時間帯はちょうど紀美子平下のスラブ状のクサリ場あたりです。逃げ場がありません。考えた挙句、穂高岳山荘に戻る事にしました。

穂高岳山荘のテン場の受付を済まし、設営をして今日もゆるい午後を送ってしまいました。設営を終えてテントの中でくつろいでいると、予報通り強い雨が降り出しました。雷雨ではなかったもののかなり強い瞬間もありました。

8月17日、翌日も奥穂の登りから始まります。結局、二回登ってしまいました。

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前穂に向けて出発します。吊尾根のトラバース道です。

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雲湧く前穂高岳です。

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ヤツがいました。

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前穂高岳が近づいてきました。

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紀美子平に到着です。みんなここにザックを置いて前穂に登っています。前穂までの山道は古い山道と新しい山道が混在していて迷う事があります。

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前穂高岳登頂です。

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前穂の頂上はガレていますが、結構広い山頂です。

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紀美子平迄戻り、下山を開始します。ここがスラブ状のクサリ場です。

 

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重太郎新道は岳沢ヒュッテがなくなったせいかかなり荒れているところがあります。いくつかのハシゴを下りています。途中、岳沢ヒュッテ跡を通過します。

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上高地が見えてきました。

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上高地に下りてきました。岳沢方面です。

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上高地に下りたところで大キレットをいっしょに渡った成年と偶然にもバッタリ会ってしまいました。

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上高地バスターミナルに無事に戻ってきました。

 

登頂日:2008年08月16日 メンバー:単独 天候: 曇り 標高:3,190m
標高差:1,685m  コースタイム:5時間19分(休憩、食事他全てコミコミの3日目のタイム)
コース:北アルプス槍穂縦走
(1日目)上高地→徳沢→横尾→槍沢ヒュッテ→殺生ヒュッテ→槍ヶ岳山荘
(2日目)槍ヶ岳山荘→槍ヶ岳山頂→槍ヶ岳山荘→大喰岳→中岳→南岳→大キレット→北穂高岳山荘→北穂高岳→北穂高岳テント場
(3日目)北穂高岳テント場→涸沢岳→穂高岳山荘→奥穂高岳→穂高岳山荘
(4日目)穂高岳山荘→奥穂高岳山荘→紀美子平→前穂高岳→紀美子平→岳沢→上高地

 


2008,8,14-17北アルプス・槍穂縦走 前編・上高地~北穂高岳

2011年11月26日 | 054.槍ヶ岳 055.穂高岳

8月14日、槍ヶ岳、穂高岳テント泊縦走。

夏休み、念願の北アルプス岩稜地帯のテント泊縦走、大キレットを渡ります。8月10日11日で富士山・御殿場コースを登り準備万端です。

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前日の深夜に沢渡の駐車場に車を置き、朝一のバスに並び上高地のバスターミナルに向かいます。夜明けのターミナルにはこれからアルプスに取り付く登山者たちがたくさんいます。

早々に朝ごはんのおにぎりを詰め込んでスタートします。今日は槍ヶ岳山荘までの10時間を越えるハードコースです。

コースとしては横尾までは一時間弱のペースで大曲から殺生ヒュッテまでが約三時間半で今日の佳境となりそうです。上高地バスターミナル→明神館→徳沢→横尾→槍沢ロッヂ→大曲→殺生ヒュッテ分岐→槍ヶ岳

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まずは河童橋を目指します。

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ほんの数百メートルですが、林の中の遊歩道を抜けて行きます。

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河童橋に到着しました。今日は見て写真を撮るだけで渡りません。このあたりにはたくさんのホテルがあります。

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これから梓川沿いを上流まで上がっていきます。梓川の水量は少なめで、今日はまだ岳沢方面はガスがかかっています。

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川のせせらぎが涼しげです。

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小梨平キャンプ場を通過します。夏休み期間なので色とりどりのテントの花が咲いています。

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約40分くらいで明神池、穂高神社奥宮のある明神館に到着します。

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日が射してきました。

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徳沢ロッヂに到着です。ここで小休憩です。

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徳沢ロッヂです。明神館からちょうど40分です。

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新村橋です。

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徳沢から45分で横尾到着です。平地なのでいいペースは当たり前。手前から横尾避難小屋、トイレ、横尾山荘と並んでいます。

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横尾大橋も今日は見るだけで渡りません。渡ると涸沢を目指す事となります。

