広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:吉本新喜劇

2012年11月28日 | 観劇レビュー
日時:
 2012年9月12日(水)12:45
場所:
 なんばグランド花月
出演:
 中田カウスボタン・村上ショージ・川畑泰史、井上竜夫、Mr.オクレ、末成由美 他
感想:
 総評は“C”です。
広島では土曜のお昼頃にテレビでお馴染みの舞台ですね。
あれを生で見る感じですというか
実際に生で見るんですよ。(笑)
言葉では言ってしまえば
それだけの違いですが聞くと観ると大違い。
やっぱり生の舞台はいいですね。
それにエンターテイメントとして
演目構成が芝居だけでないところがミソですね。
芝居前の漫才落語、パフォーマンスなどで
場を温めてからの新規喜劇への突入です。
面白くないわけがない。
さらに会場にいる観光客はもちろん
ジモピー達も笑いに来ているのですから
心の準備万端、細工は流流、
あとは仕上げを御覧じろってものです。
もともと関西の人は笑い方というか
笑いへの乗り方がうまいんですね。
笑いの場を!雰囲気を!舞台と客席に
自ら作り出しているんです。
まさに関西お笑いワールドです。
これが広島で見る舞台にないものなのでしょうね。
吉本新喜劇に限らず
関西系演劇などを観るために足を運ぶことは
この雰囲気を味わいに行くことと
同意義なのでしょうね。
ということで関西系お笑いが好きならお勧めです。
でも、関西系お笑いに抵抗がある方は
遠慮するのがいいですね。
まぁ言われなくても行かないか。(笑)

最後に。
いつでも観られる貴重な生の舞台です。
子供からお年寄りまで楽しめる
わかりやすく楽しい演出で
敷居の低い芝居でもあります。
舞台の入門としては最適のテキストです。
ちょっと興味がある人で
関西にお越しの際は
吉本新喜劇を覗いてみてはいかがですか。

公演名:東京セレソンデラックス「笑う巨塔」解散公演!

2012年11月24日 | 観劇レビュー
日時:
 2012年11月22日(木)19:00開演
場所:
 アステールプラザ 大ホール
作・演出:
 宅間孝行
出演:
 宅間孝行・芦名星・斎藤工・石井愃一・藤吉久美子・伊藤高史・駿河太郎・越村友一・
 弓削智久・まつこ・井村空美・信江勇・喜多陽子・松本明子・デビット伊東・金田明夫
感想:
 面白いです。(笑)
評価は”Bマイナー”です。
今年(2012年)いっぱいで解散だそうですね。
面白いのにもったいないかも!?
でも新たなるエンターテイメントを目指しての
船出なのでしょうから陰ながら応援しましょう。

 一番良かったのは脚本、演出ですね。
軽快なトークと軽快なテンポ、
キャッチでキッチュな演出が
いい雰囲気を醸しだし良い感じですね。
またストーリー展開がわかりやすいのが
この芝居の肝なのでしょうね。
グランドホテル系群像劇で
バラバラの物語が膨らんでいきますが
ものすごく緩い感じで一つに
緩く緩~く収束していきます。
それぞれの思惑を孕みつつ勘違いが勘違いを生み
物語は複雑さをましますが
日本特有の浪花節路線を地でいく
お約束ストーリー展開で
途中ついてこれなくなることはありませんので
小さなお子さまからお年寄りまで安心です。

 舞台セットは安普請ではありませんが
簡素な感じなのは地方公演見越してなのか
人件費を含めてのプロモートなのか。
これだけの出演者で広島はワンデーなのに
このチケットプライスなのは
このあたりの経費削減が効いているのでしょうね。

 客層は老若男女ですべてがアベレージです。
キャスト的にもそれぞれのファン達が同数比率で
観劇ファンや東京セレソンファン達も入り乱れ
ある意味珍しい観客席でうれしかったですね。
客席も広島公演では珍しいほぼ満席です。
当日券での観劇だったのですが
2階席最後尾席でした。(笑)
そうそう男女比も半々まではいかないけれど四分六
さらに学生達が先生らしき人(演劇部!?)と
観劇に来ていたグループが
ちらほら見られたのもうれしさ倍増でした。

