自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

バリューチェーンに何が必要か?-4.個客属性を豊富に掴み提案すること

2013年02月28日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、バリューチェーンに何が必要か?-4.個客属性を豊富に掴み提案すること、です。

さて、バリューチェーンの受け入れ態勢が整ったら、次に必要なのは「実取引」だ。
実際に付加価値を連鎖させることだ。

そのためには、闇雲に「これいかがですか}と、単刀直入に勧めても買ってはもらえない。
お客が欲しがりそうなもの、欲しがっているものを、タイミングよく勧めてこそ、成約率が高くなる。

では何が必要か?
それは、個客の属性だ。これは、CSとも関連が深い。

クルマの使い方、走行距離数、日常点検の有無・頻度、クルマ購入先・支払方法、代替サイクル、
オイルのグレード・交換サイクル、保険の内容、クルマへのこだわりなどのクルマに関すること。

それに加えて、趣味、嗜好、家族構成、保有車両、好きな色、好きな音楽、良く出かけるドライブ先、
誕生年月日など本人に関すること。

ネッツトヨタ南国では、コーヒーに砂糖・ミルクを使うか、子供の好きな飲み物なども情報として
持っていると聞く。

こうした個客の属性を踏まえて、オイル交換や点検、保険の提案をしていくのだ。
「時期が来たから」といった「画一的」な案内ではなく、その客に一番マッチした「提案」をおこなうことだ。

例えば、保険更新時に損保会社がコンピュータで作る「お勧め保険内容」ではなく、持っている情報から、
オリジナルな「保険内容」を見積もってベストマッチな提案書を作ることだ。

そうすれば、もっと丁寧で迫力あるセールスるができる。
「前回の内容でいいですかー」などと、今日入社したパートやバイトでもできる勧めかたでは、
付加価値は連鎖できない。

こうした誰でもできるセールスというのは、個客属性が当たり前の項目しか掴めてないからだ。
掴めていても生かす仕組みが出来ていないからである。

ある研修会の受講生に、「ラベリング」って知っていますかー?と質問した。
多くの受講生が「?????」の状態である。

ラベリング制度がスタートしたのは、今から3年前の2000年1月である。
3年もたっても未だに、知らない方が大勢いる。これで整備のプロなのかと思うぐらいだ。

ということは、お客にタイヤを勧めるのは「値段」だけのことになる。
「安いの頼むよー」というのに対して、「安い」タイヤを選んで「〇〇円なります。とっても安いですよー」
と、値段を強調して、満足頂いたと勘違いしているのだ。

エコカーには「省燃費タイヤ」がベストマッチである。
しかし販売側が「省燃費タイヤ」がどれかを分かっていない。

省燃費タイヤでない場合は、空気圧調整をまめにしても燃費が悪くなることもある。
これでは、安いが仇になってしまいかねない。

だから、自動車に関する知識をしっかり持って、お客の属性等にマッチした商品やサービスを
提案し、納得して購入をいただくことだ。

それがバリューチェーンをスムースに回すポイントだ。


By 株式会社ティオ

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バリューチェーンに何が必要か?-3.相談できる知識と技能があること

2013年02月27日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、バリューチェーンに何が必要か?-3.相談できる知識と技能があること、です。

さて、受け入れ態勢が整っても、それぞれの商品に対して「信頼」が無いと、連鎖は進んでいかない。
つまり、お客は購入してくれないのだ。

信頼していただくには、「相談」に乗れることだ。
どんな小さなことでも、難しいことでも気軽に相談できることがとっても大事である。

こんなデータがある。
「クルマ購入店に愛着が深まる条件として重要なポイント」というアンケート調査で、
「気軽に何でも相談できる」という回答が、二番目になっているのだ。

因みに一位は「担当スタッフとの人的なつながり・信頼感」、三位が「緊急時の迅速・誠実な対応力」
となっていた。

第二位の「気軽に何でも相談」は、単に相談窓口を設ければ済む問題ではない。
こんなこと聞きにくいなー、と思わせない仕掛けが必要だ。

例えば「エンジンオイルはナゼ交換するのか?」などといった事が、お客の相談事の大半だ。
つまり、お客目線の「ナゼ」といった疑問に丁寧に応えていく、担当者の「姿勢」がなによりも大事。

