広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

舞台のDVD化

2005年04月30日 | 舞台について
最近は舞台だけではペイできないので
舞台公演をDVD化して販売し始めている。
地方で舞台を観る機会が増えることはうれしいことであるし、
好きなとき好きなとろろで観ることができるもの吉報です。
また舞台普及にいろいろな人に観てもらえそうですから。

でも、良いことばかりではありません。

どの程度の編集がしてあるのか。
カメラワークなどはどうなっているのか。

昔からブラウン管で観る舞台は
正直成功しているものに出会ったことがありません。
舞台という3Dをテレビという2Dにするのだから
画面の切り方、見せ方などまだまだ確立すべき技術があると思います。

ただ東京公演を何台かの固定カメラで撮影
適当につなげてできあがりではそれはあまりにも・・・。

また、どの公演が名作となりうるのかわかりませんし
また撮影できる劇場もアングルも決まっている。
そんな状況で作るのですから難しいことはわかっています。

でも決して子供だましな安直なファンだけをターゲットにした
商品企画だけはやめてください。
そんなものに未来はありませんし
商業演劇のこれからさえ奪いかねませんから。

しかし、まぁ、未だ聡明期。
これからの発展に期待するとしましょう。

でも、映像特典と称した楽屋裏の映像やNG集などのおまけはいりません。

舞台から映画へ

2005年04月29日 | 舞台について
現在上映中の「阿修羅城の瞳」
ご存じの通り劇団新感線の舞台がもとですね。

おもしろいのでしょうか。
ちゃんと映画になっているのでしょうか。

舞台と映画って全くの別物なんです。
学生時代映画撮ってた人間が言うのですから間違いありません。
また、テレビと映画も全くの別物です。

まずキャストから演じ方、脚本、カメラワーク。
もう画作りから違います。
ぼ~っと見てもたぶんわかると思います。

さて、舞台がもとの映画ですが、
舞台を忘れ完全映画化にしていれば
おもしろいだろうけれども
そうなるとなんで舞台からの進出理由が完全にぼやけるし
舞台を引きずったままでは
映画、舞台ともどっちつかずのお話になることは必至です。

よくある原作付きの映画が持つジレンマと似ている。
過去ありました小説バトルロワイヤルは結構おもしろかったのに
某監督の映画になった瞬間そのチープさとえげつなさが
より強調され見事な・・・映画となったことは記憶に新しい。
それは小説の持つ見せ方と映画の持つ見せ方の違いを
完全にはき違え小説は確かになかなかの作品でしたが
目新しさとテンポが良かっただけなのにそれを過大評価して
映像化しようとした時すでに負けは決まっていたのだと思います。
同様に漫画もアレになっちゃって落としどころがわからず
迷走しちゃっている感じが楽しいですが。

そんな恐ろしさを持っているメディアミックス戦法です。
某角川文庫が仕掛けた
「見てから読むか、読んでから見るか」というやつですね。

個人的にはどっちかが好きなら、片方だけ楽しめというのが持論です。
だって両方良かったなんて事例がほとんどありませんから

こんなことを書いている現在
未だ見ていないので詳しくはわかりませんが。

学校の演劇部の目的とは

2005年04月28日 | 舞台について
教育としての演劇とは何を目標にしているのだろうか。
情操教育やクラブ活動の一環でしょうか。

時々学際や大会などふらっと見に行くことがある。
そのとき強く思うことがある意味学生らしい演目ばかり。
良い意味素直で、悪い意味毒が全くない。
本来舞台ってアングラ系というかカウンターカルチャーなんだよね。
でも学校の演劇っていうのは多くが商業演劇と違って
安直なウケやキャッチーさに流されていない。
良いとは思うのだけどちょっと面白みにかけると思います。

同様に某全国音楽コンクールなどでは
童謡やメジャーでオーソドックスな曲。
課題曲ならばまだわかりますが
自由曲まで審査員に受けるには・・・。

確かに学校活動でありるのですが
そこまでしなくても。

こんなことを書くとそんなことはないというのですが、
実際はありありです。

だってどんなコンクールでも
望まれた形というか回答が必ずあるのです。
その中でがんばるというのが学校というところですから。

菊川怜、初舞台

2005年04月27日 | 演劇ニュース
名画座だそうです。
名画座だけにアレ系の話で演出となるでしょう。
決して若い人には向かないだろうなぁと思います。

山本周五郎の時代劇の
五瓣の椿だそうです。
山本周五郎の時代劇・・・、
アレ系の人には大変な人気があるようですが、
個人的には司馬遼太郎の方がエンターテイメント性は
高いと思いますがいかがでしょうか。

また、座長だそうです。
まぁ、アレ系の話では必ず主人公は誰であれ
座長になりますのでそういうことでしょう。

この芝居一体誰に対しての興業なのでしょうか。

でも、客層が見えてこないというのは
結構楽しいことではありますが。

学校の演劇部について

2005年04月26日 | 日常あるいは平凡な日々
中学高校には大概演劇部はあると思います。
しかし、その存在及び存在理由はまちまちでしょう。

指導者を外から求める本格的な部から
幽霊部員ばかり廃部寸前の部まで様々でしょう。

そして一番の問題は顧問が何をどうして良いのか
わからないということが多いようです。
一度顧問の先生達と話す機会があったのですが、
指導方法がよくわからない
さらに舞台を見た経験がないので
舞台自体がよくわからないというものでした。
まして脚本選びから演出、演技などとてもとても・・・。

演劇部の顧問はたいてい国語教師や英語教師系が多いみたいです。
だって脚本は本ですし、シェークスピアといえば英文学でしょ。
えっ!?って思われるかもしれませんが、これが今の学校の現状です。

個性だ!ゆとりだ!なんて騒いでいても
その個性とゆとりを伸ばすノウハウは学校にはないのかもしれません。

それでは、学校教育における演劇部とは何が目的なのでしょうか。