自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

夏の尾瀬はギンギラギン!

2010年07月31日 | 日記&写真

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、夏の尾瀬のお出かけ日記、です

マイフレの水芭蕉が咲く尾瀬の写真に魅せられて、夏の尾瀬に行ってきた。連日の猛暑は、尾瀬でも同じでギンギラギン、暑い一日だった。

歩行距離はおおよそ20km、歩数は3万歩以上になった。ペットボトルの水を4.5本も飲み干してしまった。

この日は、我が家を午前3時、真っ暗の中を出発した。尾瀬第一駐車場に6時30分過ぎに着き、トレッキングの身支度をして、乗り合いタクシーで鳩待峠に向かい、ここで朝食をとった。朝食といっても、コンビニで買ったおにぎりと菓子パン程度だ。

7時20分過ぎ、いよいよ尾瀬ヶ原に向かってハイキング開始。山の鼻までは3.3km、林の中を下っていく。帰りのことを考えるとゾッとする。
山小屋に運ぶのか、多くの荷物を背負った若い背負子が、足取りも軽く我々を追い越していく。

山の鼻で10分ほどトイレ休憩。そこから5分ほど歩くと尾瀬ヶ原が一面に開けて「尾瀬」を実感する。
ここから牛首⇒竜宮十字路(竜宮小屋)⇒ヨッピ橋⇒東電小屋⇒ヨッピ橋⇒牛首⇒山の鼻、と周遊するコースを回った。

ヨッピ橋から東電小屋までの木道は、少々高いところに作ってある。ここで、足を踏み外してしまい、転げ落ちるところだった。幸い、転び方が上手かったのか、擦り傷ひとつなかった。

帰りのヨッピ橋を過ぎたあたりから、足に痛みが走り少々つらい。牛首の休憩場所では、15分程度休憩して、山の鼻へ戻ってきた。ここで、尾瀬ロッジで売っていた「醤油アイスクリーム」を食べたが、とても美味かった。本当に美味かった。

トレイ休憩を入れて20分ほど休む。さぁー、いよいよ鳩待峠に向けて最後のトレッキングである。ここからは、基本的に登りコースだ。3.3kmを1時間40分強かかって戻ってきた。

クタクタ、バテバテ。体がしんどかったが、尾瀬の風景、お花などに癒された。
このことは、一生の思い出になった。


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顧客情報の5S-4:索引し使用する

2010年07月30日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、顧客情報の5S-4:索引し使用する、です。

顧客情報の5Sの4番目のSは「索引」だ。索引とは、データーベース化することと理解していただきたい。

ある販売促進をする場合、全顧客に告知をするよりも、販促の内容に合わせて、反応の確率が高い顧客だけに告知した方が効率的である。そのためには、収集した顧客情報が様々に検索できることだ。

つまり、索引をつけて必要な顧客情報から、ターゲットとなる顧客を抽出するようにすることである。それがデーターベース化である。

新型車のフェアーを開催するために、顧客に開催の告知DMを出す。この時に、1か月前にクルマを購入した顧客に告知するようなことは基本的に避けるべきだ。

告知の費用や時間が無駄になるだけではなく、顧客を馬鹿にしたようなこととして受け取られてしまうことにもなる。同じような価格で、より性能がいいクルマのフェアー開催の案内を受け取ったら、どんな気持ちになるかは、想像ができる。

逆に、車検時期が近いとか、最近修理費用がかさんでいる顧客に対して、告知することで来場の確率は高くなる。こうした、目的に対する確率の高い顧客を抽出することが、顧客情報の5Sの目的になるのだ。

そして、5Sの最後が「使用」ということになる。これは、顧客情報を活用するということで、データーベース化ができることによって、活用頻度も高くなる。

データーベース化である「索引」と「使用」は表裏一体のものと捉えていただきたい。

これからは、顧客情報を蓄えて「財産」にするのではなく、活用することで「資産化」することが、経営を安定化させ拡大させる原動力になる。このことをしっかりと頭に入れて、自社の顧客情報の5Sを確かなモノにしていただきたい。


