【プロフェッサー】
Greg MUDDUX
1986年、一人の偉大な投手が、
シカゴ・カブスで、メジャーデビューを飾った。
グレッグ・マダックスである。
この年、2勝(4敗)防御率5.52に終わったマダックスは、
翌年も6勝(14敗)防御率5.61と結果を残すに至らなかったが、
88年にブレーク。
18勝(8敗)防御率3.18...と目覚ましい進化を遂げ、
オールスターにも出場。
89年は、19勝(12敗)防御率2.95。
92年には20勝(11敗)防御率2.18をマークし、
キャリア初のサイ・ヤング賞を受賞している。
ストレートのスピードこそ平凡以下なマダックスであったが、
唯一無比なるコントロールが最大の武器。
相手の心理を読みつつ、
打者の手元で変化するツーシームや変化球を、
ストライクゾーンギリギリの所にキめ、打者を翻弄。
特にシンカーぎみに深く沈む必殺のサークルチェンジは
幾多の強打者を悩ませた。
『投手にとって最高の仕事は27球で試合を終わらせる事』
....という名言でも解るとおり、
打者の『打ちたい気持ち』を利用し、
打たせて取る頭脳的なピッチングを展開、
グラウンド外での眼鏡姿も相まって、
『プロフェッサー(教授)』なるニックネームまでいただいた。
また、出塁させてしまった走者には、ほとんど関心を示さず、
牽制や盗塁阻止、クイックモーション等、
走者をアウトにする行為はほとんど無視した。
あくまでも、打者を打ち取る..............
それがマダックスのポリシーであった。
93年からアトランタ・ブレーブスに移り、全盛期を迎える。
移籍一年目で20勝(10敗)防御率2.36/サイ・ヤング賞
94年、16勝(6敗)防御率1.56/サイ・ヤング賞
95年、19勝(2敗)防御率1.63/サイ・ヤング賞.......と、
4年連続でサイ・ヤング賞に輝く偉業を達成し、
トム・グラヴィン、ジョン・スモルツらと共にチームを支え、
3度のリーグ優勝に大きく貢献。
特に、95年のインディアンズとのWSでは
2試合に投げ、1勝、防御率2.25と活躍、
世界一の美酒におおいに酔い痴れた。
その後も、芸術的なピッチングを続けたマダックスは、
97年~2000年まで、4年連続で18勝以上をあげるなど、
88年~2004まで17年連続で15勝以上をマーク。
その間、防御率が3.50を上回ったのは、わずか3度...と
凄まじい程の安定感を誇っていた。
38歳になった2004年から
カブス~ドジャース~パドレス~ドジャースと
チームを変えて投げ続けたマダックスだったが、
2008年、42歳で惜しまれつつ現役引退を発表。
通算744試合、355勝(227敗)、防御率3.16、
流石のコントロールで、通算四球はわずか999(1シーズン平均45)。
卓越したフィールディングも代名詞の一つであり、
ゴールド・グラブ受賞は、実に18度を数えた。
また、打撃も決して悪くなく、
通算打率.171をマークしている。
まさに不世出の大投手であった。
Greg MUDDUX
1986年、一人の偉大な投手が、
シカゴ・カブスで、メジャーデビューを飾った。
グレッグ・マダックスである。
この年、2勝(4敗)防御率5.52に終わったマダックスは、
翌年も6勝(14敗)防御率5.61と結果を残すに至らなかったが、
88年にブレーク。
18勝(8敗)防御率3.18...と目覚ましい進化を遂げ、
オールスターにも出場。
89年は、19勝(12敗)防御率2.95。
92年には20勝(11敗)防御率2.18をマークし、
キャリア初のサイ・ヤング賞を受賞している。
ストレートのスピードこそ平凡以下なマダックスであったが、
唯一無比なるコントロールが最大の武器。
相手の心理を読みつつ、
打者の手元で変化するツーシームや変化球を、
ストライクゾーンギリギリの所にキめ、打者を翻弄。
特にシンカーぎみに深く沈む必殺のサークルチェンジは
幾多の強打者を悩ませた。
『投手にとって最高の仕事は27球で試合を終わらせる事』
....という名言でも解るとおり、
打者の『打ちたい気持ち』を利用し、
打たせて取る頭脳的なピッチングを展開、
グラウンド外での眼鏡姿も相まって、
『プロフェッサー(教授)』なるニックネームまでいただいた。
また、出塁させてしまった走者には、ほとんど関心を示さず、
牽制や盗塁阻止、クイックモーション等、
走者をアウトにする行為はほとんど無視した。
あくまでも、打者を打ち取る..............
それがマダックスのポリシーであった。
93年からアトランタ・ブレーブスに移り、全盛期を迎える。
移籍一年目で20勝(10敗)防御率2.36/サイ・ヤング賞
94年、16勝(6敗)防御率1.56/サイ・ヤング賞
95年、19勝(2敗)防御率1.63/サイ・ヤング賞.......と、
4年連続でサイ・ヤング賞に輝く偉業を達成し、
トム・グラヴィン、ジョン・スモルツらと共にチームを支え、
3度のリーグ優勝に大きく貢献。
特に、95年のインディアンズとのWSでは
2試合に投げ、1勝、防御率2.25と活躍、
世界一の美酒におおいに酔い痴れた。
その後も、芸術的なピッチングを続けたマダックスは、
97年~2000年まで、4年連続で18勝以上をあげるなど、
88年~2004まで17年連続で15勝以上をマーク。
その間、防御率が3.50を上回ったのは、わずか3度...と
凄まじい程の安定感を誇っていた。
38歳になった2004年から
カブス~ドジャース~パドレス~ドジャースと
チームを変えて投げ続けたマダックスだったが、
2008年、42歳で惜しまれつつ現役引退を発表。
通算744試合、355勝(227敗)、防御率3.16、
流石のコントロールで、通算四球はわずか999(1シーズン平均45)。
卓越したフィールディングも代名詞の一つであり、
ゴールド・グラブ受賞は、実に18度を数えた。
また、打撃も決して悪くなく、
通算打率.171をマークしている。
まさに不世出の大投手であった。
更新を楽しみにしている一人です。
良く紹介されるピッチャーライナーをリフティングして捕球後、ファーストに送球するシーン、何度見てもかっこいいです。
殿堂入りの時の得票率なんかすごいでしょうね。
G・マダックス引退ですか・・
彼の引退は一つの時代の終わりを感じさせますね。
知性にあふれた最も好きな投手の一人です。
それにしても23年間で355勝・・年平均15勝は
している計算です。
野茂のキャリアハイが年16勝ですから、
これをずっと持続していたことになります。
ホントにスゴイ投手だ・・
こんにちは。
嬉しいお言葉、
ありがとうございます。
マダックスのフィールディングは、
打球に対する執念みたいなものを感じますね。
『内野手の一人』という意識が強いのかもしれませんね。
緩いショートゴロ風な打球を横っ飛びで掴みとるようなプレーも
しばしば見られましたね。
マダックスの有資格一年目での殿堂入りは100%、間違い無いでしょう!!
>>yoshikazuさん
どうも!!
こんにちは。
90年代からMLBを見始めた自分にとって、
マダックスの引退は、
おっしゃる通り、一つの時代の終わりを感じますね。
これから何人の投手が
『マダックス2世』と呼ばれるのでしょうか???