広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:(ゲキ×シネ)シレンとラギ

2013年10月06日 | 観劇レビュー
日時・場所:
 2013年10月5日~ 11:00/バルト11
作・演出:
 中島かずき・いのうえひでのり
出演:
 藤原竜也・逆木圭一郎・高田聖子・永作博美,・三宅弘城・北村有起哉・石橋杏奈
 高橋克実・山本カナコ・橋本じゅん・インディ高橋・川原正嗣,・吉田メタル・村木よし子
 保坂エマ・磯野慎吾・中谷さとみ・ 粟根まこと・ 村木仁・古田新太・右近健一 
感想:
 カツミ!カツミ!カツミ!
今回はカツミ、一色です!!
永作もいいですが、
全く存在感が違います。
さすがは舞台俳優ですね
演技が濃いです。(笑)
さすがの古田にも負けていません。
ダブル主役のひとり
藤原くんではちょっと弱いのか
物語はダブル展開で進行する部分がチラホラ!?

 客層はやっぱり新感線ファンといった感じで
女性が多いですね。
カップルは男性が連れてこられた感満載です。
まぁ、一組だけしきりに説明していた
お兄ちゃんがいましたが
全く付け焼き刃でwiki系情報満載で
なかなか楽しかったです。
聞いている女性は多分知っているのでしょうが
肯定も否定もせず聞いていました。
良いおねぇちゃんだと思います。(笑)
客入りはシアター4で5割弱といった感じ
初日初回の土曜日とはいえ
これはちょっと少ないなぁ。
逆に藤原くんファンが少ない感じだったのが
影響しているのかなぁ!?
彼の神通力も寄る年波で衰えたのでしょうか!?

 脚本がいいです。
物語、展開、笑い、そして、シリアスと
見事なスピーディーさで見る者を飽きさせません。
3時間という長時間は感じさせないのは
さすがとしか言いようがありません。
まぁ、ちょっとだけ不満を言うとすれば
オチがちょっと弱い感じがします。
全体的に前半より後半が弱いのは
物語の展開のせいなのか?
キャストのせいなのか?
ダブル主演のふたりに
舞台全体の演出や雰囲気を併せて
もちろん劇団新感線風味が
いつもよりちょっと弱いので
そちらを期待していくと
肩すかしを食らうかもしれません!?

 舞台セットは金がかかっています。
大道具小道具とも作り込まれ
衣装もきっちりと良い物使っています。
化粧も舞台用ではなくアップ映像に堪える
ゲキシネを意識した薄目系です。
個人的にはがっつり舞台化粧の荒々しさが好みなんだけどなぁ。
きっちり小綺麗なのもいいけど
舞台の勢いとか雰囲気が半減し臨場感がないのが
ちょっと難点なのではないかなぁ。
新たなエンターテイメントとして
完成度を高めていくのはいいけど
捨ててはいけない何かがあるんじゃないかな!?
劇場の臨場感を映画館で!!というのが
本質のような気がするだけどね。
でもまぁ、劇場なしで
映画館に来る人たちにとっては
こちらが正解なんでしょうけどね。

 それでは、期待の総評です。
評価はCプラスです!!
B評価といきたいところですが
どうも最後の一押しがないです。
なんでだろう!?
脚本、演出、出演など十分な及第点なんですけどね。
あぁ、そうか劇団新感線らしい勢いというか
突き抜け感がイマイチだったのかもしれません。
全体的にこぢんまりと
小さくまとまっちゃった感を感じたからかな。
でも、敷居は低く幅広い年齢層に対し
良い舞台に間違いないので
多くの人に見て欲しい舞台です。