そうした日頃のコミュニケーションがあって、「何でも相談」ができるようになる。
だから、お客と「知り合いに」なることが不可欠なのだ。

そして、相談されたことについては、即答できるようにしておくことだ。
少なくても「知識」だけは幅広く持つことが要求される。

深くということについては、それぞれの部門の担当者にカバーして貰えば済むことだ。
「エー、それは専門外で分かりかねます」といった、不安を与えるようなことでは失格だ。
少なくても「自動車」に関することは、即答できるようにしておく必要がある。

そして、技能についても同様だ。
知識や技能は、自分で経験すると身に着く。

私ごとだが、登山グッズを購入する際に、頼りにするのは店員である。
その店員の説明で「これ、私も使っています。その使い心地は・・・・」と説明されると、
納得してついつい手が伸びてしまう。

商品に書かれていることを、オーム返しのように伝えるだけではなく、
効能は勿論だが「注意点」「弱点」なども、添えて説明したりすることだ。


By 株式会社ティオ

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バリューチェーンに何が必要か?-2.受け入れ態勢が出来ていること

2013年02月26日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、バリューチェーンに何が必要か?-2.受け入れ態勢が出来ていること、です。

バリューチェーンが成り立つ最初の要件は「受け入れ態勢ができている」ことだ。
受入体制とは、付加価値を上げるための「品揃え」のことだ。

品揃えと機能を有することは別である。
品揃えが必要というと、当社は敷地も狭いし、それ以上に鈑金工場を建設する資金がない。

あるいは、機械設備を整える余裕や、作業などの仕事をこなす人材がいないからムリ。
という声が上がり、初めから諦めてしまう方がいるが、全てを自前で揃える必要などない。

「窓口」でもいいのだ。
それは、本業さえしっかりといてさえすれば、後の付加価値は「窓口」扱いとし、
提携店や工場を持てばいいのである。

理想的には、同じ敷地に整備・車体工場、中古車展示場、用品陳列、保険相談カウンター
など全てが揃って、ワンストップショッピングができることだが、できなれれば、方法はいくらでもある。

手っ取り早いのが「受付窓口」を設け、お客からの依頼に対応することだ。
商品の責任は、全て自社で持って販売をする。

あるいは、少し面倒で時間や資金がいるが、個々のプロを呼び集めて「モール化」することで、
品揃えをすることもできる。

この場合は、個々の会社が持っている個客は「共有」すること。
そして受付窓口は一本化することだ。ただ単にそれぞれの会社が集まるだけでは、意味が薄れる。

運命共同体的な運営をしてこそ、バリューチェーンは成功するのだ。
それは、お客目線で考えればわかることだ。

何か別な依頼をするのに、イチイチその会社に出向き、依頼する。
こんな面倒なことはない。同じ受付担当者に依頼する方が、気が楽だし、依頼しやすい。

いずれにしても、モール化する場合は、あたかも一社が全ての機能を有しているように、
見せることが何よりも大事なことである。


By 株式会社ティオ

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バリューチェーンに何が必要か?-1.成功のための1つの前提&5つの要件

2013年02月25日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、バリューチェーンに何が必要か?-1.成功のための1つの前提&5つの要件、です。

カーアフター業界がこぞって目指しているのが「バリューチェーン」である。
クルマにまつわる「付加価値を連鎖していく」、という戦略である。

バリューチェーンの狙いを、本業の売上であり利益の落ち込みを、他の付加価値でカバーする。
といった解釈をしている方が、沢山いる。

間違ってはいないが、正しい解釈とはいえない。
他の付加価値で売上や利益をカバーするというのは、結果的にそうなることで、
目的ではない。

バリューチェーンの目的は、本業をフォローするためのモノだ。
バリューチェーンというと、すぐに新車ディーラーが頭に浮かぶと思う。

新車ディーラーが新車販売が芳しくないから、サービスや中古車などの他の付加価値で、
新車の落ち込みをカバーするために、バリューチェーンを推進しているのではない。
落ち込み分をカバーしているのは、結果なのだ。

