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H24年度整備白書の詳細ー3.整備要員の獲得が困難に!

2013年03月27日 | 業界動向

 おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、H24年度整備白書の詳細ー3.整備要員の獲得が困難に!、です。

昨年の自動車整備学科の卒業生は8,669人であった。
前年よりも39人少なくなっている。

それよりも気になるのは、入学定員に対する「定員充足率」が、この5年間70%を超えたことが無い。
H24年度は68.9%で、この5年間でも一番の充足率となっている。

多分卒業生は、ディーラーへの就職だ。
専業工場などのモータース店には、新卒者はめったに来ない。

EVやFCVなどが増えていくことが予想されている中において、益々最新の整備技術に
対応できる整備要員が要求されることは間違いない。

平均年齢が50才に手が届きそうなモータース店においては、整備技術力への対応が
喫緊の課題となっている。

つまり、高齢化する整備要員に、新しい整備技術に追い付いていくには、
余程の努力が必要だ。

しかし、残念ながら自己啓発をしてでも、1級整備士資格を目指そうとする
整備要員は稀である。

はなっから「私は結構です」と、一見謙虚なことをいうが、どうも今更勉強は「ノーサンキュー」
といったところが本音ではないだろうか。

整備工場は、診断修理が出来てこその「整備工場」である。
それが、分かりません、出来ませんでは商売にならない。

中途採用を期待したいところだが、
帯に短し襷に長し、といったようなことで要求する能力や経験を
持った整備要員の応募は殆どない。

ではどうするか、今からでも整備学校との情報交換などしながら、
繋がりを持ち、毎年採用枠を取ることである。

また、首都圏などに就職し、家庭の事情で「Uターン」あるいは「Jターン」する
経験豊かな人材を確保するために、首都圏に人材募集を掛けることだ。

最新の設備機器も揃えることも必要になる。
どんなに能力があっても、計測機器などが揃って発揮が出来る。

その意味で、設備投資の予算化は避けて通れない。
今年は、オートサービスショーの開催年である。

時間を作って、最新の設備機械の情報収集することを、お勧めする。
先ずは、知ることからだ。 


By 株式会社ティオ


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