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顧客情報の5S-3:収集する

2010年07月29日 | 営業・フロント全般


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、顧客情報の5S-3:収集する、です。

顧客情報の3つめのSは「収集」だ。

顧客情報は、情報の内容によって利用が制約される。例えば、クルマ情報だけであれば、期日をお知らせするような車検や定期点検案内DMしか使えない。

車両情報以外に、オーナーの誕生日などを把握していれば、誕生日に合わせてプレゼント案内などを出すことができ、様々な角度から入庫促進や提案を行うことができる。

したがって、顧客情報項目に沿って、一つでも多くの顧客情報を収集することが必要である。だからといって、情報項目が多くても収集するのに手間がかかり、使うにも工夫が必要になる。

では、どんな情報が必要かといえば、
1.人に関する情報
 ・カーオーナーに関する情報
  「趣味」「生年月日」「嗜好品」「好きなカラー」「友達」
 ・家族に関する情報
  「生年月日」「クルマの保有情報」「家族それぞれの趣味」

2.取引内容に関する情報
 ・整備実施内容に関する情報
  「法定整備」「故障修理」「ニーズ整備」
 ・装備に関する情報
  「ETC」「カーナビ」「ABS」「点火プラグ」「オイルグレード」
 ・美装に関する情報
  「外装コーティング」「消臭・除菌」「エアコンフィルター」
などである。

家族の情報まで必要か?といった疑問もあるかと思うが、必要なのだ。例えば、クレームで家庭に訪問する場合、菓子折りなどを持って訪問する。この時に、家族の趣味などがわかっていれば、その趣味に合わせて、お菓子の内容などを選ぶことができる。

これによって、怒りの感情を早めに抑えることもできる。それを、月並みなお菓子など持って行っても、場合によっては「いらない」などと、簡単に断られてしまいかねない。

以前にも紹介したが、ある会社の社長が、クレームで訪問した時に、そのオーナーの子供がサッカーが大好きだということを知って、サッカーボールを持参して、解決を早めたそうだ。

これは、モノで「釣る」ということではなく、誠意の表現として使うことができるのだ。自分たちのことを理解してくれている、ということがクレームの解決を早めるきっかけになる。

当然、上記以外にクルマに関する情報で車検証情報、代替サイクル、用途、年間の走行距離数、保険加入会社と種別、整備履歴などが必要である。

こうして決めた情報項目に沿って、一つ一つ丁寧に収集することだ。収集にはイベントなどを使う手もある。「誕生日抽選会」とかで誕生日情報を集めることもできる。

あるいは、車検や点検コールの時に、意識して情報収集することも可能だ。こうして収集した情報を大事に蓄えて、使ってこそ価値ある顧客情報になる。


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顧客情報の5S-2:整頓する

2010年07月28日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、顧客情報の5S-2:整頓する、です。

顧客情報が整理できたら、次は「整頓」だ。整頓とは、顧客情報のメンテナンスである。

メンテナンスの一つが、顧客ランクの見直しがある。年間の取引履歴から、顧客ランクを見直すのだ。ランクダウンもあるしランクアップもある。この時に、単に取引履歴に応じてランクを上下に見直すだけではなく、ランクアップ計画も立ててほしい。

ランクアップ計画とは、Bランクのお客さまを一つ上のAランクになっていただくために、向こう1年間(あるいは2年間)の取引計画を立てるのだ。

BがAになるためには、2回取引を増やす。その内容は定期点検と新規客紹介が必要ということになれば、その計画を具体的に立てることだ。こうした計画を立てない限り、顧客ランクは意味をなさない。

そして、もう一つの整頓が、単純に顧客情報のメンテナンスをすることだ。例えば、移転によって住所が変わったとか、代替で車両情報が変わったなどの情報を、都度々まめにメンテナンスをすることである。

