おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、H24年度整備白書の詳細ー4.工場新規の伸びが鈍化傾向!、です。
平成19年に続いて平成24年度の整備工場数が減少した。
減った数は7工場と僅かだが、減ったことに間違いない。
一時は9万2千工場に迫る勢いで、増え続けていたが、最近は増加が鈍っている。
工場の増加は、平成19年度から始まった「未認証工場の指導」によって、鈑金塗装業者や
車検代行業者などが、認証資格を取得しことによるものだ。
それも5年が経過し、取るべき工場が一巡したことにより、新規の認証取得にブレーキが
係ってきて、平成23年度の新規取得は1,259工場となり、前年比で86.3%となった。
因みに、平成19年度の認証新規取得は2,598工場(前年比193.0%)、同20年度2,405工場(同98.6%)、
同21年度1,909工場(同79.4%)、同22年度1,459工場(同76.4%)と推移している。
前職別の新規認証は、
1位:専業工場659工場
2位:車体工場121工場
3位:SS104工場
4位:車販業者78工場
5位:ディーラー74工場
となっている。
ディーラーは、平成17年度で344工場の新規取得があったが、平成23年度では平成17年度比21.5%まで減っている。
また、車体工場も平成20年度687工場をピークに年々新規取得が少なりなり、平成23年度では平成20年度比で30.9%
まで落ち込んでいる。
消費税の増税による景気の落ち込みなどで、新規取得は減ることになるだろうし、
保有台数が減る中で、新規取得は期待できないだろうから、今後も減っていくと予想される。
一方認証の廃止は、平成19年度1,563工場(前年比118.1%)、同20年度1,501工場(同96.0%)、
同21年度1,449工場(同96.5%)、同22年度1,250工場(同86.3%)、同23年度1,165工場(同93.2%)
と推移している。
廃止する工場も年々減ってきてはいるが、新規ほどの比率ではなく、前年比90%台をキープしている。
こうしたこともあり、今後は認証工場の減少が一時的な出来事ではなく、普通になるのではないかと、危惧している。
廃止の原因別を見てみると、
1位:自己都合 =399工場(構成比34.2%)
2位:事業合理化=246工場(同21.1%)
3位:後継者難 =155工場(同13.3%)
4位:経営不振 =118工場(同10.1%)
5位:その他 =99工場(同8.5%)
となっている。
事業合理化による廃止が前年の337工場(構成比27.0%)から91工場減っている一方で、
自己都合が前年376工場(同30.1%)から23工場増えている。
相変わらず「後継者難」による廃止が10%台をキープしている。
今後は、この理由による廃止が増えていくものと予想している。
経営不振は、平成17年度で理由別廃止構成比11.9%であったが、その後1%台に落ちていたが、
平成23年度で再び10%台となった。この理由も増えていくのではないだろうか?
By 株式会社ティオ
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