GUMBO

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file.034 Mark McGWIRE 【マーク・マグワイア】

2005-11-05 | MNO
【涙のビッグ・マック】
Mark McGWIRE

バリー・ボンズやラファエル・パルメイロといった
現役の大物選手までを巻き込んだステロイド問題。
政府によって行われた公聴会には既に引退している
マーク・マグワイアの姿もあった。
“この公聴会で、他の家族が悩みから救われることを祈っている。
私だけでなく、他のどの選手にテレビの前で
ステロイドを使ったかどうか質問しても、問題解決にはならない”
目に涙を浮かべていたマグワイアのコメントとその姿に、
パワフルなバッティングでファンを魅了した
スーパースターの面影は無かった。

マーク・マグワイアはプロ入り以前から
栄光の野球人生を送っていた。
名門、南カリフォルニア大学時代は新記録となる
シーズン32本のホームランを放ち、
オリンピックでは銀メダルを獲得した。

86年、オークランド・アスレチックスに1位で指名されると
87年に打率.289、49本塁打、119打点で
本塁打王と新人王の2冠に輝く。

以後、打率は低いもののコンスタントにホームランを重ね、
「チャンスに弱い」などと言われていた時期もあったが、
ホセ・カンセコと共にチームの看板選手として活躍する。

88年から90年まで3年連続で30本以上のホームラン、
91年、スランプに陥り22本塁打75打点と低迷するが
92年、打率.268、42本塁打、104打点と復活。

93、94年は怪我でシーズンのほとんどを棒にふってしまったが
95年39本塁打をマークし再び復活。

96年に打率.312、52本塁打、116打点と、過去最高の数字を残し、
2度目の本塁打王に輝き、
97年に敬愛するトニー・ラルーサの元でプレーすべく
シーズン途中でカージナルスに移籍する。
この年、両リーグ合計で、打率.274、58本塁打、123打点。
ロジャー・マリスの記録にあと3本に迫る大爆発ぶりを示した。

そして翌98年、ライバル サミー・ソーサとのデットヒートを制したマグワイアは
打率.299、70本、147打点で、ロジャー・マリスの記録をついに更新した。
ホームベース近くで息子のマシュー君を抱き上げるその姿や、
ソーサと健闘を讃えあう様子は、ファンの感動を誘った。
翌99年も打率.278、65本塁打、147打点と猛打ぶりを発揮したマグワイアだが
2001年、打率.187に終わると「年俸に見合うだけのプレーがもう出来ない」と引退を決意。
静かにバットを置いた。

殿堂入りも確実と見られていたマグワイアだが、
自身が服用していた筋肉増強剤が販売禁止になるなど
楽観視できない状況になっている。

http://mlb.mlb.com/NASApp/mlb/mlb/stats_historical/mlb_player_locator_results.jsp?playerLocator=McGwire