目的は、新車の台数を増やすこと。つまり、シェアを上げるために、
一度取り引きしたお客さまを繋ぎ止めていくために、サービスの入庫を増やす。
あるいは、中古車で新しいお客を増やしているのだ。

そうしながら自社代替のチャンスを逃さないために、バリューチェーンを推進しているのだ。
つまり、サービス取引や保険取引というのは、お客さまを固定化するための「フック」なのだ。

取引アイテムが増えることで、フックの数が増える。
つまり、固定化率が高まるということである。

では、そのために何が必要なのか。
私は、「一つの前提&5つの要件」があると思っている。

一つの前提とは「CS」だ。
CS、顧客満足が高くないと、付加価値の連鎖、つまり次の販売のチャンスはなくなってしまう。

今の取引のCS。次の取引までのCSが高くないと、お客は他店に行ってしまうか、
次の商品はノーサンキューとなってしまう。扱い商品を増やすことが前提ではない。

5つの要件とは、
1.受け入れ態勢が出来ていること
2.相談できる知識と技能があること
3.個客属性を豊富に掴んでいること
4.個客属性を活かした提案があること
5.ショップに個性があること

この5つの要件が揃って初めて、バリューチェーンが回っていくことになる。
この5つについては、次回以降で解説していく。


By 株式会社ティオ

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ティオの「CS五訓」-5.CSはお持て成しで高まる

2013年02月22日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、ティオの「CS五訓」-5.CSはお持て成しで高まる、です。

三献の茶、石田 三成の逸話で最も有名なのが、この逸話でご存知の方多いいと思う。
長浜駅(滋賀県)前には、この三献茶に因んだ三成と秀吉の像もある。

長浜城主となった秀吉は、ある日、領内で鷹狩をしていた。

その帰途、喉の乾きを覚えて、ある寺に立ち寄って茶を所望した。

対応した寺の小姓は、
1.まず最初に大ぶりの茶碗にぬるめの茶を一杯に入れて出した。
喉の乾いていた秀吉は、それを一気に飲み干したあと、もう一杯たのんだ。

2.次に小姓は、やや小さめの碗に、やや熱めにした茶をだした。
秀吉が試みにもう一杯所望したところ、

3.今度は小ぶりの碗に熱く点てた茶を出した。

相手の様子を見て、その欲するものを出す、この心働きに感じいった秀吉は、その小姓を城に連れて帰り家来とした。
この小姓が、五奉行の一人「石田 三成」となったのである。

喉の乾いている相手に、まずは飲みやすい温めの茶をたっぷり出し、
渇きが癒えた後は熱い茶で「茶を味わってもらう」。

この逸話は気配りの進めとして、広く語られているが、私はこれこそが「お持て成し」の好事例と思っている。
お茶の美味しい温度が煎茶の場合80℃だからと言って、どんな状況の時でも80℃のお茶を出すのは「サービス」だ。

しかし、その時の状況によって、お茶の温度と量を加減して出すのが「お持て成し」だ。
つまり、相手のその時の状態や欲求の背景を察し、もっとも相応しいお茶の温度と量を加減する。
この気遣いというは配慮が「お持て成し」である。

だから、お客さまが入店してきたら「いらっしゃいませ」と挨拶するだけではなく、
贔屓客でだったら「〇〇様、いらっしゃいませ」と挨拶し、その後に「今日はオイル交換ですか」と、
来店意向を先回りして尋ねる。これがお持て成しになる。

サービスレベルの接客やDMを出していては、CSは高まらない。
ゼヒ、このことを理解いただきたい。


By 株式会社ティオ

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ティオの「CS五訓」-4.CSは理念化してこそ本物になる

2013年02月21日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、ティオの「CS五訓」-4.CSは理念化してこそ本物になる、です。

