今日は、エコ整備セミナー受講速報、です。
昨日、日刊自動車新聞主催「明日が見えるHV&EV時代を勝ち抜く本」出版記念セミナーが、ホテルインターコンチネンタル東京ベイで開催され、受講してきた。
100名を超える受講者があり「エコ整備」に対する関心の高さを、改めて実感させられた。振興会や損保会社が開催する「低電圧セミナー」や「HVセミナー」などは、毎回受講者で溢れるほどだが、今回も同様だった。
セミナーは、国交省自動車交通局技術安全部整備課課長 和迩健二氏がトップバッターとして「自動車の新技術と整備について」と題したセミナーで始まった。
和迩氏は、次世代自動車という自動車の変化に注目が集まっているが、この他に「使用者の変化」「事業環境の変化」の3つの要件が整備事業を取り巻く状況であることを、理解し対策することが肝心であるとした。
地球温暖化対策や自動車事故のさらなる低減化などから、次世代自動車や自動車の高度化は、避けて通れない課題であり、整備事業者はこれらに対応する新技術の習得が不可欠と訴えていた。
新技術の浸透を図っていくためには、OBDの利用を拡大する必要があり、そのためにはメーカーからの情報公開の進展、スキャンツールの普及と活用が必要であると述べている。
将来的には、スキャンツールの普及と対応して、点検基準、認証基準での位置づけ、整備士制度、研修制度での位置づけ、保安基準、検査での位置づけが求められるのではないかとの認識を示した。1年点検項目や検査項目にOBDの点検が盛り込まれることもあるのではないだろうか。
和迩氏の淡々と話す内容は、整備事業者に厳しい内容と感じた。それは、電子制御に関する診断技能を持った技術者の育成、スキャンツールの導入・活用など、人の育成と機器への投資を迫られている。
株式会社ティオ
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