こうしたことで、戻りDMを1枚でも減らすことができるし、営業の訪問活動のムダも削減することができる。よく、経営者の方に管理台数は何台ですか?と質問すると、大体1300から1500ぐらいかなー、なっていう回答をもらうが、これではダメなのだ。

整理された状態を保つには、整頓によって顧客情報をメンテナンスし、月単位で管理数を把握しておくことが必要である。200台も誤差があるということは、営業指標の信頼度を損ねてしまい、データとしての価値を失わせてしまう。

そうならないためにも、担当者を決め、毎日メンテナンスをおこなうことだ。


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顧客情報の5S-1:整理する

2010年07月27日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、顧客情報の5S-1:整理する、です。

顧客情報の「5S」ってなんだ?と、疑問の方も多いと思う。一般的に「5S」というと、作業現場が対象のことと捉えがちである。しかし、営業というか顧客管理を徹底する中で、顧客情報の「5S」がとても重要である。

それは、
 1.顧客の価値を高める
 2.顧客を固定化させる
 3.顧客を開拓する
を効率よく行うためだ。

保有台数が減少し、マーケットが縮小する中で、経営の安定と拡大を図るには、顧客基盤がしっかりしていなければならないからだ。顧客基盤とは、自社の顧客が誰であるかを明確にし、顧客の特性を把握し、有効顧客数を把握していることである。

その上で、様々なセールスプロモーションが企画され、実行されて成果を上げていくことが必要なのだ。保有台数が増加してマーケットが拡大する時代では、神経質になることはないが、今は、その逆の時代だからこそ、真剣に取り組む必要がある。

顧客情報の「5S」とは、「整理」「整頓」「収集」「索引」「使用」の頭文字をとったものだ。

今回は、「整理」だ。ここで言う整理とは、顧客が誰であるかを決めることと、顧客から外れた過去客を廃棄または別に保管することである。

先ずは、自社の顧客は誰かを決めることだ。クルマを購入してくれた客なのか、車検整備を実施してくれた客なのか、はたまた保険に加入してくれた客なのかを明確にすることだ。

クルマの購入または車検整備の取引があり、かつ継続した取引客が「顧客」としたらいかがだろうか。継続取引とは、2年間に何らかの取引が2回以上あること。

例えば、クルマ購入後に「エンジンオイル交換(有償)」や「定期点検」に入庫いただいている客が、自社の顧客である。または、車検整備後でもいい。

こうして決めた顧客を細分化してランク付けをすることも検討してほしい。2年間に、2回しか取引がないお客と5回も取引があるお客では、サービス等に差をつけることが必要だ。そのためのランク付けをしてほしい。

顧客の定義から外れたお客は、廃棄してデータから抹消するのか、別枠に保管し、イベントなどの時に呼びかけをする過去客として保管するかを決める。

私の基準では、4年間一度も取引がない過去客は、抹消してもいいと考えている。したがって、その間は保管しておく客として、データを残し、イベントなどの告知だけに使う。

こうして確定した顧客数や台数は、営業指標のベースになる。例えば、管理客当たり取引単価、自社代替率、車検入庫率などの計算の大本になる。その意味でも、顧客情報を整理し、顧客基盤を確かなものにしておくことだ。

ここまでが、顧客情報の「整理」になる。


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H21年度分解整備事業実態調査緊急レポート(5)労務条件も悪化

2010年07月26日 | 業界動向

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、H21年度分解整備業実態調査の緊急レポート(5)労務条件も悪化、です。

さて、労務関係の一つの指標である「賃金生産性(整備要員あたり整備売上高÷整備要員平均給与)」を見てみると、専業工場および兼業工場は、3千円を割り込み、2千円台になった。

ディーラーは、5.5千円となり、前年よりは百円ほどプラスになり、下落に歯止めがかかったようである。

ひところ整備業界では「給与の3倍稼げ」、とよく言ったが、これは、健全経営の指標として、わかりやすいものだ。3倍稼げの根拠は、労働分配率50%、粗利益率60%の時に求められる値である。

