藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

寿老人、はたまた仙人?

2019-10-30 19:21:10 | 日記・エッセイ・コラム

 先週の事である。 わが右目の上のまつ毛だが(目の上にあるからまつ毛なのだが)、どうも目の前でちらちらする。 今、寝る前の暇な時間に鏡を取り出し眺めてみた。 「じー」と見つめたら、一本だけ白髪交じりの眉毛の中に、長いのが‥…。  計ってみると、六センチ。 オマケに全体も長めなのだ。 写真に撮りたいが一人では無理だ。 この長さ皆様にお見せしたいのだが、奥様を動員すると馬鹿にされそうなので、‥…。  それにしても一本だけ何故伸びたのだろうか。 考えると眠れなく成りそうだ。 何だか昔の掛け軸に、髭とまつ毛と髪の毛が、長い老人が描かれたものを見たことが有る。 その老人は、すべて白髪だったが‥‥、そこまで私は酷くない。 四分一ほどの、白髪であることは間違いないが‥…。 今日まで、私は作務衣を着て、買い物や町内会の役員会へ出かけていたが、‥…。 しかも、誰もしない服装が、何処か初老の男の粋と‥…、 そんな気分だったが、最早老人の領域に成りつつあることが実感させれて、後期高齢者の何たるかを、今実感している。 

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一枚、又一枚

2019-10-30 13:56:21 | 日記・エッセイ・コラム

 只今気温22℃。 着込んでいたトレーナーを、一枚脱ぎました。 朝は冷え込んで、作務衣の下に長袖シャツと、トレーナーを着込んでいたが、十一時を過ぎるといささか暑くなって、一枚又一枚と脱いだ。 昨日以上に快晴である。

       

  日差しが部屋の中に差し込み、その下で西遊記を読んでいる。 やっと、孫悟空が五行山の下から解放され、三蔵法師のお供を始めたが、山賊を懲らしめたのは良いが、皆殺しにしてしまった。 三蔵法師の説教に腹を立てた悟空が飛び出していったところまで読み進んで来た。 気が付いたのは、一巻に十話ずつ入っていて全て読むには百話読まなくてはならない計算になる。 文調は軽やかで、講談師がそのまま演じればよい調子である。 説話の間には、詩が入っていて、これがその時の状況を的確に表しているのが面白い。 理屈っぽい話は無くなった。 後はどんどん読むだけだろうとは思うのだが‥…。 そうはいかのきん○○。 そんな感じもするにはするのだが。

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「ヒュー‥‥ヒュー」

2019-10-30 04:22:35 | 日記・エッセイ・コラム

         金剛界曼荼羅

 午前三時、我が家の玄関先であろうか、「ヒュー‥‥ヒュー」と、鹿が鳴いた。 その声で目が覚めた。 冬が近づいてきて、山の食糧を食べつくしたのか、はたまた美味しい食べ物を探して玄関先までやって来たのか‥…そんな事を考えながら布団の中で西遊記を読み始めた。 玄奘が、太守から三蔵の号を与えられて、西に向かい旅立つところまで進んで来た。 観音菩薩から小乗の説破を非難されて、大乗の経文を取りに旅立つのだ。 小乗仏教と大乗仏教の違いは、高校時代講義で聞いたが、はるか昔の物語で、少しも覚えていない。 またまた、研鑽すべく課題が出てきた。 昔の講義を思い出して見ようと深呼吸をしてみたが、‥‥‥自分だけの幸せを祈るのが小乗で、同じ船に乗り合わした、全ての人のために祈るのが大乗くらいしか思い出せない。 それも正しいかどうか、判然としない。 またまた勉強のやり直しをしなければいけない様だ。 いかなる本を買ってくればいいか‥‥。 若き日に、広島の西にある三滝寺の、佐藤典俊和尚に親しくしていただいていた。 暇が有れば、出かけて行って、境内の中にある無縁被爆者の墓掃除をしたりしたが、そんな事を思いながら、和尚を懐かしむとともに、其のころもっと本を読んでおけばよかったと後悔している。 和尚は戦前、中国大陸を托鉢して歩き、ゴビ砂漠を放浪したと聞いている。 将に西遊記の中で生活されたのだろう。 そんな事を思い出しながら瞑想して居たら、再びもの悲しい声が、「ヒュー‥‥ヒュー」と聞こえてきた。 少し遠のいたところの様だ。

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