テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

高知:竹林寺からひろめ市場へ

2011-04-18 08:24:55 | 国内旅行ー徳島・高知
 高知の五台山には、31番札所竹林寺があるので、そちらにも寄ってみることに。



 山門をくぐると、もう新緑の季節となっていました。こういう田舎を回っていると、季節の移ろいがたしかによくわかります。



 五台山公園や竹林寺境内では、花皿鉢と称して、お皿に見立てた籠に花がいけられて飾られていました。



 竹林寺本堂。2014年が50年に1度の御開帳だそうで、それに向けて改修工事中でした。こんなんだと、なにかありがたみが薄れます。ご本尊は文殊菩薩だそうで、シャム社長は頭がよくなるようにと熱心に拝んでいました。



 五重塔。これは昭和に入ってから再建されたものだそうで、そう聞くとなんだかありがたみが…



 81番札所白峯寺のおみくじは招き猫の中にはいっていました。竹林寺では、恋みくじなるものがありました。商魂たくましいお寺は、いろいろと考えるものです。



 お参りもすんだので、高知市内にもどって「ひろめ市場」へ。場内では、自粛ムードなど微塵もないオッサン、あんちゃん、ねえちゃんたちが昼間からできあがって大騒ぎをしていました。さすが高知人。



 いつもの明神丸。時間帯をずらしたので並ばずにすみました。



 カツオの塩たたきの大(1480円)です。できたてはおいしい。皮が香ばしいし、身がしっかりしています。これを食べてみると、先日「小椋」で出たカツオのたたきは火の通しすぎだったような気が。



 屋台餃子の有名店「安兵衛」の支店がでていました。シャム社長がまだ食べたことがないというので、買いに行きました。



 注文すると、店員さんが後から席まで届けてくれます。1人前420円。カリカリカリっとした皮を破ると、肉汁がびゅっと飛び出します。



 こちらは「ひろめ市場」で、おみやげ用に買った焼きサバ寿司。880円のところ、タイムサービスで600円でした。



 「姿寿司」とありましたが、高知のサバ寿司は頭から尾までつかうのが特徴だそうです。ご飯がいっぱい詰まっていて、1切れがかなり食べ応えがあります。でも頭のところは、あまり食べる身がありませんでした。



 ということで、高知名物を味わいました。松山のような、これといった名物料理のない土地が、名物料理をでっちあげようという気になるのはわかります。皿鉢料理からはじまって、郷土料理、名物料理の宝庫のような高知が、なにゆえ新作B級グルメをつくろうなんていう気になったのでしょうか。不思議な気がします。



高知の新作B級グルメ・しらすラーメン

2011-04-17 11:10:41 | 国内旅行ー徳島・高知
 最近、急に芸術にめざめたシャム社長は、顧客から高知で中西繁展が開催中という情報を仕入れてきて、「行くぞな」と一声吠えました。ということで、高知へ。千円で気軽に高知へ行けるもの後わずかな期間のようです。



 会場に入ってみると、幸運なことに中西繁画伯本人が自作解説中。ヨーロッパの都市景観を中心にした風景画と廃墟を描いた絵画の2部構成の展覧会でした。素人目に、きれいなのは都市景観の絵です。が、東日本大震災と福島原発事故を受け、何か迫るものを感じるのは、チェルノブイリを含む廃墟の絵画でした。



 公開制作中だった夕暮れ時の高知の全景。高知市に寄贈されるそうです。面の皮の厚いシャム社長は、画伯本人に話しかけたりして、ご満悦の様子でした。



 頭を芸術でいっぱいにした後は、お腹をみたさねばなりません。山内家下屋敷跡に建てられた老舗旅館の「三翠園」へ。



 老舗旅館で昼から懐石というのではなくて、高知で新開発のご当地グルメ・しらすラーメンを食するために、ここへ来たのでした。いってみると、6がつく日は中華料理が600円ということで、しらすラーメンのセット840円が600円でした。きょうのシャム社長は、運がいいようです。シャム社長が前回高知に行ったときにお参りした須崎のネコ神社の霊験でしょうか。



 こちらがしらすラーメンとなるこ丼のセット。



 しらすラーメンは、しらすで出汁をとって、具にもしらすが使われています。スープは、あっさりした塩味です。麺は黄色い中細麺。まあ、それほど特徴を感じるラーメンではありませんでした。スープがあっさりしすぎて、少し物足りないですかね。一番特徴的だったのは、具に使用された干ししらすです。固くて、ラーメンの具にあいません。小さいので、スープと一緒にすすりこむと、のどにひっかかってイガイガします。この後、しばらくのどがいがらっぽくて困りました。



