広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

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2008年10月31日 | 演劇ニュース
 いや~、レビューだと本当に
ビューがのびますねぇ。
こんなに注目度は高いのに
なんで広島で舞台が満席にならないの!?
こんなつまんないブログを
読んでくれるほどの情熱をもつ人が
これだけいるっていうのに!?
 さて、元ネタは毎日新聞です。
街中のあちらこちらが劇場です。
企画などは楽しそうですが
実際にするにはたくさんの問題が。
運営から上演まで思いつくだけでも
数々の問題が・・・。
がんばってますね。
たくさんもトラブルなども
予想されますが
懲りずに続けて欲しいですね。

公演名:ベントラー・ベントラー・ベントラー

2008年10月30日 | 観劇レビュー
作・演出:
 後藤ひろひと
出演:
 川下大洋・後藤ひろひと・山内圭哉・竹下宏太郎
 腹筋善之介・楠見 薫・平田敦子・鈴木蘭々・松尾貴史
日時:
 2008年10月29日 19:00
場所:
 アステールプラザ大ホール
感想:
 いや~、面白かったです。
ですから総評は”B”です。
個人的に大好きです。
だって後藤ひろひとだから。
さすが”乗り”と”勢い”は
すっごいものがあります。
ある意味それだけの舞台です。
それを最初から最後まで
押し切っちゃうところが良いんです。
それぞれの登場の仕方から物語の展開など
”針の穴を通す緻密さのプロット”なんです。
しかし、ストーリーには必然性必要性物語性が
全くといっていいほどありませんので
”感動”や”恋愛”、”ミステリ”はもちろん
舞台を観たにもかかわらず”あらすじ”すら
人には話せない内容となっております。
まぁ、ここの部分でかなり好きか嫌いか
完全に評価の分かれるところでしょうね。
でも、あの馬鹿馬鹿しさは筆舌に語りがたし
また、侮りがたしですよ、奥さん。
さて、客層ですが平和公園方向から徒歩できたのですが
いっしょに並んでくる人々がいつになく
ブルジョワなのに少し驚いたのもつかの間
その方々は厚生年金会館に・・・!?
なんだ!?何が?いったい行われているんだ!?
同日同時刻に同じS席でもチケット代が3倍しちゃう
イングリット・フジコがアンサンブルでどうのこうのという
コンサートがあったみたいですよ、ロビーを覗いてみると。
まぁ、後藤ひろひと系とは全く違う世界の人々でした。
確かにブランド品に身を包み綺麗系の女性が多かったなぁ。
あるいみ感動すら覚えましたよ。
後藤ひろひと、いや、piper系の女性とは
全く違うんですよ。(笑)
まぁ、一瞬にしろ”あっち”の世界に行きたい!?なんて
クラクラしちゃいましたが
こんなブログのレビューを読んでいる
そんなあなた達が大好きですよ!!
さて、本題にもどり、客層。
舞台好きのpiper系の人ですね。
派手でもなく地味でもなく
するっと目立たないけど自己主張をする!?タイプの型。
もちろん、女性が多かったがミーハーはほぼ皆無!?
カップル系も少なかったですね。
1階席はほぼ満席、2階席まばらって感じ。
ちなみに劇中の”パコ”ネタには反応がよく
まさにpiperファンの多さが証明されました!?
さて、脚本演出はまさに後藤ひろひとのお家芸。
多くを語る必要もありません。
観たことある人はイメージどおりで
観たことない人は一度ぐらいは観にいってね。
舞台セットや衣装は無意味にお金かかってます。
でも、そうは見えませんが。(笑)
馬鹿馬鹿しいことをするのに
演技もそうですが小道具や大道具で手抜きすると
舞台が崩壊しちゃいますからねぇ。
でも馬鹿話なのでゴージャスにすると
別の意味で芝居が死んじゃうだなぁ、これが。
それにしても長いなぁ、今回のレビュー・・・。
後半は飛ばしちゃうぞ!?
役者ですね。
一番惜しかったのは鈴木蘭々。
平山あや降板から期間が短かったことよりも
やっぱり一番の問題は年齢でしたね。
24歳と33歳は違うとことを痛感しました。
確かにがんばってますが”あの”役はちょっと難しい。
突然なので舞台のことを考慮しての抜擢、
中堅で実績のある鈴木蘭々のチョイスはわかる。
舞台を無難にこなすだろう、
そして、その期待にもちゃんと答えた。
でも、脚本、演出上からいうと役柄的には
演技より輝き重視の”若さ”と”元気”が必要なんです。
その部分はなぁ・・・。
確かに”かわいい”だけどなぁ。(笑)
という印象を強くもちました。
これだから男ってやつは・・・。(笑)
他に女優といえば、楠見と平田かぁ。
ふたりの演技は怖いです。
普通の役もできるのに今回のようなエキセントリックな役も
