深山スミレが満開となったが、今年は不思議な現象に戸惑っています。ミツバチもこのところ姿をみせません。不思議な現象です。加えて津和ぶきの成長が遅いようです。例年ならこの時期、一度は津和ぶきの、煮しめを味わうのですが、成長が遅れている為、摘み取れません。
さて昨日画面上で報告した「カーボンナノチューブ」の健康に関する報告が、英科学専門誌「NatureNanotechnology」に掲載された論文で、石綿と同じ健康被害が発生する研究結果を発表したそうです。この研究結果を発表したのは、エジンバラ大学のケネス・ノナルドソン教授の研究班で、その論文の中で、アスベストと同じ程度の発がん性を有すると結論付けたそうです。
「カーボンナノチューブ」は、すでに日本では嘗ての石綿(アスベスト)代替素材として、嘗て石綿が使用されていた商品に使用されているそうです。どうもこの世の中、同じような性能を持つ物質は同じような毒性を持っているようです。農林省の古い資料の中に、農地のほじょう整備事業の中で、1000Kmに及ぶ農業用水の配管に石綿管が使用されたことを見つけました。また、水道管としても使用されていますが、それらは飲料しても健康に被害はないとしてこられましたが、胃がん患者や、大腸癌患者など消化器系のがん患者の病巣から、次々と石綿が発見され報告され始めているようです。国の検証機関がいかにいい加減な検証と報告をしてきたのかが見えてきました。これらの事が、国民の生活にいかに甚大な健康被害を及ぼすか本気で考えてくれる政治家を、育てる事が必要だと痛感しています。
私も十数年前、ほじょう整備に使われた石綿管の補修工事を行った事がありましたが、その時異常な事に気が付いていました。普通樹木は、水分のあるほうへ根を伸ばし、時にはそうした人工的に作られた送水装置の中までも、根を伸ばしてくるのですが、石綿管の周りはむしろ樹木の根が、避けるように一定の間隔を保ち平行に伸びていた光景が忘れられません。
植物は自己保身に優れた機能を持っているようです。
因みに、アフリカ系人種と欧米系人種の癌発生率は8~10人に1人の割合で、日本人を含むモンゴール系人種、イヌイット系人種(黄色人種)の癌発生率は15~20人に1人の割合であることが判明しているそうです。このことが色々な厚生行政の中で基礎数字となり、癌治療薬をはじめ、他の病気の治療薬の認証に大きな影響を及ぼしてきた事を、昨日初めて知りました。人種により基礎的遺伝子の違いが、病気の発生に大きく影響しているとは思いませんでしたが、これらのことは、人類の進化の過程で、自然条件の厳しい北極圏に近いほど免疫力が強い事を示しているようです。進化の過程で得た折角の免疫力を、原発や、人工的物質により失う事の大きさを今こそ肝に銘じるべきときがきたように思います。