 こちらは、よさこいの鳴子を表現してみた色彩豊かななるこ丼。甘じょっぱい味つけがなされています。こちらにも、干ししらすがのっているのですが、ご飯と一緒に食べると、イガイガ。松山の鯛ラーメンもそうですが、まちおこしに現地の食材を使って新しく開発してみました的な、でっちあげ系B級グルメといおうか、ムリヤリ系名物料理といおうか、とにかくそういうものはなかなかうまくいかないご様子。これでは、時とともに淘汰されてしまうのでは。



 「三翠園」の庭園にあるはりまや橋。撤去された古いはりまや橋をここで保存していたそうですが、再移築されたので、今はレプリカが置いてあるとのことでした。この旅館も、自粛の影響とかがでているのであろうか。旅館の人たちは、たかがラーメン1杯食べにいっただけの私たちに親切でした。さすが老舗旅館です。



 影響されやすいシャム社長は、中西画伯が高知市を見渡した「五台山に行くぞな」といいだしました。ということで、五台山の展望台から見た高知市です。ちょっと霞がかかっていました。



 さらにシャム社長は、展望台の喫茶店に龍馬の顔が描かれたカプチーノを見つけると、すぐに「飲むぞな」といって入店しました。シナモンで顔が描かれていました。380円です。ここでもシャム社長、満足。



 五台山に立つ大きな銅像は、浜口雄幸首相です。日本史に弱いシャム社長は、あだ名がライオンだということを知りませんでした。



 浜口雄幸首相といえば、城山三郎氏の『男子の本懐』の主人公となった人物ですね。銃撃されたときに、「男子の本懐」といったそうですが、国難に臨んでいる菅首相以下の政治家にも、浜口雄幸首相のような気概を求めたい、と思うのは私だけではないでしょう。

高知出張 宿泊付き

2010-08-23 09:31:52 | 国内旅行ー徳島・高知
 今度は、愛媛をつきぬけて高知出張でした。商店街の一角では、観光客向けによさこいを踊ってくれていました。ちょっと「ウエストサイド・ストーリー」が入っていますね。市内の飲食店は、どこもかしこも鰹のたたきなど、高知の郷土料理を強調しています。そこが、同じ四国の観光地でも、みるべき郷土料理がない松山とのちがいです。



 日帰りで行くことがほとんどの高知ですが、今回は宿泊しました。ということで、その土佐郷土料理を食べる機会にめぐまれました。これは、「どろめ」です。イワシの赤ん坊という説明でした。松山の居酒屋で、「のれそれ」とかいわれて食べたものと同じかなあ。



 土佐天。じゃこ天の高知版でしょうか。じゃこ天よりも太くて、身に弾力があります。じゃこ天特有のじゃりじゃり感がありません。



 今、売出し中、なのかどうか知りませんが、街の飲食店の各所に「清水さば」という文字が躍っていました。これが、その清水さばです。刺身で出すということは、鮮度がいいのでしょう。



 四万十の川海老。



 鰹の塩たたき。このお店は、ずいぶん太く切ってありました。本場のたたきはおいしいです。



 しこちゅう(四国中央市)でみたうつぼ。これもたたきです。からあげとかの調理法もあるようです。ぷよぷよした身で、臭みとかは一切ありません。意外にいけます。



 高知は屋台文化が残っています。「安兵衛」という屋台の餃子が有名だということで、そこによることにしました。「ひろめ市場」にも支店が出ています。



 餃子7個で500円。たっぷりの油をつかって焼き上げるのでしょう。皮がパリパリになっていて、揚げ餃子との中間のような感じになっています。餡は野菜たっぷりという感じで、口の中でほぐれます。



 おまけのラーメン。はりまや橋の交差点を海側へいったところにある宮本屋の評判がいいようなので、入ってみました。



 店内には「大勝軒」ののれんが飾られていました。店主が、東京の「大勝軒」で10年以上、修行したのだそうです。「大勝軒」といっても、東池袋ではなくて、永福町の「大勝軒」だそうです。



 ということで、麺は太麺ではなく、細めの縮れ麺。説明書きには「豚骨ベースの和風だし」とありましたが、豚骨はほとんど感じられません。魚介系の風味を強く感じるスープでした。かなり大きな丼鉢できたので、びっくりしました。評判どおり、なかなかおいしいラーメン(750円)でした。



 こちらは、冷麺。冷麺、冷し中華は、各店、工夫をこらす時代になっていますねえ。



 高知というと、近すぎて、あまり泊まる機会がありません。宿泊すると、あたりまえの話ですが、いいですねえ。また、こうゆうゆったり出張がないかなあ。

阿波秘境めぐり②(かずら橋・土柱プラス脇町)

2010-05-12 08:52:48 | 国内旅行ー徳島・高知
 徳島西部地方の観光の目玉・かずら橋に到着しました。



 渡るだけで500円とられます。



 木の板の目が粗いので、けっこう怖いです。けっこう楽しめます。カメラを落とさないように神経を使いました。



 無事かずら橋を渡り終え、一路脇町へ。まず、徳島ラーメンのガイド本には必ず登場する有名店「くにおか」に行きました。昼食時ははずれているのですが、行列こそなけれ、店内満員御礼です。



