山へ行こうよ! 山web

山も海もマラソンも日常も。。。

2011,07,17北アルプス・立山/剱岳 第二日目・剱岳編

2011年08月22日 | 048.剱岳 049.立山(雄山)

立山-剱岳縦走二日目、剱岳。

点の記。。。映画で見た剱岳が目の前にあります。

空が赤く綺麗に染まっています。

前回は頂の姿形も拝ませてもらえず、前剱までも上らせてくれませんでした。

今回は白みかけた空に前剱が聳えています。

さあ、リベンジなるか。

午前四時に起床、準備を整えて五時前にアタックザックを背負って剣山荘を出発します。

Rimg3259

白み始めているのでライトもいりません。既に何組かのグループが剣山荘を後にしています。

Rimg3261

別山のモルゲンロートです。剱沢小屋も灯りがついていて既に始動しています。

Rimg3265

美しい光景です。

Rimg3268

剣山荘の裏からスタートして先ず、前剱を目指します。

Rimg3267_3

最初のクサリ場です。安全の為に敷設している様で問題ありません。剱岳のクサリ場には全て番号が振ってあるようです。

Rimg3270

一服剱の手前の分岐点です。

Rimg3272_2

二つ目のクサリ場です。

Rimg3275

前剱の頂です。かなりの急登です。

Rimg3277

ご来光が眩しいですね。

Rimg3278

Rimg3284

Rimg3285

この辺りから一気に高度を上げて行きます。

Rimg3286_2

数組のグループを抜かしていきます。

Rimg3287

3番目のクサリ場です。

Rimg3288_2

Rimg3291

4番目の最初の前剱のクサリ場。

Rimg3296

剣山荘がかなり小さくなってきました。

Rimg3303

前剱登頂。前剱迄上がるとようやく剱の頂へのルートが見えてきます。ここからが本番です。

Rimg3310

金属の梯子が架かっています。

Rimg3312

ハシゴの先には5番目の前剱のクサリ場がが待ってます。ここはステップはありますが、かなりの絶壁で高度感があります。

Rimg3318

6番目の下りのクサリ場です。コルを慎重に降りて行きます。

Rimg3322

岩の間に咲く可憐な花ですね。

Rimg3331

7番目、平蔵の頭。ここはクサリと鉄筋のステップが切ってあるのでそれに足をかけて登って行きます。

Rimg3332

<aimg title="Rimg3332" complete="true" border="0" width="400" src="http://yama-umi.blogzine.jp/blog/images/2011/08/21/rimg3332.jpg" alt="Rimg3332" height="300"></aimg>途中のカットとなってしまいましたが、8番目のクサリ場です。コルの途中にあります。

Rimg3333_2

少しずつ頂に近づいていきます。

Rimg3334_3

9番のクサリ場カニのたてばいです。カニのたてばいは20mの岩壁をクサリとステップで登っていきます。 数人のグループが上がっている最中です。(この写真は拡大出来ます)

Rimg3338

残雪の一番上部の隙間を通過していきます。

Rimg3337

たてばい の中間地点に人がいます。(この写真は拡大出来ます)

Rimg3342

カニのたてばいはこんな感じです。実際にはもっと切り立っています。

Rimg3343

カニのたてばいの手前コルです。たてばい側から撮りました。結構、厳しい稜線ですね。

Rimg3353

カニのたてばいがおわりほどなくすると、ようやく頭上に頂が見えてきます。 

Rimg3357

ちょうど、頂からご来光です。何か神々しいですね。

Rimg3363

日本百名山87座目剱岳登頂!剱、頂きました!

