藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

空の変化

2020-04-21 08:16:50 | 日記・エッセイ・コラム

四月初旬は、冬の寒さから解放された雀が、大きな声で鳴きわめきながら空を飛んでいた。 中旬に成ったら、黒い物体が高速で空を飛び始めた。 いつの間にか雀から燕へと主役の交代が進んでいた。 あちらこちらの残された田んぼが、耕運機の音で喧しくなってきた。 特に先の日曜日は一家総出で田んぼを耕していたようである。 農機具会社が団地の下にあるが、職員がてんてこ舞いしている。 先々週までは何処かぼんやりした職員の姿ばかりだったが、トラックも職員も出入りが激しく、「春が来たどー」と言う感じが伝わって来る。 我が家の庭も、ピーマン三本、トマト三本、それにベランダのプランター四つにパセリの種をまいておいたが、発芽率が良すぎてパセリは間引くのが忍びない状況になっている。 プランターを今二つ買ってきて、移植しようかと思っているところだ。 と言うのも、此のところ私の夕食は、馬鈴薯である。 種芋に近い小さなものを買ってきて、十五分湯がいて、バターとパセリの微塵切りを混ぜ合わせて、電子レンジで三分間加熱すると、これが美味しい事が判ったのだ。 安売りの馬鈴薯がこんなにおいしくいただけるとは‥‥。 すでに十袋は、食べつくしたので、本日から馬鈴薯探しにと出なくてはならなくなった。 アイルランド人が、365日、馬鈴薯で生きてきたそうだが、私も生きてゆける自信が付いた。 バターでホカホカに蒸しあがった馬鈴薯と、パセリの微塵切りの新鮮さが得も言われぬハーモニーを醸し出しているのである。 パセリが新鮮でないと美味しさは半減する。 今は、四株のパセリで何とかしているが、すでに裸状態になりつつある。 種を蒔いたものが、早く大きく成って欲しい物だと、毎夜神様にお祈りしているのだ。 パセリなど75年間こんなに食したことなどなかった。 お皿の隅っこで鎮座していると、邪魔者扱いをしたが、今は違う。 「こよなく愛しておりますパセリさま」。

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