CSは、CSスコアーを付けない限り数値などの「定量」で表すことが難し。
だから、CSの結果が「売上」という関連付けが出来にくい。

こうしたことが原因で、CSは「キャンペーン」になりがちだ。
今月は「挨拶向上月間」とかで、スローガンを掲げて、取り組むことになる。
月間が終了すると、挨拶は元の状態に戻ってしまう。

こうしたことの繰り返しで、少しずつレベルアップはされていくが、
時間の経過とともに、意識も行動も薄れてしまう。

そうならないためには、CSをキャンペーンにしてはならないのだ。
理念化しなくてはならない。

車検台数や車販台数の目標を掲げるが、CSの目標が掲げられているだろうか?
社是や経営理念に「顧客第一主義」などといった言葉を見かけるが、実際の仕事はどうだろうか?

担当者や会社の都合が優先されてないだろうか?
あるいは、台数が優先されていないだろうか?

理念化とは、仕事一つ一つが、お客さまにとって必要だろうか?役に立っているだろうか?
あるいは、喜んでいただいているだろうか?といった視点で行われることだ。

理念をコトバンクなどの辞書で見てみると、
理念: ある物事についての、こうあるべきだという根本の考え。
と、ある。

理念化とは、台数実績は、CSの結果と捉えること。
つまり、仕事はCSが一番大事だという「価値観」と「目標意識」を持つことが理念化である。

だから、実績反省会で台数目標達成率について、云々する前にCS状況について、
議論し新しい課題を見出していく。

この活動を通じて、社員がCSを理念化してこそ、CSが本物になる。


By 株式会社ティオ

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ティオの「CS五訓」-3.CSは顧客目線の改善活動だ

2013年02月20日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、ティオの「CS五訓」-3.CSは顧客目線の改善活動だ、です。

では、サービスを良くするにはどうするか?
不満になることを列挙させるといい。

例えば、接客時に「不満」や「不愉快」になることとはどんなことなのか?
どんな態度なのか?どんな表情なのか?どんな仕草なのか、どんな挨拶なのか?

このような事を、社員に列挙させ、その上でそれを無くすために何が必要かを考えさせ、
その答えを全員で行うように、毎日トレーニングを積むこと。

あるいは、自分が不満や不愉快になった経験を出さすことでもいい。
出させたら、どうして欲しかったを一緒に出してもらう。

これらを全社員で共有し、今日の不満・不愉快行動の反省を、朝礼で各自に
発表して貰うようにして、意識付けをすること。

でもって、その効果を測定することだ。
以前よりも不満の客が減ったかどうか?このスコアーを見ずしてCSは高まっていかない。

その意味では、CSは改善活動なのだ。
しかも、顧客目線で改善する。これがCSなのだ。

お客からの「不満」や「不便」「不快」などから、自社の改善課題をピックアップし、
その原因を究明し、対策に纏めて改善されたアクションを展開する。

このサイクルが途切れたら、CSはそこで停滞してしまう。
下手をすれば、低下してしまう。

そうならないためにも「CSスコアー」を定期的に把握することだ。


By 株式会社ティオ

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ティオの「整備業CS五訓」-2.CSはまず不満を作らないことだ

2013年02月19日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、ティオの「整備業CS五訓」-2.CSはまず不満を作らないことだ、です。

CSの指導を長年してきて、最近気づいたのが「CS=笑顔で接客」ではない、ということだ。
今さら、と皆様に笑われるかもしれないが、最近このことに気付いたのだ。

笑顔で接客しないと、客は「この店員、冷たい人だ」と、嫌な感じをもち「不愉快=不満」になる。
だから、笑顔で接客すれば、客は「感じのいい店員だ」と、「好感、好印象」となる。

