私は日系人(主として米国籍)に関心がある。
それは私がかって50年以上前に米国シカゴに半年足らず滞在した時の下宿の主人家族が日系1世、主人夫妻が帰米2世そして子供達が3世という家庭に下宿し1世から3世までの精神構造(ちと大袈裟か?)
をかいま見たことに由来すのかもしれない。
(この家族については後日またふれたい。)
そんな中で特に深く関心を抱いていたのは日系2世からなり第二次大戦中にGo for Broke ヤマトダマシイを合言葉としてヨーロッパ戦線で多大な犠牲を払いながら大活躍をした100大隊を含む442部隊戦闘団である。
そんなわけで関心の赴くまま日系人に関するニュースや刊行物、書籍にはなるべく目を通してきたのだが最近442部隊の英雄中の英雄であるダニエル井上氏の訃報が伝えられた。(氏についてはWikipedia等を参照されたい)
そこで過去に読んだことのある442部隊戦闘団にかんする本を再読して見た。
(渡辺正清 ゴーフォーブローク)
442部隊の活躍ぶりには感銘を新たにしたのは勿論だが新たな発見があった。
それは文中に挿入されている写真での姿かたちをよくよく見ると、その顔つきがあどけなさを持った若さである。からだ全体からみても不釣り合いな鉄兜の下に見える顎の線にそれはハッキリと読みとれるのである。閲兵の時の白人部隊長と日系兵の身長差はまさに大人と子供である。大男のバスケット選手に競馬騎手が並んでいる様である。
ともあれ20歳前後の青年たちが自分たちがアメリカ人であることを証明し、そのことが家族のためであると信じて戦ったのである。
粛然とした気持ちでページを閉じた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます