チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「春日神霊の旅 杉本博司 常陸から大和へ」神奈川県立金沢文庫@京急線金沢文庫駅

2022-02-17 20:00:00 | 2022 美術館 博物館
チビクロわ、展覧会に
出かけましたにゃ。

「特別展 春日神霊の旅
杉本博司 常陸から大和へ」
神奈川県立金沢文庫

館内で配布のチラシによりますにゃ。
「奈良市にある春日大社やゆかりの社寺からの貴重な文化財・宝物に加え、
称名寺・金沢文庫、小田原文化財団の
史料や作品を紹介する特別展が
県立金沢文庫で開催されます。」


杉本博司氏わ、美術家ですにゃ。
活動分野わ、写真、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理と
多岐に渡りますにゃ。
杉本氏のアートわ、歴史と存在の
一過性をテーマとしている
そうですにゃ。
杉本氏の作品わ、
物事の本質またわ、新たなる価値を
見つけさせてくれるのですにゃ。

チビクロの気になった作品ですにゃ。
1.杉本博司『華厳の滝』一幅
杉本氏が撮ったリトグラフィーの
華厳の滝を軸装して、掛け軸に
してあり、
その前に
2.男神坐像(旧日光山伝来)
3.三鈷剣(鎌倉時代)
おかれているですにゃ。

4.杉本博司『那智滝図』
那智滝わ、
その滝自体がご神体ですにゃ。
ピグメントプリントされた
滝の写真を軸装して、
掛け軸にしましたにゃ。
ご本尊というわけですにゃ。
5.獅子・狛犬
鎌倉時代の木造彩色の
カワイイコですにゃ。
本来わ、神像の左右に置かれたそう
ですにゃ。
6.阿弥陀如来像 
大きさわ、約35センチ。
平安時代のこの仏さまわ、
素朴で優しいお顔をしているですにゃ。
獅子と狛犬、阿弥陀如来像わ、
伝熊野那智大社伝来といいますにゃ。

7.十一面観音立像
平安時代のこの仏様わ、
旧前田青邨蔵、旧白洲正子蔵
ですにゃ。

11.天神像
室町時代の描かれたもの。
菅原道真公が怨霊になり、
清涼殿に雷を落としたりしましたにゃ。
天神わ、雷神として奉られた
雷わ、道真公のおしるしですにゃ。
杉本氏の考案で
表具を、杉本博司氏作品の
『放電場』にしたのわ、
ぴったりですにゃ。

36.油注(春日型)
竹製で油を注ぐ道具ですにゃ。
解説によると、春日大社に奉納される
灯籠に燈明油を差すために使われた道具ですにゃ。
燈明油を入れたことによる古色と
器型の面白さを珍重し、花生に見立てられた。本作品の箱書によれば、
柏木貨一郎が最初に花器として茶席で
使用したとされるそうですにゃ。
今回の展示でわ、
須田悦弘氏の『昼顔』という作品が
飾られたですにゃ。
本物そっくりに作られた昼顔わ、
淡い水色またわ、白のようで
虫くい後の葉と、先の丸まったツルが
把手に絡まって風情を出していましたにゃ。

こちらわ、「春日神鹿像」ですにゃ。
春日若宮社伝来とされますにゃ。
解説によると、杉本博司氏の発案により、現代美術作家の須田悦弘氏が
角、鞍、榊を補作し、すでに
入手していた春日若宮の本地仏である
可能性が高い文殊菩薩懸仏を
取り付けている。
杉本氏による立体鹿曼荼羅といえよう、
とありますにゃ。

67.
春日鹿神像
室町時代の銅製の鹿像で
高さ45.8センチとかわいい大きさなのですが、補作須田悦弘氏により、
杉本博司作品『海景五輪塔』を
取り付けてありますにゃ。

こちらわ、杉本博司氏が設立した
小田原文化財団の紋章が、入った幕
ですにゃ。
紋章にわ、深い意味があるそうですにゃ。

今回の展覧会でわ、
古い時代の仏様に会えて
優しい笑みを頂いた気がしましたにゃ。
現代と古い時代が交差した作品を
見ることができて、
美の新たな一面を見たような気が
しましたにゃ。
素晴らしい展覧会との出会いに
ありがとうございますにゃ。

もっと詳しく知りたかったので
図録が欲しかったけど、
チビクロのおサイフわ、いつも
空っぽだから、ガマンしたですにゃ。
芸術新潮1月号に特集されているので
今度図書館に行ったら見てみようと
思ったチビクロですにゃ。

トンネルを抜けるとそこわ、
金沢文庫ですにゃ。





北条氏の菩提寺で
お墓をお守りして、
貴重な文化財を保護して
くださった
称名寺。
お庭もきれいでしたにゃ。


今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。