日時・場所:
2007.8.28 19:00 アステールプラザ大ホール
作・演出:
後藤ひろひと
出演:
Piper/楠見薫/平田敦子/水野美紀/片桐仁
感想:
後藤ひろひとは好きです。
しかし、ここはあえてきびしい評価をします。
総評!!Cマイナー!!
まさにぎりぎりの合格点。
留年はまのがれましたが
なんともふがいない点数です。
どうした後藤ひろひと。
問題はやはり本人がいっていた
脚本自体に問題があるかなぁ。
ご都合主義や言葉遊びは
よくわかりますが
どうも面白さに開花していない。
小さい幸せ集めたけれど
大きな幸せにはなれませんでした的作品。
一番の違和感はうその度合いや
設定がすんなり受け入れられない
アンニュイさというか
緻密さのなさが問題かも!?
話が知りきれトンボ部分が多く
結局つじつまの合わない部分もちらほらと。
いっそ”ひろひと”であれば
無国籍和製ウェスタンに
しちゃったほうが楽しかっただろうに。
あくまでも”地獄の家族”を中心にした
西部劇風ホームコメディを
選択した時点でこの結末はしかたないかも。
Piper10周年ということで
こだわっちゃったんだろうね。
こちらもそれで期待が大きく膨らみ
低めの評価につながったのか!?
さて、本当はしたくない後藤ひろひとの酷評は
このくらいにして前述した
小さい幸せを書いていきましょう。(笑)
客入りは1階席はほぼうまっていたようですが
2階席は残念ながら空席があったもよう。
客層はおねぇちゃんがやはり多く
若くもなく年寄りでもない中庸的で
まさにPiperのファン層と完全一致です。
脚本はアレでしたが
スピード、テンポなど演出面には死角なしで
小さい幸せはたくさんちりばめられ
すべての出演者が均等に
メインの部分もありいい感じでした。
まぁ、個人的には片桐仁を
観に行ったので満足でしたが。
演技は相変わらず・・・ですが
だんだんと余裕が感じられるようになってきました。
まぁ”化ける”ことはないでしょうが
こういう役者も舞台には必要なんです。
でも主役はだめですよ。(笑)
Piper役者陣はいつもどおりのはっちゃけぶり
楠見薫、平田敦子はテンション高めでグッド。
このふたり始めて見る人だと思っていたら
経歴を調べると何度か舞台見てました。(笑)
お色気むんむん系関西おねぇさまではないので
個人的には食いつきも甘かったのでしょう。(笑)
そして忘れてならない水野美紀。
まさにさらっとした演技で舞台では
気をつけてないと見落としちゃうぞ!!(笑)
テレビじゃないのだからもっと存在感がだすと吉。
舞台セットは転回なしの元ステーキハウス、
適度に可もなく不可もなく
お金かかってるような?かかってないような?
コストパフォーマンスの高い仕様でした。
衣装も現代劇プラス西部劇風コスプレで
可もなく不可もなく無難にまとまってた。
最後に今回の舞台は中ホールが
しっくりくるだろうなぁと強く思います。
地方公演ということで採算性などの問題から
アステール大ホールになっちゃって
笑いが拡散してちょっと損した感じがあります。
好きな人は好きでしょうが
万人が楽しめるものではなかったかなぁ。
期待もせず”ふらっ”と立ち寄った
中劇場で見たら間違いなく”面白い”と
なっていたことを記して終わります。