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file022 Rusty STAUB 【ラスティ・スタウブ】

2005-10-04 | STU
【ラ・グラン・オランジェ】
Rusty STAUB

23年間のキャリア、歴代11位の2951試合出場
通算2716安打、オールスター出場6回の名選手だが
日本ではほとんど知名度が無い。

62年コルト.45sに入団、翌年にはレギュラーの座をつかむ。
67年には打率.333を記録し、
69年、エクスポズに移籍、打率.302に加え29本塁打を放ち、
球団初のスター選手となる。
70年には30本塁打、94打点、
71年は、打率.311、19本塁打、97打点をマーク。
芸術的とも言われるコンパクトなスイングで、
勝負強い安定感溢れる打撃が持ち味。
エクスポズではラ・グラン・オランジェのニック・ネームで親しまれた。

打撃タイトルには縁が無かったが、
勝負強い安定感抜群の打撃でチームに貢献した。
ずんぐりした体型に似合わず守備も上手く、4度の最多捕殺をマークした。
エクスポズの次に在籍したメッツでもファンやチームメイトから
一目おかれる存在感を示してきたプロフェッショナルなスタウブ。
73年、15本塁打、76打点、出塁率.361でチームをリーグ優勝に導くと
75年には打率.282、19本塁打ながら105打点をたたき出した。

76年から79年途中まではタイガースでプレー、
2度の100打点以上をマークするなど、相変わらずのクラッチヒッターぶりを示し、
81年にメッツに再び移籍すると、代打の切り札として
その勝負強さを発揮した。

85年に引退したが、彼の23年間を支えたのは、
野球というスポーツのプレー全てに関して
入念な準備と練習・研究を怠らなかった事である。
メジャーデビュー当時は芳しい結果が残せなかったスタウブだが
練習に練習を重ね、オールスター級の選手にまで登りつめた。
通算盗塁数は47に過ぎないが、走塁面においても
研究を怠らず、ベースランニングの評価は高かった。
1983年以降は代打の切り札として活躍したが、
ゲーム中には必ずクラブハウスで縄跳びなどをしながら
いつ声がかかってもいいように準備をしていたという。

1984年のある試合、40歳になっていた古豪スタウブは代打で登場すると
その年唯一のホームランとなる決勝の2ランホーマーをカッ飛ばすのだが
1963年、19歳でホームランを打ったスタウブは
10代と40代でホームランを打った史上2人目のプレーヤーとなる。
ちなみに1人目のプレーヤーとは、かの球聖タイ・カッブである。

古いエクスポズファンの人気は絶大で、メッツ在籍時には
敵チームであるはずのエクスポズファンからも大きな声援を受けていた。
勿論、背番号10はナショナルズの永久欠番である。


http://mlb.mlb.com/NASApp/mlb/mlb/stats_historical/mlb_player_locator_results.jsp?playerLocator=staub