仮に、100千円の賃金の場合では、次のようになる。
  100千円÷0.5(労働分配率)=200千円(粗利益額)
  200千円÷0.6(粗利益率)=333千円(整備売上高)
  333千円÷100千円=3.3倍

この3.3倍が賃金生産性となる。残念ながら専業、兼業とも3倍を下回って専業2.8、兼業2.9となった。千円の給与で2千8百円の売上ということだ。これでは、利益は残らない。

整備要員の年齢と年間給与の関係は、以下のとおりである。
   業態      年間給与             平均年齢
  専業工場   3,469千円(前年比-0.1%)   47.5才(同+0.4才)
  兼業工場   3,706千円(同       -1.5%)   43.1才(同+0.5才)
  ディーラー      4,119千円(同       -0.4%)   32.4才(同+0.3才)

専業工場は、平均年齢では3業態の中では一番年齢が高く、50歳に手が届きそうな47.5才であるにもかかわらず、年間給与は一番低くなっている。売上が苦戦している部分を、給与で調整して、経営をしている姿が見える。

年齢からする給与水準をもっと引き上げていかないと、新しい労働力の確保が難しくなり、新陳代謝が進まないで、新しい技術への対応にも支障をきたすことが懸念される。

目指すは、1才あたり1万円ではないだろうか。専業工場でいえば、47.5歳だから、年間給与は4,750千円だ。年齢あたりでは100千円になる。この値に近いのが平成7年当時の93.6千円という給与水準だ。

因みに、兼業工場の年齢あたりの給与は86千円、ディーラーは127.1千円になっている。

整備工場の主役は、メカニックである。そのメカニックが誇りを持ち、世間並みの生活をおくるための、給与水準が必要ではないだろうか。


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石森電車!

2010年07月25日 | 日記&写真

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、石森電車、です

石森電車、正式には「マンガッタンライナー」というそうだ。

仙台市と石巻市を結ぶJR仙石線で、毎週土・日の往復2便が運行されている。

その石森電車に偶然遭遇。まさか、こんな電車が走っているとは、知らないもんだから、泡食ってコンデジを取り出し撮影した。

なもんで、ぶれているのがあるが、ご勘弁を・・・。

マンガッタライナーは、二つあるようだ。
03年より運行された「マンガッタライナー」は、「サイボーグ009」「仮面ライダー」「ゴレンジャー」「ロボコン」の4両編成。

それと08年より運行されている「マンガッタンライナー2」は、初の全面フルラッピングの列車で、「サイボーグ009」「時代劇」「コメディ」「ヒーロー」の4両編成。私が撮ったのがこれだ。

石森ファンにとっては、逃してはならいアイテムの一つだろうが、私にとっては、珍しい電車の一つでしかないが、ラッキーであった。



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お初、東京スカイツリー!

2010年07月24日 | 日記&写真

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、初めて見た東京スカイツリー、です

東京スカイツリーは、7月17日現在で398mになったそうだ。

先週、そのスカイツリーに会うことができた。
初めて見る姿は、何だか感動ものだった。

この日は浅草駅から東武で鬼怒川温泉駅まで仕事で出かけた。温泉場に行くのに温泉に浸からずに日帰りの仕事である。

浅草駅に、予定よりも30分ほど早く着いたので、撮影してきた。

上の写真は、業平駅を通過する電車の中から撮影したものだ。スカイツリーは、業平駅の真横に立っている。見上げると、その高さが実感できる。首が痛くなるほど上を向かないと天辺が見えない。

吾妻橋の交差点に立ったところから、アサヒビール本社と墨田区役所に挟まれるようにスカイツリーが見えた。両ビルと同じような高さに見えるが、近くに行ってみると、桁違いに高い。


アサヒビール本社ビルの窓ガラスに、スカイツリーが映し出されていた。
スカイツリーは最終的に、自立式電波塔として高さ世界一となる634mになるそうだ。その時にまた撮影に来てみたい。

それにしても、温泉に浸かってきたかったなー。次回の楽しみにとっておくとしよう。


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H21年度分解整備事業実態調査緊急レポート(4)格差広がる点検カバー率