もちろんお得意でさらっとこなす、すごい、すごすぎる。
まぁ、間違っても”萌え”にはなりませんが。
脚本家、演出家の顔だけでなく役者後藤ひろひとは
ストーリーテラーは天下一品ですね。
あの胡散臭さがなんともいえない雰囲気をかもし出します。
最初の登場だけで後藤ひろひとワールドを作り出します。
山之内ですね。
つるっぱけのお兄ちゃんです。
世の中普通いませんよ、あんな人。
でも、舞台では世界にちゃんと溶け込んでいます。
確かに存在しちゃうんですよ。
全く浮いていない、まさに普通の感じでいるんです。
そこが、また、すごいんですね。
アニメでいうところの”ピンクちゃん”なんです。
日本人は頭は黒なのになぜかアニメではピンク頭が多い。
ここで皆さん”はっ!?”としたことでしょう。
”いない”のに”いる”んです、ごく普通に。
それを普通のことと受け入れちゃっている自分がいる。
まさにこの現象を2次元だけでなく3次元まで昇華させたのが
なにを隠そう彼、山之内なんです!!すごいことなんです!!
ちなみに演技はうまいです、これは言っておかないとね。
脱線ついでに無籍責任に言い放っちゃうと
小説を漫画に、漫画をアニメに、アニメを実写に
それぞれリアル度が高まるにつれ
作品などに対する違和感は強くなります。
言い換えれば登場人物や世界などの情報量の増加による
今まで意識無意識にかかわらず
頭で補完していた情報との差異などから生ずる部分や
または意識無意識にかかわらず
自然界の法則という情報の無視や超越などから生ずる部分です。
ありていにいえば”男”の顔を勝手にそれぞれが想像していたのが
図画(漫画)や実写(映画)になったときの居心地の悪さや
超能力やありえない動きなどをしている事象を
文字(小説)や図画では容認できても実写では
なんともいえない居心地の悪さを覚えちゃう。
この居心地の悪さこそが違和感なんです。
それは常識や良心、理性などといった見えない”縛り”なんです。
それを壊すにはニーチェさんみたいにアレを殺しちゃったり
ゲシュタルトさんみたいに崩壊でもしないとなぁ。(笑)
実はそんなすっごいことが起こっているんですね後藤舞台は。
もう庭先で芋を焼くのに核融合させている感じですよ。
ここまで書いて我に返り自己嫌悪・・・。
まぁ、不正確で適当、さらには駄文であることに
もううんざりなので話を戻します。
人には話すなよ、恥ずかしいから。
そうそう、松尾ですね。
はじめに言っておきます、個人的に嫌いなんです。
あの”薀蓄”や”したり顔”が特に。
見ていると”きっ~”ってなります。
自分に似ているからでしょうねぇ、まさに同属嫌悪ですね。
だからこれ以上は書きません。(笑)
川下、竹下、腹筋をまとめていっちゃいます。
全員うまいです、完璧です。
後藤ひろひと舞台の申し子です。
バランスの取れた演技ですねぇ。
でも手加減などは一切していない
エキセントリックでトリッキーな演技。
ぎりぎりですね。
お互いナイフでキャッチボールしている感じです。
馬鹿な話に馬鹿な登場人物
それを演じて物語を成立さているんですからすごいんです。
破綻しているのに破綻していない振りで通します。
経済破綻しているのに気づかぬふりして
笑っている現代のソドムとゴモラ”ニッポン”を
暗示しているそんな演技でした。
言葉遊びは止めて、最後に。
楽しい舞台でした。
日常の喧騒や難しいことは忘れて
舞台観てケタケタと笑って
舞台が終わって飯を食べてストレス解消!!
そんなライトな芝居。
これが日常になれば幸せですね。

農村歌舞伎:月とろうそく明かりに、熱演--小豆島「中山の舞台」 /香川

2008年10月28日 | 演劇ニュース
 元ネタは毎日新聞です。
月明かりとろうそく明かり。
まさに幻想的な演出ですね。
ぼんやりとした舞台
そのなかに浮かび上がる演者達。
くっ~、いいじゃないですか。
神社境内の舞台ってのもまた良い。
先日秋祭りで神楽やってました。
ちょっと残念だったのは
煌々とした水銀灯ライトの元だったこと。
神社の舞台が昔はもっと小さく
照明もナトリウム灯が
数えるほどしかなかったころが
大好きだったなぁ。

夜の熊本城アピール 本丸御殿で玄海竜二さん舞う

2008年10月27日 | 演劇ニュース
 元ネタは西日本新聞です。
みなさんお城好きですか。
ちなみに個人的な趣味としては
天守閣より本丸や二の丸が好きです。
だって、実際に政や生活をしていたのは
こちらのほうですから。
部屋の中を散策していると
なんだかうれしくなっちゃいますね。
まさに息吹が感じられる気がするから。
さて、今回は本丸御殿で催しもののようですね。
さすがに御殿内ではできないので
中庭にステージを作ったようですね。