 続いて演者レビューですね!?
宅間孝行、うまいですね。
自分のことをよく知っている演出、脚本で
舞台一人勝ちじゃないのか!?
金田明夫アンド藤吉久美子、準主役ですね。
ベテラン名脇役ふたりの本領発揮で
笑いから感動まですべてを見せつけるぞ!!
松本明子、途中まで気づかず・・・。(笑)
そのくらい舞台にとけ込んでいます。
おもしろ看護婦三人衆リーダーです!?
芦名星、モデルらしいですが全く知らず
明るいキャラ作りで舞台に花を添える!?
斎藤工と駿河太郎、そつない演技です。
台詞が少な目なのが逆に役作り演出かもね。
デビット伊東、登場だけで舞台をさらっていきますね。
でも主はお笑い担当のワンポイント起用って感じかも!?
あまり多用すれば芝居自体が
違う方向へ向かう恐れがあるので
こちらもある意味演出でしょうね。(笑)
それにしても往年の石井愃一はいい味なのに
ちょっと出番が少ないぞ。
信江勇、準準主役!?を体当たりで演じる
山田花子タイプの演技を見せます。
喜多陽子、物語の前半で頑張り
前座的を担った元気娘ですね。
伊藤高史、弓削智久は完全に脇役に徹して
舞台をそっと支える演技が良いですね。
井村空美、オーソドックスな芝居タイプです。
個人的にはこういう演技好みです。
おもしろ看護婦三人衆ノーマル担当です。
まつこ、なまりがあるぽっちゃりを演じる
まさにステレオタイプですね。(笑)
おもしろ看護婦三人衆お笑い担当です。
越村友一は完全に準脇役です!?
ほとんど台詞はありませんし
物語もサラッと絡む程度です。
ということで
これで全員でしょうか!?

 舞台はエンターテイメントということで
ダンスコーナーが舞台終了後ありました。
でも劇中ラストにパーティーがあるのですから
そちらに旨いこと導入させた方が
個人的にはいいと思いますね。
まぁ入れちゃうと芝居の完成度は
どうしても下がってしまうのが問題か。

 最後に。
皆さんが思っている疑問にお答えして終わりにしたい。
何故べた褒めなのにマイナーなのか?
ブロガーの性格上A判定は付けないだろうけど
マイナーなんていらない、いや、むしろプラスなのではと
思っていらっしゃることでしょう。
それではズバリお答えします。理由は簡単!!
涙あり、笑いあり、感動あり
でも、お色気なし・・・だからです。(笑)
ちなみにお色気はイヤらしいものではなく
妖艶さというやつですよ。

公演名:月とスイートスポット

2012年11月23日 | 観劇レビュー
日時:
 2012年11月20日(火) 19:00開演
場所:
 アステールプラザ大ホール
作・演出:
 上田誠
出演:
 石田剛太・酒井善史・角田貴志・諏訪雅・土佐和成・
 中川晴樹・永野宗典・西村直子・本多力・望月綾乃・加藤啓
感想:
 評価は“C”です。
ヨーロッパ企画の舞台の都市伝説
当たり外れ舞台が交互にくる。
当たり率50パーセントというのを勘案すれば
ハズレとは言いませんが
アタリではありませんでしたね。(笑)

 客入りは1階席が8割弱です。
2階席と1階席後ろの両サイドは
当初より開放していないようでした。
もともと中劇場クラスの芝居作りを
されているので動員数としては良いですが
明日テールだったら中ホールのほうが
芝居を隅々まで観られて良いと思います。
客層はさすがはヨーロッパ企画です。
女性ファンが多いです。
それもシックないでたちの方が多いです。
ミーちゃんハーちゃんはいない感じです。
年齢も若いとは言えませんが
決して高くないのも印象的です。
また、ちらほら女子高生ぐらいの子が
親子で観劇にこられていました。
脚本や演出、演者にR指定などが絡まない。
準PTA推薦相当のヨーロッパ企画の強みですね。(笑)

 観終わってしまえばストーリーは
わかりやすいですが
脚本は導入がちょっとわかりづらいかも!?
今回のストーリー上しかたありませんが
もう少しサラッと入り込めるとうれしいかも。
今回はちょっとシブく決めようと
挑戦したみたいですね。
トークや演出の面白さなどは
過激さはないもののヨーロッパ企画らしい味付けです。
知っている人も知らない人も
楽しめる感じになっていました。
しかし、関西と云えど京都の劇団なので
生粋関西系の言葉遊びがないのが
ちょっと物足りなく感じる方もいるかもしれませんね。