しかし、よく考えてみれば、笑顔で接客すれば「好感や好印象」を、持ってもらえるが「満足」という
領域にはならない。

こうした笑顔で接客などのことを、一般的には「サービス」と呼んでいる。
あそこのお店サービス良いよねー、などと日常的に「サービス」という言葉が使われている。

このサービスを忘れる、雑な接客だと、不満になるが、忘れない、丁寧に接客しても満足にはならない。
つまり、サービスは「満足度要因」ではなく「不満足要因」なのだ。

では、満足要因は何か?
それは「お持て成し」だ。

お持て成しとは、差別的な応対、個別的な応対をすることである。
簡単な例えだ言えば、来店時の一般的な挨拶は「いらっしゃいませ」だが、
お持て成しでは「〇〇様、いらっしゃいませ。2月の連休に趣味のスキーに行かれましたか?」
と接客する。

あるいは、「お飲み物は何がよろしいですか」と聞くのではなく、
「〇〇様、お飲み物はいつもの渋めの日本茶でよろしいですか」と、接客する。

接客などのサービスに「差」を付けるのだ。
しかも、さり気なくである。

曰く、感動的なサービスであるからこそ、予想や期待以上のものとなる。
これが「満足」や「優越感」になるのだ。

この満足や優越感は、不満がないところから生まれる。
そうしてみると、満足頂く前に、まず「サービス」を徹底して、不満を作らないことだ。
これが、CSにとってとても大事なことである。


By 株式会社ティオ

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ティオの「整備業CS五訓」-1.CSは明日の売上を左右する

2013年02月18日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、ティオの「整備業CS五訓」-1.CSは明日の売上を左右する、です。

顧客満足=CS、がますます重みを増している。
その理由は、バリューチェーンという付加価値を連鎖し、生涯取引をするためである。

車検だけのお取引のお客に、保険も用品も取引をいただくことで、経営を安定化させ、
発展させていくというのがバリューチェーンの基本的なスタンスだ。

付加価値商品を品揃えし、社内の態勢を整えてみても、車検時のCSが低ければ、
保険や用品などの販売は出来ない。

取引の瞬間や、その後のフォロー時のCSが、次の取引を大きく左右することになる。
ティオが整備工場4社の協力をいただき、CSアンケート調査を行った。

ソフトCSとハードCSについて、CSと次回車検依頼意向の関係では、
ソフトCSが「非常に良い」と回答した客の46.5%が「必ず依頼する」とした。
「依頼する」は43.5%で、合計すると90%の客が「依頼する」と回答している。

逆に「非常に悪い」と回答した客は、「必ず依頼する」が0%であった。
「依頼する」が33.3%となり、大きな開きが出た。

ハードCSもほぼ同じ結果であった。
このCSアンケート結果の通り、CSは次回以降の取引意向を左右するのだ。

つまり、CSは「売り上げに直結する」のである。
この事を頭で理解しているだけではなく、アクションに移さないと効果はない。

その意味で、経営者はじめ全社員が「CSを制する会社が生き残れる」という
認識と、それに必要なアクションを取ることだ。

CSが高ければ価格競争にも巻き込まれにくくなるし、リピート率もアップする。
チラシや広告宣伝で集客することも大切だが、それ以前のCSへの取り組みレベルを上げることだ。

でないと、集客した客が「悪評」をまき散らすスピーカーになってしまい、
何のために集客に手間暇、費用を掛けたか意味が分からなくなってしまう。

そうならないためにも、CSの意味と効果を周知徹底させることだ。


By 株式会社ティオ

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ワンショット:2013 金沢自然公園の梅

2013年02月17日 | お出かけ&グルメ

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日のワンショット:2013 金沢自然公園の梅、です。

昨日、金沢自然公園で「梅見のお茶会」が開催され、一服味わってきた。
ついでに梅林を散策。紅梅や白梅が目を楽しませてくれた。

やらり寒い日が続いたせいか、開花がだいぶ遅れている。
そんな中、水仙をバックにピンクが可愛らしい紅梅を撮ってきた。



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ワンショット:2013 金沢自然公園で恒例の野点を味わう

2013年02月16日 | お出かけ&グルメ

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日のワンショット:2013 金沢自然公園で恒例の野点を味わう、です。