Rimg3355

別山方面です。別山の向こう側には薬師、黒部五郎、北アルプスの名だたる百名山がたくさん聳えています。

Rimg3368

後立の五竜岳と鹿島槍ヶ岳です。双耳峰が鹿島槍、左が五竜です。 昨年の今日(海の日の連休)はちょうど反対側の五竜と鹿島槍側にいました。

Rimg3370

富士山もくっきり見えました。

Rimg3375

Rimg3377

Rimg3378

写真を撮り、休憩したのち、下山開始です。

Rimg3381

次は下りの佳境、10番目のカニの横ばいです。

Rimg3382

この写真の手前のクサリ部分がよく言われてるステップの見えない一歩目になります。ここは大したところではないと思います。(この写真は拡大出来ます)

Rimg3385

カニの横ばいです途中です。既に第二歩目以降のカットとなります。うしろの人をモデルにさせて頂きました。

Rimg3386

カニの横バイ終盤です。更に次の人が姿を現したところが最初のステップです。ここが例の横バイと思いながら何となく降りて終わってしまいました。(この写真も拡大出来ます)

どちらかと言えば終盤のこの部分の方が難しいような。。。

Rimg3390

横バイが終わると次はステンレスの梯子です。お主は雨やガスでぬれた梯子とかの方がいやですね。

Rimg3392

長い梯子を降りていきます。

剣山荘さんから全てのクサリ場が明記された地図が剣山荘さんの受付にありますので、出発前に頂いて参考にして下さいね。

「BetsuzanOneTozanMap.pdf」をダウンロード

あといくつかのクサリ場を越えて剣山荘へ戻りますが、今迄の写真の通り結構斜面が急なので足元と落石に注意して下山します。

Rimg3414

シナノキンバイ

Rimg3412

コバイケイソウ

Rimg3416

剣山荘に戻ってきました。

Rimg3418

。。。

Rimg3419

更に。。。

Rimg3421

朝食とも昼食とも取れる様な食事を剣山荘の前のベンチでゆっくりとり、剱岳と剣山荘を後にします。

Rimg3431

次はいつになるのか?

Rimg3438

剱御前小舎に到着しました。 昨日みたいに人は多くありません。

Rimg3442

ここからはコースが変わり、別山乗越から雷鳥沢に降りて行きます。

Rimg3451

地獄谷、手前に雷鳥沢ヒュッテの建物が見えます。

Rimg3457

別山乗越から雷鳥平へ下りる途中、ライチョウの親子を発見! みんなに教えたら人だかりとなってしまいました。

Rimg3465

雷鳥沢キャンプ場の手前で数百メートルだけ残雪の上を歩いて(滑って?)下ります。

Rimg3474

いつもこの橋を渡ると登山が終わったって感じがしますね。

Rimg3484

みくりが池温泉です。時間があれば温泉にゆっくり浸かってから帰りたいですね。但し、日によっては結構混んでる時があります。

Rimg3486

ミクリガ池の横を通って室堂ターミナルへ戻ります。

Rimg3487

黒部ダムは今日もたくさんの水をたたえて勢い良く放水しています。

同じルートを通って扇沢へ戻りました。

立山、剱岳。。。

アプローチが特別で、簡単には辿り着けない場所。

一旦、そのドアを開けると、下界から隔絶された夢の様な山の楽園が広がっていたり、ある時は白いガスに覆われ、行けども行けども辿り着かない地獄の様な山々が広がっています。

そして、時々そのドアを開けたくなります。

登頂日:2011年07月18日  メンバー:単独 天候: 晴れ  標高:2,999m   標高差:615m  コースタイム:5時間50分(休憩、食事他全てコミコミのタイム)
コース:
(1日目)室堂→一ノ越山荘→雄山山頂→大汝山→富士ノ折立→真砂岳→別山→剣山荘
(2日目)剣山荘→前剱→剱岳→前剱→剱御前小舎→雷鳥平→室堂


2011,07,17-18北アルプス・立山/剱岳 第一日目・立山編

2011年07月24日 | 048.剱岳 049.立山(雄山)

