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file.047 Don MATTINGLY 【ドン・マッティングリー】

2005-12-29 | MNO
【キャプテン】
Don MATTINGLY

巷での殿堂入りを...との声は高いものの、
現実的に難しいといえる選手のひとりが
ドン・マッティングリーである。
2153安打を放ち、オールスターに出場すること6度、
首位打者、打点王、最多安打、MVPにゴールド・グラブ9度、
一見、申し分の無い実績に思えるが、
マッティングリーには背中の故障という不運があった。
この故障が無ければ、一発で殿堂入りが可能な実績が残せたに違い無い。

83年、ヤンキースでメジャーデビューを果たしたマッティングリー、
84年に、同僚であるデイヴ・ウィンフィールドと
シーズン最終戦まで争い、打率.343で首位打者を獲得した後、
85年、打率.324、35本塁打、145打点で打点王とシーズンMVP
86年には打率.352、31本塁打、113打点に加え
238安打を積み重ね、最多安打を獲得。
87年には8試合連続ホームランを記録し
打率.327、30本塁打、115打点の大活躍、
この4年間のマッティングリーはスーパースターに相応しい
八面六臂の大活躍を見せる。

パワーと技をあわせ持った打撃に加え、高い守備力。
柔らかいグラブさばきと優れた状況判断力を誇り
ファーストの守備では、歴代No.1といわれるキース・ヘルナンデス
より上、という声も聞かれるほどだ。
左利きでありながら、セカンドやサードも守らされた事が
その守備力の高さを物語っている。
セカンドでは守備機会は無かったものの、サードでは、
3試合で13回の守備機会があった。

90年代に入り、背中を傷めてから、マッティングリーの成績は
下降線をたどる事になる。
結果的にマッティングリーの殿堂入りを阻んでいるのは、
この90年代の成績とワールド・シリーズ出場経験無しという事実だ。

が、ヤンキースはマッティングリーの攻守にわたる活躍と
80年代のチームを牽引した『チームの顔』そして
『キャプテン』としての役割を評価して彼の背番号23を永久欠番にした。
ルースやゲーリック、ディマジオ、マントル等と肩を並べた事になる。

ルーキーの時分のバーニー・ウィリアムスはチームメイトから
嫌がらせを受ける事がしばしばあったそうだが、その都度
バーニーをかばったのが『キャプテン』マッティングリーであったという。

http://mlb.mlb.com/NASApp/mlb/stats/historical/individual_stats_player.jsp?c_id=mlb&playerID=118443