今日、金沢自然公園の梅林の中で「梅見のお茶会」が催された。
寒空の下であったが、10時開催から順番待ちができるほど、賑わっていた。

お菓子と抹茶セットが一人300円。
お菓子も美味しかったが、抹茶も美味しくいただいてきた。

今年は、寒さが厳しい分「梅」の開花が遅れていたが、梅見が楽しめた。
もう少し天気が良ければ・・・・。チョッピリ残念であった。



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車検整備のCS向上対策ー4.商品としての車検整備を行う

2013年02月15日 | CS全般


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車検整備のCS向上対策ー4.商品としての車検整備を行う、です。

車検とは、一言で言えば「保安基準に合格させること」になる。
これは、国が定めた定義であって、整備工場で販売している「商品」ではない。

商品で言えば、「ニーズに基づいて安全に走行できるように整備する」ことだ。
したがって良否判定をするだけではなく、ナゼ良否と判定したのかを、分かり易く丁寧に説明することだ。

否と判定した場合であっても「基準以下ですから」と切り捨てたような言い方ではなく、
ナゼという部分と、今後どうすべきかを解説することだ。

例えば、タイヤが1.7mm以下であれば保安基準から外れるので、当然交換ということになる。
交換を単純なことで、流していないだろうか?

タイヤのプロは、溝の減り方を見て運転の癖を見抜き、どのようなタイヤがベストなのか。
あるいは、アライメントの調整を勧める。場合によっては、運転の仕方の指導も行うという。
オイルのプロは、エンジンの性格によってオイルの種類を選択し提案するという。

このように、保安基準のための車検ではなく、商品としての車検整備を行うことだ。
そのためには、各部の状態の損耗度、とその後のメンテナンスの時期や整備方法を明確に伝える。

加えて、OBDの機能点検も行うことだ。
安心して走行するためには、センサーやコンピュータの機能が正常であるかを、確認し伝えることが必要である。

そのためには、2年に一度の車検時に確認することが、安心という商品に必要な事である。
チェックランプがついてから診断や点検しても、遅いのだ。

商品だから、常にお客本位で提供しなければならない。
とにかく勧めること。これが無くてはならない。
買うか買わないかは、基本的にお客が判断することだ。

整備工場は、お客が間違った判断をしないように、正しい情報提供とアドバイスをすることだ。
商品としての車検整備、これがCSには欠かせない。


By 株式会社ティオ

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車検整備のCS向上対策ー3.サービスを見せる

2013年02月14日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車検整備のCS向上対策ー3.サービスを見せる、です。