2010年07月23日 | 業界動向

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、H21年度分解整備業実態調査の緊急レポート(4)格差広がる点検カバー率、です。

整備業界では、毎年のように「定期点検の普及拡大」を、事業のテーマに掲げている。しかし、点検実施率は50%前後で停滞気味である。カーオーナーの意識が希薄なこともあるが、業界全体の取り組みが今一つ盛り上がらいのが気になる。

商用車などの実施率はそれなりに高いものがあるが、個人所有の乗用車となると低調気味である。こうしたこともあって、モータース店の中には、定期点検のお知らせDMを行っていないケースも見受けられる。

管理客だ、などと言っている割には、管理の中身が伴っていない。そんなデータが上記のグラフである。

棒グラフは工場当たりの入庫台数だ。工場規模が違うので、単純比較はできないが、ディーラーでは、平成21年度で549台の入庫がある。モータース店(専業工場+兼業工場)では、たったの37台だ。

これは、1か月の入庫台数ではなく、年間の入庫台数だ。なんと月平均で3台しか入庫がない。さみしい限りである。

車検一台に対しての点検台数を見たのが「点検カバー率」という指標である。折れ線グラフがそれだ。ディーラーでは、2年車検を10台実施すると定期点検は、8.7台実施している。

モータース店は、1.6台だ。作業効率でいえば、30分前後で5千以上点検料になる。レート換算では1万円になる。作業時間終割りにとても率がいいのだ。

なのに、入庫促進は、車検ほどの熱心さはないように感じる。定期点検は、車検とダイレクトに結びついている。だから、今、ディーラーの新車営業マンに「定期点検」の目標が設定されているのだ。

定期点検が他店でに入庫したということは、車検も取られてということになる。結果、自社代替率を悪くすることになり、自分の車販営業の達成率が悪くなりという図式ができているのだ。

定期点検は、顧客囲い込み度のバロメータともいえる。したがって、入庫の結果は、結果として、案内DMとその後のフォローコールは必ず実施することだ。

フォローコールすることで、お客さまとのコミュニケーションも図れ、親しみ度が増すことにつながる。このことだけでも、囲い込み度が高まるのだ。少なくても年に1度ぐらいは、こちらからコンタクトを取ろう。そのきっかけが「定期点検」なのだ。



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H21年度分解整備事業実態調査緊急レポート(3)気になる工賃売上

2010年07月22日 | 業界動向

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、H21年度分解整備業実態調査の緊急レポート(3)気になる工賃売上、です。

さて、整備売上でもう一つ見ておかなければならないのが「品目別売上」だ。品目とは、工賃、部品、外注のことである。

この3品目が整備売上の内訳である。この3品目の売上構成によって、粗利益率が変わってくるので、注意しておきたい売上である。

業態別の品目別構成比は、以下のとおりである。
 ・専業工場⇒ 工賃52.5% 部品35.3% 外注12.2%
 ・整備兼業⇒ 工賃46.7% 部品37.8% 外注15.8%
 ・ディーラー⇒工賃43.7% 部品38.9% 外注17.4%

この構成比を前年度比べてみると
 ・専業工場⇒ 工賃-10.6% 部品+15.0% 外注+15.1%
 ・整備兼業⇒ 工賃-0.4  % 部品-15.6% 外注+5.4  %
 ・ディーラー⇒工賃+10.8% 部品-3.2  % 外注-13.4%

専業工場では、工賃売上構成比が前年は58.7%だったものが、本年は52.5%となり、実に伸び率では二桁のマイナスである。工賃売上構成比が減った分、部品及び外注の構成比が高まった。デイーラーはその逆で、工賃売上構成は前年よりも10.8%も伸ばした。

この結果、粗利益率は以下の通りとなった。
 ・専業工場⇒ 62.7%(前年比-8.1%)
 ・兼業工場⇒ 58,9%( 同  -2.6%)
 ・ディーラー⇒61.8%( 同  +5.6%)

