山梨県県埋蔵文化財センターは、戦国時代から江戸時代に甲斐国で使用された金貨「甲州金」の製造拠点「金座」とみられる遺構が甲府城下町遺跡(甲府市中央2丁目)の城東通りと遊亀通りの交差点脇の地表から約1mの深さで出土したと発表した。 甲州金の金座跡は、文献などから同市内にあったとみられていたが、具体的な場所は分かっていなかった。
周辺から出土した陶磁器などから江戸前期の17世紀頃の遺構とみられる。
出土したのは、石臼の炉や、鞴(ふいご)に取り付ける「羽口」と呼ばれる管、溶かす金を載せる素焼きの土器「かわらけ」など計13点。それぞれに微量の金が付着していた。石臼炉の周囲は赤く焼けた状態で、高熱にさらされていたとみられる。
[参考:2012.10.6山梨日日新聞、10.10読売新聞]
過去の関連ニュース・情報
2009.1.10 甲府市・甲府城下町遺跡 金の粒が付着した土器片が58点見つかる
2012.11.6追記
産経新聞のニュースで「甲府城下に金座」と記事が出ていた。先(2012.10.19付)の朝日新聞記事を合わせてみると、
石臼炉は直径約40cm、中央に直径約15cmのくぼみがある。中からは灰、周りには銀が付着していることが県立博物館の蛍光X線分析で分かった。 鉛の成分も確認されている。 「灰吹法」と呼ばれる精錬技術で金を精製していたことを証明するものとしている。
出土品は県立博物館(笛吹市御坂町成田)で開催中の企画展「黄金の国々-甲斐の金山と越後・佐渡の金銀山-」(12月3日まで)で展示されている。
周辺から出土した陶磁器などから江戸前期の17世紀頃の遺構とみられる。
出土したのは、石臼の炉や、鞴(ふいご)に取り付ける「羽口」と呼ばれる管、溶かす金を載せる素焼きの土器「かわらけ」など計13点。それぞれに微量の金が付着していた。石臼炉の周囲は赤く焼けた状態で、高熱にさらされていたとみられる。
[参考:2012.10.6山梨日日新聞、10.10読売新聞]
過去の関連ニュース・情報
2009.1.10 甲府市・甲府城下町遺跡 金の粒が付着した土器片が58点見つかる
2012.11.6追記
産経新聞のニュースで「甲府城下に金座」と記事が出ていた。先(2012.10.19付)の朝日新聞記事を合わせてみると、
石臼炉は直径約40cm、中央に直径約15cmのくぼみがある。中からは灰、周りには銀が付着していることが県立博物館の蛍光X線分析で分かった。 鉛の成分も確認されている。 「灰吹法」と呼ばれる精錬技術で金を精製していたことを証明するものとしている。
出土品は県立博物館(笛吹市御坂町成田)で開催中の企画展「黄金の国々-甲斐の金山と越後・佐渡の金銀山-」(12月3日まで)で展示されている。