2011年海の日の三連休、北アルプス、立山・剱岳に行ってきました。

岩と雪の殿堂。

この言葉にふさわしい場所ですね。

この立山・剱岳もリベンジ登山です。

あれは忘れもしない2009年7月、立山から剱岳への縦走を計画。山友『山爺』と直通バスで室堂に入りました。到着した頃より大雨となり、一の越山荘に到着した頃より風雨が更に激しくなりましたが、雄山の頂きに向けガレた山道を登りました。何とか登頂したものの、ガスっていて山頂以外は何も見えず、写真を撮っているうちにカメラのレンズも曇ってきました。結局、カメラは曇った上に動かなくなり、その上、カッパのポケットに入れていた携帯もポケットを開けていた為にポケット内に水が溜まり(ゴアで縫い目にはシームテープが施してあるので湿気は逃がしますが、水分は染みない様になっている)、気が付いた時には既にポケットの中で水没をしていました。

立山三山を縦走して何とか宿泊先であった剣山荘に到着したものの、翌日は風が強く、断念して雷鳥沢を経由して室堂へ戻りました。宿泊したその夜に目にゴミが入り、眼球を傷つけてしまいました。富山から家に戻った後、救急病院へ行くはめになり、最悪の山行となりました。

Dscf6148

これが2009年その時の雄山頂上の写真です。

ガスっていて何も見る事ができませんでした。

Rimg3126

これは今回の2011年の写真です。

*****************************************************************************************

Rimg3030

前回はバスで直接室堂まで入りましたが、今回は長野県大町市の扇沢からトロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継いで室堂へ入る計画です。駐車場は有料と無料があり、ターミナルの目の前のこの駐車場は有料駐車場、手前のトンネルを左折した舗装されていない広場が無料駐車場となります。

Rimg3036

トロリーバスの始発に乗る人たちのチケット購入の大行列が出来てます。扇沢と室堂の往復で一人当り8,800円で5日間有効です。

Rimg3037

トロリーバス改札口でも大行列となっています。

Rimg3041

何とか始発のトロリーに乗り込み出発しました。扇沢のターミナル以外は全てトンネルの中を通行します。

Rimg3042

黒部ダム湖駅に到着しました。次は10分かけて黒部ダムの反対側にあるケーブルカーのターミナル迄歩かなければなりません。

Rimg3044

トンネルを抜けると突然、目の前に黒部ダムと立山連峰が飛び込んできます。こういう光景を目にしてしまうとワクワクしてきます。

Rimg3049

黒部ダムのその大きさに圧倒されます。 いつもよりたくさん出してます。

Rimg3052

ダムの放水や自然を見ながら歩いているとあっという間にケーブルの駅の到着してしまいます。

Rimg3053

暗くて写真がぼけてますが、黒部平行きの朝一番のケーブルに乗るところです。ここのケーブルカーも冬の雪の影響を受けない様にトンネルの中を走ります。

Rimg3055

黒部平に到着しました。日差しが眩しいです。売店もあり一息入れられます。

Rimg3058

今日は打って変わっていい天気です。本当にワクワクしますね。

Rimg3061

黒部平から大観峰迄は今度はロープウェイとなります。ロープウェーはチケットが配られて、あいにく二番目のロープウェーの予定でしたが、改札口で早くから待っていると一番で空きがでたらしく、一番に乗る事が出来ました。輸送能力としてはこのロープウェイの一回当たりの輸送能力がボトルネックで一番少ないですね。

