大菩薩峠に登る決心をした訳ではない。
中里介山の全40巻余の大河小説を読み通してみようという気紛れを起こした話である。
先だってからiPadで青空文庫の短編、中編ものを試し読みして見た結果思った以上に読み易く読みがどんどんと捗ることが分かった。文字の大きさを読み易い大きさに柔軟に出来るのが良い。更に文字の濃淡、コンストラストもある程度好みに合わせられるのも老生には助かる。
ストーリーの時代背景は幕末、維新前後で実在、架空人物が入り乱れ、荒唐無稽な処も多々あるが、講談調のテンポのよい展開はそれなりに面白い。文学的価値去去はここでは問うまい。
紙の書物が無くなることは無いが電子書籍と電子書籍リーダーは読書人に歓迎されるであろう。また少部数しか見込めない読者対象(例えば研究者とその論文等)刊行物は電子化すれば初期コストも安くあがるのではなかろうか?
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