車検整備時に、バッテリー液やウォッシャ液、あるいは冷却水などを補充しても、
無料サービスの場合は、納品請求書に「補充」とは記載しない。

また、足マットの洗浄、内装の拭き掃除なども同様の扱いになる。
あるいは、タイヤの空気圧調整などもそのたぐいだ。

これらについて納車の際に、無料サービスで行った旨の説明をしていると思うが、
お客は右から左で、印象に残っていない。

あるいは、当たり前のサービスとしか捉えていないこともある。
折角のサービスも、これでは気持ちが伝わらず意味が半減してしまう。

そこで提案だが、無料サービスを見えるようにするのだ。
どうするかと言えば、液油脂類項目や足マット、タイヤ空気圧調整などを印刷した短冊状の用紙を用意する。

この用紙に、実施した項目を丸で囲むかチェックを付けるようにする。
実施年月日や担当者名なども書けるようにしておくとなおよい。

出来上がった用紙を、さり気なくルームミラーかシガーライターに吊るしておく。
そして納車時にお客が室内に入ったら、用紙の説明をするのだ。

このように、無料サービスだから何も伝えないというのではなく、むしろ分かるような状態にして
お客にアピールすることだ。

印象に残る演出が必要である。
こうしたところから価格競争に巻き込まれない、独自のサービスや品揃えで差別化を図ること。

気が利くサービス、これを合言葉とし、それをできる限り「見える化」する。
それが選ばれる第一歩になるのではないだろうか。


By 株式会社ティオ

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車検整備のCS向上対策ー2.特性に対応した提案

2013年02月13日 | CS全般


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車検整備のCS向上対策ー2.特性に対応した提案。

車検は「早い」「確実」「安い」の三拍子そろっていることが大事だ。
しかし、そればかりを追求していては、誰にでも同じ車検となってしまう。

三拍子そろっていることは、ある意味当たり前のことで、客はそれ以外の事を
心の奥底で思っている。

それが、貴方にピッタリの車検、ということだ。
つまり、お客の特性である、用途、走行距離数、年式、代替サイクル、乗り方、維持管理の知識、
家族構成などから、最適な整備提案をすることだ。

そう「オーダーメード車検」を作ることだ。
走りに拘っているのであれば、ワンランク上のパーツや油脂を薦める。
そうでない場合は、次回点検又は車検まで、メンテナンスフリーの車検を提案する。

こうしたお客の特性を最大限考慮して、貴方にピッタリの車検整備を行うことだ。
何も、安いだけが受入られるのではない。

安さとは、同じ整備内容だったら、他店よりも「安い」が良いだけであって、
単純に金額の低さを望んでいるわけではない。

特性に応じた整備内容であれば、結果それは「安い車検」になるのだ。
この点を、はき違えている担当者が多くいる。

特性を掴むには、日頃のクルマの損耗度や代替の期間などの情報を収集すること。
そのためには、フロントや営業マンに趣旨をしっかりと理解させ、日常のコンタクトなどから
情報収集を積極的に行わせることだ。

情報の数が、ベストマッチの提案内容を作る素になる。
客一人一人の特性をしっかりと把握する。これが今一番求められていることだ。


By 株式会社ティオ

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車検整備のCS向上対策ー1.分かる車検

2013年02月12日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、車検整備のCS向上対策ー1.分かる車検、です。

Tioが整備工場4社の協力を得て「CSアンケート調査」を数年前に実施した。
CSは「ソフトCS」と「ハードCS」があり、その満足度が次回車検入庫意向に影響するかを探った。

当然であるが、満足した客は「必ず受ける」とした割合がソフトCSで46.5%、ハードCSで48.8%となった。
逆に不満だった客の「必ず受ける」とした割合は、それぞれ「0%」であった。

このように、CSは間違いなく売上に直結する大きな要因ということだ。
したがって、CSを単にキャンペーンに終わらせるのではなく、経営理念として追い求めていかなければならない。

で、車検時のCSをどうしたら高められるか?
先ずは、サービス的な部分で「マイナス評価」を受けないことだ。そのためにも、接客応対などの基本的なサービスを
そつなくパフォーマンスできるトレーニングを積むことと、マインドを持たせることだ。

その上で、お客から見た時に「分かる車検」を提供することだ。
分かるとは、料金の明確さ、明解な説明、見て納得の仕組みだ。

この3つの要件は、連動している。
だから車検整備は基本、「立会い」にすべきである。立会いにすることで「見て納得」「明確な料金」
「明解な説明」が実現できる。

立会い車検などというと、「安売り車検」と誤解する方がいるが、そうではない。
立会いとは、お客さまの「納得性」や「意外性」に応えることができる車検提供の姿だ。

長年の取引があると「すべてお任せ」ということで、細かい説明などを省いてしまうことがままある。
これは、信頼してもらっている、という整備工場側の思い込みからくるのだが、全ての客がそうではない。

面倒くさいからとか、今まで何事も無かったから、などといった消極的「お任せ」といった
依頼をされている方もいる。

こうした客も含め車検のCSを高めるには、「分かる車検」つまり、立会い車検を実施することだ。
どうしても出来ないということであれば、見積もり時のみ立会いをいただくこと。

それでもできないでのあれば、車検整備作業をビデオや写真に撮って、
立会い代わりに、結果を見てもらうことだ。

立会い車検は、整備工場側の都合から出てきた仕組みではあるが、
それは、客にニーズでもあったわけだ。


By 株式会社ティオ

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