広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:ナンシー

2010年06月08日 | 観劇レビュー
日時:
 平成22年6月3日(木) 19:00
場所:
 はつかいちさくらピアホール
作・演出:
 金子茂樹 ・山田和也
出演:
 西村雅彦・飯島直子・長谷川朝晴・本多力(ヨーロッパ企画)
 岩佐真悠子・安田顕(TEAM NACS)・デビット伊東
感想:
 客入りが贔屓目に見て7割5分。
平日の木曜日そして19時開演の
さくらぴあホール会場というのが
如実に影響している結果でしょうねぇ。
プロモートの関係もあるのでしょうけど
1時間半ぐらいの短い舞台なので
もうちょっと工夫できる部分もあるかなぁと。
作、演出ですがオーソドックなものでした。
客層は演劇ファンや演者ファンでなく
さくらぴあ主催公演でテレビなどで
おなじみの人が来ているから
ちょっと見にきた的ライト感が
蔓延する服装及び雰囲気をまとった人たちで
そのへんは運営の思惑どおり
作品とぴったりの相性でした。
芝居自体が短いこともありますが
小さな笑いと展開が用意されており
飽きることなく最後まで。
欲を言えば”落ち”弱い・・・。
ということで総評です。
総評は”Cプラス”です。
良作であることは確かなんですが
”B”はちょっとつけるだけの
勢いというか輝きがありませんでした。
演出より脚本自体がちょっと弱い感じです。
作り物の世界を本物に見せてしまう
芝居の持つパワーが感じられなかった。
いつもどおりの表現であれば
”芝居に完全には乗りきれなかった”ですね。
一方キャストはなかなか豪華です。
しかし、中心となる花がなかった。(笑)
西村雅彦とデビット伊東は
いつもどおりのキャラでした。
本多力、いいですぇ~。
まさに脱力系演技の名手でした。
女優たちはというと
”萌え”とは別方向の飯島直子と
”萌え”までもう一歩岩佐真悠子です。
前者は個人的に嫌いじゃないですが
なぜか苦手なタイプなんです。(笑)
演技はもちろん安定し見ていて安心ですよ。
後者はお水系赤のワンピースは二重丸でしたが
演技はこれからってことで。
長谷川朝晴と安田顕は普通にうまい。
ということでキャストたちを
小計してみると”花”がないという結果に。
悪い芝居じゃないんですが
いまいち話題になっていないのは
このへんがあるんでしょうね。
90分のお芝居を中ホールあたりで
5,000円という低価格で手軽に見られるという
コンセプトのパッケージなんでしょうけど
地方に持ってきたため観客のほうが
違う期待を抱いちゃっているという
まさにありがちなパターンのお芝居なんだろうなぁ。
最後に。
個人的には好きな役者のごった煮って感じで
なかなか面白い舞台で満足だったのですが
19時のさくらぴあはさすがにきついなぁ。(笑)


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