 こちらは中華そば(500円)。いわゆる徳島ラーメンと異なり、スープが薄い黄色です。このスープがかなりのこってり系。脂分たっぷりで、とろみさえ感じるスープでした。麺はやや細めのコシのあるものです。スープは好き嫌いわかれるかもしれませんが、こってり好きにはたまらないでしょう。個性的なお味でした。



 100円足すとチャーシューメンになって、自家製チャーシューが丼鉢をおおいつくします。しかも、このチャーシューが分厚く切られているのです。



 店主は元プロ野球選手とのことで、店内には往年の名選手たちのサインや店主と写っている写真が飾られています。



 膨らんだお腹をかかえて、「くにおか」のすぐ近くにある伝建地区を散歩しました。



 きれいに整備されていました。



 このうだつが特徴の街並みです。



 最後に土柱に。礫岩が風雨に浸食されてできた珍しい地形とのことです。写真におさめたところで、せっかくだから遊歩道を通って帰ることにしました。



 この遊歩道が、どんどん緑の濃い地帯に入っていき、しまいには登り道になってしまいました。どこへ通じているのじゃ~と不安になりましたが、土柱の頂上に出ました。柵とかが設けられていないので、崖のすぐそばまでいって覗き込むこともできます。かずら橋といい、土柱といい、高所恐怖症の人にはなかなか楽しめる場所の多い徳島西部です。



 かずら橋の近くには、必ず立ち寄らなければならないようなたたずまいで物産館がでんと構えています。別に、かずら橋とはなんの関係もないとあとから気づいたのですが。知らないもんで、立ち寄ったついでに購入した祖谷蕎麦です。何種類もある中から、太めで、祖谷そばらしいものにしました。



 徳島というと、仕事で徳島市内に行くことはあっても、愛媛よりの西部地域はこれまで行ったことがありませんでした。これで、ようやく主だったところを実見することができました。高いところが苦手の人に、ぜひ行ってもらいたい地域です。

阿波秘境めぐり①(大歩危・小歩危プラス池田町)

2010-05-11 09:14:12 | 国内旅行ー徳島・高知
 ゴールデンウィーク中、徳島に行きました。まず池田町へ寄り道。観光案内所で、蔦監督の記念館はないのか聞いてみると、まだないとのこと。「蔦監督の家ならば、ありますよ」と、場所を教えてくれました。駅からすぐ近くに、うだつを備えた家がまだ残っている一角があります。



 その街区の中にある純日本建築の古さびた家。



 これぞまさしく蔦監督のおうちでした。



 観光案内所の人に、「池田高校の方にもいってみてください」といわれたので、高校に侵入。今頃は、各教育施設とも不審者の侵入に気をつかっていますが、田舎だけあって誰何する人はいませんでした。池田高校のあだ名は「やまびこ打線」でしたが、ほんとうに山間の盆地の中にあります。



 蔦監督の碑がありました。こんな田舎の公立高校を、よくぞ甲子園の強豪校に育てたものです。しかも、甲子園強豪校の監督というと、帝京の前田監督だとか、横浜の渡辺監督だとか、智弁和歌山の高嶋監督だとか、見るからに怖そうなふてぶてしい顔の人が多い中、蔦監督は独特の愛嬌があって全国的に人気があった監督さんでした。あんな人は、もう出ないのではないでしょうか。優勝旗だとか楯だとかは、野球部員のための寮に飾ってあるということでしたが、高校が休みなので、残念ながら入ることはできませんでした。



 さて、本来の目的地・小歩危へ。外人さんたちもこの風景を楽しんでいました。



 大歩危にある「もみじ屋」さんで、はやめの昼ごはん。開店と同時に乱入。名物の祖谷蕎麦を食べてみることにしました。



 とろろそば(700円)です。やたらと太くて、ボソボソした食感の田舎そばです。関東の蕎麦のように、のど越しだとかなんとかという概念はありません。関東の蕎麦とは別物と割り切れば、蕎麦の味は強く感じられるし、それなりにおいしいものでした。



 大歩危です。ほんとうは、川くだりをすれば、峡谷美を堪能できるのでしょうが、本日は回る予定のところが他にもあるので、断念。



 蕎麦だけでは物足りないので、同じ場所にあるラーメン店の「にし利」へ。地元情報誌の人気店ランキングで上位入賞を果たしたというふれこみのお店です。



 ラーメン(680円)を頼みました。麺は中細麺、スープは見た目ほどくどくない醤油トンコツです。徳島ラーメンというと味のついた煮豚がのることが多いですが、ここはチャーシューでした。食べていう途中で、徳島ラーメン定番の生卵を投入することを忘れていたことに気づきました。アホです。



 お腹も太った(伊予弁)ので、さらに奥地に向けて進撃します。