 セットもなかなかお金が掛かっていて
飛び出す舞台の三枚構造になっています!?
時空と空間の漂流しちゃうための
演出、仕掛けなのですけど
詳しくはネタバレになるので割愛します。(笑)

 役者さんはひとりひとりは語りませんが
やっぱり上手です。
上手といってもドバ~ってうまさではなく
ヨーロッパ企画テイストの芝居にマッチしている
上手さということです。
わかりやすく言い換えるならば
吉本新喜劇を思い浮かべてもらえれば
理解しやすいかもしれません。
みなさん演じることや笑いについて
上手なことに異論はないと思います。(笑)
でも他の舞台に出演した場合
上手かどうかはその舞台、その人しだいでしょ。
そういうことです。(笑)

 最後に。
アタリハズレは個人の趣味趣向ですが
芸風としては基本的に若い人向劇団だと思います。
頭のよい小中学生などの若い世代が
芝居の入門書として観ると一番いいかも。
もちろんマッチョな男性やアダルティーな方も
観て楽しんでいただければ幸いですけどね。
定期的に広島公演をしてくれる京都の劇団です。
一度ぐらいは物は試しで
観劇してみてはいかがでしょうか。

公演名:広島ダイバーシティライブ ナムロック

2012年11月19日 | エンターテイメント
日時:
 2012年11月10日(土)15:00
場所:
 本願寺広島別院
出演者:
 大槻ケンヂ・みうらじゅんさん・マキタスポーツ・和嶋慎治
感想:
 総評は“Bマイナー”です。
ファンの皆さん、ごめんなさい。
マキタスポーツと大槻ケンヂの面白さが
微妙にしか理解できませんでした!?
みうらじゅんはさすがです。
おもしろい、おもしろすぎる!?
先日の福山での映画のトークショーより
箍がない分おもしろさ倍増でした。
ちなみに評価はステージのマキタスポーツライブ・
大槻ケンヂライブ・みうらじゅんトークショー・
3人によるコラボトークショーの
3部作として勝手に評価とレビューします。

 トップのマキタスポーツ!?
客層は先日テレビで有名になったらしいのでファンというより
テレビなどに影響されやすい精神的ミーハー層が多い感じですね。
ネタもアングラ系で面白いのは面白いですが
完成度が高いとはいえないかも!?
一番の問題は演目の構成力でしょうね。
もう少しメリハリがあれば
アングラ系のメジャーになれる可能性も!?

 続いて大槻ケンヂ!?
残念です、非常に残念です。
オールナイトを聞いていた世代ですから
そこいらのぽっとでのにわかファンには
100パーセント負けない気概はあります。
しかし、如何せん歌に興味がない。
筋肉少女隊とかどうかではなく
一般的な音楽に関して全く興味がないんです。(笑)
じゃ何かすきかと問われれば
迷うことなく君の目を見つめながら答えよう。
そう、彼の優しさ溢れるトークが好きなんです。
正直歌はどうでもよかったんです。(笑)
だからギターとか歌とかが邪魔だった
野球カードチップスのチップスぐらい邪魔だったのです。
客層は大槻ケンヂの過去のファン、今のファン、
バンドファン、
入り混じった感じです。

 残るは、みうらじゅん!!
言うことはありません。
色眼鏡やえこひいきだと言われてもいいです。
だってその通りですからね。
それにしても
ゆるキャラと仏像に関する思い入れはすごいですね。
熱く熱く語ってもらえます。
そして広島といえば
我らがブンカッキーネタも健在です。
客層はもちろんアングラ系の方々が多かったです。
でも引きこもり系ではなくインテリ系傾向なのが
特色でしょうか。

 最後に。
お寺でのライブであり
それも上記のメンバー!?っていうのが面白いですね。
なんせ「 広島青年僧侶春秋会主催の
仏教文化講演会ですからね。(笑)
宗教界もどんどん進化していくんですね!?
まぁ、踊り念仏なども元はといえば
同じようなことですから
不思議でも何でもないのかもしれませんけどね。
さぁ来年あたりは我らがイナジュンこと稲川順二が
呼ばれることを祈りつつ筆をおくことにします。