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分かれ道です。今日は左です。

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一ノ俣橋です。

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ニノ俣橋です。ここは以前は吊橋だった様です。

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このあたりは沢沿いを歩きます。

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整備されているので歩きやすいところです。

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槍沢ロッヂ到着です。ここで休憩、昼食をとります。

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次は大曲を目指します。

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整備された山道を登っていきます。

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ハバ平です。ここは旧槍沢小屋の跡地でキャンプ場となっています。

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大曲周辺です。槍沢は左に大きくカーブしています。これから徐々に斜度が増して佳境に入っていきます。

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ホントならここから大喰岳と中岳、左にはツバメ岩が見えるはずなのですが今日はダメそうです。きつくなってきました。

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天狗原分岐です。天狗池を経由して南岳に上がるルートです。

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だんだん高度も増していきます。苦しいですが、あせらず少しずつ登ってきます。 

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トリカブトです。

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槍沢モレーンまで来ました。

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一旦、緩やかになります。この辺りからガスもひどくなりとうとうガスの中に突入します。

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いったい全体、どこを登ればいいの? しかし、ガスった時はこれが頼りです。

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坊主岩屋下、ヒュッテ大槍分岐です。晴れていれば右手にヒュッテ大槍へのつづら折りの急登の山道が見えます。

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播隆上人が寝泊まりしたと言われる坊主岩小屋です。

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モレーンを歩いた後、槍ヶ岳山荘がある肩までの急登が待ち受けています。

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3時過ぎにようやく槍ヶ岳山荘に到着しました。テン場の受付に行ったのですが、既に満杯で宿泊に変更するか下の殺生ヒュッテまで戻るか選択してくれとの事。明日のスケジュールもあるので槍ヶ岳山荘に宿泊することにしました。

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8月15日、二日目です。結局、ガスは晴れませんでした。これから槍の穂先に向かいます。

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二連の梯子を上りようやく槍ヶ岳登頂となります。

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ガスっているので高度感がありません。

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槍ヶ岳山頂です。

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あこがれの槍ですが、なんにも見えません。

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クサリ場も鉄ハシゴも岩の上もガスで濡れてるのでスリップに細心の注意を払って降りていきます。

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これから大喰岳、中岳を通り、南岳まで向かいます。

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そして、南岳から大キレットを渡ります。

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中岳です。

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南岳です。

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南岳小屋に到着しました。

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いよいよ大キレットに突入します。

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二連のハシゴを下りたらスタートとなります。スタートは突然やってきます。ハシゴを下りてもキレットが始まる感覚はありません。

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ガスッていてよく見えませんが長谷川ピークのあたりです。

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長谷川ピークが終るとA沢のコルです。少ない大キレットの休憩場所です。

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雲湧わく北穂高岳と飛騨泣きです。

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北穂高岳の切れ落ちた北壁です。

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飛騨泣きも終わり、北穂の直下まできました。しかし、最後まで気が抜けません。

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北穂高岳に渡り切り、大キレットが終了しました。これで前半が終了しました。大キレットは長谷川ピークから北穂高岳までが難所ですね。

人気の北穂高小屋の前で大キレットをいっしょに通過した青年と記念撮影をとります。お主はこれで本日は終了して北穂のテン場へ、彼はこれから涸沢までの難所を渡るそうです。

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北穂高小屋の上が北穂高岳山頂です。

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翌日は晴れたのに写真はとりませんでした。残念。

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今日はこれで終わり、北穂のテン場に向い、テント設営準備です。

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ガスが抜けてきました。目の前には常念山脈が見えました。

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北穂高岳山頂とテン場です。

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後編・北穂高岳~上高地に続く。

2008,8,14-17北アルプス・槍穂縦走 後編・北穂高岳~上高地まではこちら

http://yama-umi.blogzine.jp/blog/cat12043824/

登頂日:2008年08月15日 メンバー:単独 天候: 曇り  標高:3,180m
標高差:1,675m  コースタイム:9時間45分(休憩、食事他全てコミコミの1日目のタイム)
コース:北アルプス槍穂縦走
(1日目)上高地→徳沢→横尾→槍沢ヒュッテ→殺生ヒュッテ→槍ヶ岳山荘
(2日目)槍ヶ岳山荘→槍ヶ岳山頂→槍ヶ岳山荘→大喰岳→中岳→南岳→大キレット→北穂高岳山荘→北穂高岳→北穂高岳テント場
(3日目)北穂高岳テント場→涸沢岳→穂高岳山荘→奥穂高岳→穂高岳山荘
(4日目)穂高岳山荘→奥穂高岳山荘→紀美子平→前穂高岳→紀美子平→岳沢→上高地