専業工場は、売上の減少額は工場平均でマイナス6,089千円(前年比ー14.4%)、粗利益額はマイナス5,985千円(-21.4%)の減少となった。この粗利益額は、整備要員の年間給与の1.7人分(一人当たり3,469千円)に相当する額が減少したことになる。

整備要員の労働分配率は56.8%である。他に使える割合が43.2%しかないことになり、よほど物件費を切り詰めないと、営業赤字または経常赤字になる確率が高くなっている。

したがって、コスト体質をそのままにして、価格競争に加わってはならないのだ。価格競争に加わる資格は、コストの削減が先に達成できてからのことになる。

コスト削減の対象は、「人件費」がまず挙げられる。固定的な賃金制度から変動的な賃金制度、いわゆる成果配分型の賃金制度への移行の検討だ。
また、正社員から臨時社員の検討も必要だろう。

次に、工場経費の見直しだ。特に、工場消耗品を見直してほしい。加えて、在庫経費の削減である。在庫部品、オイル類の在庫、塗料関係の在庫だ、安い時に大量に仕入れるようなことは、止めるべきである。必要な時に必要な量だけを仕入れる。義理や人情に負けれはダメ。

そして、作業時間の短縮である。一台の作業時間を10分縮めたら年間で短縮できる時間は莫大な量になる。一度計算してみてほしい。たかが10分などと思っているようでは、価格競争に勝利することはできない。

価格競争とは、体力競争でもある。大飯ぐらいのコスト体質であれば、スリムにしていかなればならないのだ。



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H21年度分解整備事業実態調査緊急レポート(2)価格競争の影響がくっきり

2010年07月21日 | 業界動向

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、H21年度分解整備業実態調査の緊急レポート(2)価格競争の影響がくっきり、です。

さて、平成21年度の作業別整備売上を業態別作業別で見てみると、次のようになる。

・専業工場:19,459億円(-14.4%)
車検整備:8,523 点検整備:682 事故整備:3,872 その他:6,382
       (-11.0)      (-9.2)       (-16.9)     (-17.4)

・兼業工場:6,844億円(-1.3%)
車検整備:3,026 点検整備:239 事故整備:1,280 その他:2,299
       (+2.7)        (-11.5)      (+1.4)       (-6.3)

・ディーラー:26,140億円(+2.2%)
車検整備:8,208 点検整備:1,752 事故整備:5,489 その他:10,691
       (+3.8)                  (+5.4)                  (-3.4)                (+3.4)

専業工場は、すべての作業において前年を下回る実績となった。点検を除くすべての作業でマイナス幅は二桁のダウンである。特に、稼ぎ頭である「車検整備」と「その他整備」で大きくダウンしたのは、痛手である。

一方のディーラーは、事故整備こそ前年比マイナスであったが、他の整備はすべてプラスであった。

専業とディーラーの作業別売上の伸び率の差は、単価にあることは、下記のデータに示す通り明白である。専業工場の入庫台数の影響は、-1.8%であったが、整備単価は-13.2%の影響で厳しい結果となった。

  ・専業・・・・・・・・・入庫台数前年比98.2%   整備単価前年比86.8%
  ・ディーラー・・・・    同     103.2%       同     99.6%

ディーラーは、整備単価の影響-0.4%を、入庫台数+3.2%でカバーして、前年実績プラスの成長であった。

こうしたことからも、業界、特に専業工業は、価格競争から抜け出る新しい競争が必要である。新しい競争とは、価格という土俵で戦うのではなく、自ら「新しい土俵」を作っていくことである。

新しい土俵とは、自社の特徴つくりとイコールだ。特徴がないから価格でしか競争ができない。ある整備工場では、徹底的に技術に特化して、高単価を上げている。

例えば、一台のエンジンオイル交換で13,000円も売上げている。オイル交換無料や500円のチラシが入る時代に、1万円以上の料金をいただいているのだ。それは、特徴があるからできることだ。

