資格者証が机の引き出しの底から出てきた。
何年見なかったであろうか。 仕事を離れて以来である。 全部で35位の資格を持っていたように思うのだが、残りは何処へ行ったやら。 使うことが無いので無くてもよいのだが、建築と土木の施工管理士の資格を持っているが、現場ではそれだけでは仕事に成らないのだ。 むしろ、こまごました資格が必要で、俗にいう取り扱い主任の資格なのだ。 例えば、施工管理士の資格が有っても、重機に乗って掘削作業は出来ない。 地山の掘削と、重機の資格が居るのだ。深く掘るには、土留めの資格もいる。 汚れ仕事で若者が集まらない職種の土木建築なのだが、あまりにも事故が多いいので、資格でがんじがらめになっている。 おそらく東北の復旧工事や、今回の水害の復旧工事で、またまた人手不足になり、無資格な作業が事故を招き、‥…。 世の中悪循環になっている。 土木建築関係者の給与が安すぎるのは何故なのだろうか。 実にこれほどの資格が必要なのに、不思議でならない。 尤もこの資格の中には、講習会に行って寝ていても頂けるものが半数だ。 命がかかる作業が多いい中で、あまりにも安易な資格取得ではある。 医師免許と運転免許、パイロット、船舶免許を除き、その他の免許はあまり人命に関係ないわりに、取得が難しい様だ。 弁護士免許など誰がやっても良いではないかと思い始めている。 司法書士、行政書士、・・・そういった資格は山ほどある。 どうも先に取得した人間を保護するために難しくしている気がしてならない。 その点運転免許は公明正大だ。 誰でも基準をクリアーすれば頂ける。 資格審査の実施団体が、公的機関かどうかでその公平さが見えてくる気がする。 「河豚」の調理は特別だが、普通の調理に資格が居るのだろうか。 衛生に対する認識度が問題なだけで、腕前など関係ない気がして来る。 日常的に調理している主婦の方がマシな気がしないでもない。