Rimg3062

このロープウェイには鉄柱が全くありません。大きく、早いですよ。

Rimg3063

最後は室堂迄もう一度トロリーバスに乗ります。

Rimg3066

下りのトロリーバスとすれ違います。

Rimg3069

朝一番だったので約1時間30分位で立山・室堂に到着しました。立山三山には雲一つありません。

Rimg3073

立山の標と立山をバックに記念写真を一枚。二年前に来た時はガスっていてこんな景色だとは思いませんでした。

Rimg3078

凄い景色ですね。

Rimg3081

歩きはじめていきなり雪渓を渡りますよ。この時期、雪渓はまだたくさん残ってます。

Rimg3082

見事なスプーンカットが現れてます。

Rimg3085

上の方では既に渋滞しています。

Rimg3087

一の越山荘に到着しました。ここからでも北アルプスが一望出来ますね。

Rimg3096

三連休のなか日、天気もよく雄山へ登る山道は大渋滞しています。雄山迄は子連れの観光客から登山者迄いろいろな人がいます。

Rimg3099

休み休み行くにはちょうどいいですね。

Rimg3105

ようやく山頂が見えてきました。ここまで来たらあと一息です。

Rimg3108

雄山は一等三角点です。

Rimg3117

笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳、水晶岳、槍ヶ岳など北アルプスの名だたる山々を見渡す事が出来ます。凄いですね。

Rimg3125_2

雄山登頂!!

Rimg3126

山頂風景です。

Rimg3134

室堂周辺のゼブラ柄の雪渓が見事です。

Rimg3135

山頂側から雄山をとった写真です。

Rimg3138

登拝料500円を納めると山頂のこの社迄入山が許されます。宮司さんがお祓い!?をしてくれます。

Rimg3136

そしてここで写真が取り放題となります。ただ、人が多いので時間制になっています。

Rimg3142

遠くに剱岳が見えます。

Rimg3153

登拝料を払わない場合はここで写真を撮ります。

Rimg3154

この後、この山道で大汝山へ向いますよ。

Rimg3156

ゼブラ柄です。

Rimg3161

大汝山へ向かう途中の山道から剱岳を望みます。

Rimg3164

大汝山の頂上です。

Rimg3165_2

大汝山登頂です。雄山は3,003mですが、大汝山は3,015mです。大汝山の方が高いんですね。

Rimg3174

ゼブラ柄2です。

Rimg3176_2

富士ノ折立の手前です。

Rimg3177

富士ノ折立です。折立は剱岳と標高が同じですね。高度感がちょっとだけある様です。

Rimg3186

真砂岳には一旦、下ってまた登ります。

Rimg3194 

真砂岳ですが、三角点に誰かがくくり付けただけの標です。

Rimg3206

本日、最後の別山への登りです。結構距離もあって厳しいですね。

Rimg3210

別山です。また、晴れました。

Rimg3228

見覚えのある花もありますが、色とりどりの花たちが咲き乱れています。

Rimg3229

 

Rimg3231

 

Rimg3232

 

Rimg3233

 

Rimg3238

 

Rimg3227

剱御前小屋に到着しました。少し休憩をして本日最後の約1時間の縦走となります。御前小屋にはこれから剱岳に向う人、戻る人でかなりの人たちが休憩を取っているます。昨日の三連休の一日目がピークの様で今日は帰る人の方が多い様です。

Rimg3241

雪渓をトラバースしながら越えて行きます。二年前に比べて今年の方が雪が多い様です。ほとんどアイゼンは使っていないですが、ストックがあれば重宝します。足元とスリップの注意が必要です。

Rimg3245

剱沢小屋と剱沢キャンプ場です。ここには行った事がありません。            

Rimg3244

剱沢キャンプ場です。題して『真夏の紅葉』

Rimg3251

本日の宿泊先の剣山荘が見えてきました。

Rimg3253

しわくちゃの花です。以前、どこかで見ました。

Rimg3256

剣山荘はそんなに混んでおらず、隣の布団は空いていたのでぐっすり寝ることが出来ました。

Rimg3258

食事後、前剱が顔を出しました。

2011,07,18北アルプス・立山/剱岳 第二日目・剱岳編はこちらから

http://yama-umi.blogzine.jp/blog/1_1/

 

登頂日:2011年07月17日  メンバー:単独 天候: 晴れ  標高:3,003m   標高差:615m  コースタイム:5時間50分(休憩、食事他全てコミコミのタイム)
コース:
(1日目)室堂→一ノ越山荘→雄山山頂→大汝山→富士ノ折立→真砂岳→別山→剣山荘
(2日目)剣山荘→前剱→剱岳→前剱→剱御前小舎→雷鳥平→室堂