周りの工場と同じようなオイルを使い、エンジン特性を無視してただ単に「5W SM」グレードのオイルを売っているのではない。エンジン特性や普段の走り方などを掴んで、その上でベストマッチなオイルをプロの目で選んで交換をする。結果的として、お客さまはエンジンオイル交換で感動して帰っていくのだ。

カーショップは、カー用品主体のサービス工場から、サービス工場主体のショップの展開を進めている。サービス工場で用品を販売しているといったイメージだ。オートバックスでは、全国に120店舗を出店する計画だ。

ますます、顧客の争奪戦は激しさを加えることは間違いないところだ。だからこそ、特徴を持ち、価格競争に巻き込まれないことが、経営の健全化を促進することになるのだ。



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「H21年度分解整備事業実態調査」緊急レポート(1)3年連続の売上ダウン

2010年07月20日 | 業界動向

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、H21年度分解整備業実態調査の緊急レポート(1)3年連続の売上ダウン、です。

今月14日に「平成21年度自動車分解整備業実態調査報告書」が国交省から公表された。

整備売上の数字を見たら前年と同様、マイナス成長である。これでマイナス成長は3年連続となり、整備業界として初めての経験であるだけに、ショックが大きい。しかも、マイナス5.3%とで、3年間の中で落ち込み幅が一番大きい。

主だった実績値は、以下の通り。
 ・整備売上高⇒54,671億円(前年比94.7%)
 ・事業場数  ⇒91,281工場(同100.8%)
 ・保有台数  ⇒78,801千台(99.6%)
 ・換算車両数⇒79,124千台(97.3%)
 ・従業員総数⇒564,058人(103.2%)

整備工場数(事業者数)は、未認証問題などを受けて、板金塗装業者を中心に認証申請が増えていることもあって、一本調子の右肩上がりの状態が続いている。

工場数が増えていても、整備売上高がマイナスで推移しているのは、顧客争奪戦による価格の下落が主な理由である。国交省では、景気の低迷などと言っているが、それよりも単価の下落のほうが大きな要因である。

H21年度の単純整備単価(整備売上高÷保有台数)は「69,379円」で、前年の平成20年度実績「72,988円」と比べて実に「3,609円」も下がっている。因みに、平成19年度の整備単価は75,122円だから、5,743円も下がってことになる。

業態別の整備売上高を見てみると、次のようになっている。
 ・専業工場 :19,459億円(前年比85.6%)
 ・兼業工場 :  6,844億円(同98.7%)
 ・ディーラー :26,140億円(同102.2%)
 ・自家工場 :  2,228億円(同90.4%)

ディーラーの一人勝ちとなり、過去2年間とは全く逆の実績であった。平成19年度では、ディーラーだけが前年割れの実績(27,355億円 前年比93.4%)だったが、平成21年度では、専業、兼業、自家工場の3業態が前年割れの状態だ。

二桁マイナスの専業工場は、前年と比べて工場数が224工場増えているにもかかわらず、大きな落ち込みとなり、平成7年以降初めて2兆円を割ってしまった。

一方のディーラーは、逆に工場数は、85工場少なくなっている。工場減少は、ディーラー間での統廃合により減少しているものだ。こうした中での前年を超える整備売上高は、底力の強さを感じる。

この先、保有台数の減少は続くことが予想されいるし、ガソリンエンジンからHV・PHV、EVや燃料電池車などが増えてくれば、従来の整備需要は減ることは間違いないところだ。

したがって、コンピュータ診断の有料化など、単価アップの新たな整備需要を創造していく抜本的改革が必要な時期に来ているといえる。



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ホテルからの日ノ出景色

2010年07月18日 | 日記&写真

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、津駅前からの朝陽です

津駅前にある「ホテルグリーンパーク津」からの日ノ出風景である。

どういうわけか、私は出張すると朝食を普段よりも早く食べる癖がある。しかも、誰よりも早くレストランに入ることにしている。この日も、7時からの朝食に合わせてシャワーを浴びた。

