広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:その場しのぎの男たち

2004年02月23日 | 観劇レビュー
日時・会場:
 2004.2.23 19:00 アステールプラザ大ホール
作・演出:
 三谷幸喜・山田和也
出演:
 佐藤B作・佐渡稔・石井江愃一・市川勇ほか
感想:
 全くもって、オーソドックス。 さすがは、ボードビルショウ。誰でも安心して見られる優等生作品。だから、刺激や感動も並程度。三谷幸喜の脚本。安心して見ることができ、三谷幸喜はテレビ向きではないと再確認。新撰組!は数回見てやめました。理由は、ちょっと違うから。できれば、HR的に作ってほしかったけど、だからといってHRもテレビで見るにはちょっとつらかった。どうしてもブラウン管の壁を越えることはできないのだろう。ビジュアル的には同じでも舞台とテレビは根本的にちがうものなのだろう。さて、客層は、やはり若いおねーちゃんは影を潜め、おいちゃん・おばちゃんが多く出現。やっぱり感があるが、少し残念。この脚本では若者を引きつけられないか。ちょっとインターネットを見てたら、どうもこの再演評判が良くないらしい。どうしても俳優交代による再演となると一度ビジュアルで見たものを否定するにはかなりのパワーがいる。再演者の宿命である。確かにお気に入りの役者を良く見てしまうのはしょうがない。別物として見るしかないね。さて、評価としては手放しとしてはほめられない。なんでかな?花がないというか、メリハリがないというか。役者のあくができってないのか。そこそこいいんだけど、それ以上はのびないみたいな。学内順位500人中67番みたいな、なんともアンニュイな感じ。もうひとつ何かほしい。脚本的にはこれ以上ふくらませないから、やはり演出だろうな。舞台セットは作り込んであって良し。衣装・照明も及第点だからね。これ以上は無理。役者でいくしかない。いい感じの役者を集めるが、メインはれる役者が不在。そのため焦点がぼやけちゃたのかな。