緊急報告
イタリアのエタニット社の経営者に対し、イタリアのトリノ地方裁判所は、時効を迎えた経営者以外の経営者に対し、禁固16年の実刑判決を申し渡しました。世界最大の石綿企業が、ついに司法の手により責任を追及されました。トリノにあるイタリアエタニット社の従業員や、工場周辺の住民被害の甚大さは、世界最大の石綿公害と呼ばれていましたが、健康被害が多発した事を認識していながら、創業を続けた事に対し、イタリア司法当局はついに法的責任を認め、時効成立していない経営者に対し、実刑の判決を下したものです。4月11日が、今後石綿加害者にとって大きな分岐点となることはもちろん、被害者の救済にも大きな分岐点となることは間違いないことです。今後日本でも、石綿の有害性を知りながら、建築基準法上使用を推薦してきた国の責任は勿論、石綿で莫大な利益を上げてきた造船や、原発関連企業、建設建材企業の責任追及がなされていく段階に進む事は間違いありません。本日も福島原発1号機で水素爆発が発生したようですが、石綿が又も飛散されたことに対して、その危険性を政府と東電は認識を新たにし対策を急ぐべきです。