これも普段家ではやらない行動である。出張では、毎朝6時前後に起床してシャワーを浴びる。癖というよりも習性なのかもしれない。なんとなく、シャワーを浴びると体が早く間ざめる感じがするからだ。

寝起きで眠い目をこすりながら、カーテンを開けたら日ノ出が始まっていた。愛用のコンデジを取り出し、シャッターを切った。この日は、3月の上旬。外はまだ寒いので、窓を閉めての撮影である。

天気は曇り。それが幸いしたのか、太陽が海と空を分ける境界線のようになり、オレンジ色に輝いている。朝陽や夕陽を見ているとなんとなくロマンチックになる。これって、私だけだろうか?

家では見られない風景が見れたのは、仕事のお蔭である。感謝しなければ。



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マンホールの蓋、その9(姫路市、堺市)

2010年07月17日 | マンホールの蓋
おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、前日に続いてマンホールのふた8弾で姫路市と堺市、です

先ず姫路市では2種類撮ってきた。デザインは同じですが、モノトーンとカラーがある。残念ながら、カラーの蓋は色があせていて、2色のような蓋になっていました。

このカラーの蓋は、昭和62年に下水道50周年を記念し作成されたそうだ。デザインは、市の花「シラサギ」。


そして堺市の蓋だが、堺市には、デザインが違う2種類の蓋がある。
一つ目の蓋は、日本最古の木造洋式灯台で国の史跡にも指定されている旧堺灯台をデザインしている。バックに波とカモメ?が描かれている。

もうひとつは、市の花「ハナショウブ」、市の花木「ツツジ」、市の鳥「もず」がデザインされている。




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配慮してますか周辺住民のことを!

2010年07月16日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、配慮していますか周辺住民のことを、です。

苦情やクレームは、中古車の販売や整備だけではない。

ある新車ディーラーで、板金工場を新設した。その3か月後に移転し再建築した事例がある。

工場が新設されて、修理作業が始まったら周辺の住民から「うるさい」「臭い」などといった苦情やクレームが続出し、工場を移転しなければならなくなったのだ。

こうした苦情やクレームにも、対策していくことが求められているのだ。いわゆる取引以外の苦情やクレームにも、さまざまに取り組んで行かなければならない時代なのだ。

こんな話を整備工場の社長にすると、俺がここに工場を建てたころは、周りは畑や田んぼだった。俺の工場がここにあることを承知で移転してきて、勝手なことをいうのは許せない、といったたぐいの話を聞くが、時代が変わったのだ。

今や、エコの時代である。エコとは、環境にやさしい、ということがキーワードになる。だから、整備工場は当然だが中古車販売店においても、地域の住環境にやさしいお店でなくてはならない。

新車ディーラーもそうだが整備工場や中古車販売店は、地域密着型の商売である。地域密着とは、とりもなおさず地域とともに生活し、仕事をし、共存共栄を図ることだ。

だから、周辺住民とは常に良好な関係が保たれていなければならない。中古車販売店や整備工場は、周辺住民が健康で明るく生活できる住環境を健全に保つ責任がある。

常に、騒音や悪臭には気配りをして住環境を壊さないように、先回りして対策を講じることが求められる。うるさいとか臭いなどといった苦情やクレームが発生すると、最悪前述のようなことになる。

ある大型車を扱う整備工場では、完成検査を10時から12時の間に行うように作業工程を組むという。ディーゼルスモークの検査の時に、アクセル全開をするが、この時のエンジン音に配慮してのことだ。

また、ある板金工場は、極力あて盤を使わないようにして鈑金をするようにしている。これも騒音対策として取り組んでいることだ。それと、路上駐車にも注意が必要だ。道路を自社の駐車場代わりにしている工場や中販店もある。これも止めるべきだ。

定期的に周辺の住民を招いて、環境への取り組み工場見学会などを開催し、廃油の処理やバッテリー、古タイヤなどの保管・処分のプロセスなどを見ていただき、意見などを聞くこともいいのではないだろうか。


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