社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

テクノ・ジジー(ババー)のためのフォーラム

2005年10月25日 12時49分37秒 | 大定年時代
「テクノ・ジジーとババーのためのフォーラム」第1回
これは小生の勝手に名付けたネーミングである。正しくは「団塊世代  新たな挑戦ー生涯現役をめざして」フォーラムである。
10月24日東京日比谷のイイノホールで表題のフォーラムがあり、我がNPOテクノリンクの活動趣旨に沿う話なので出席してきた。
1000人は収容できるかと思われる会場はほぼ満席で、如何に団塊世代問題、定年後の生き甲斐問題についての関心の深さをうかがわせるものがあった。

第一部基調演説として 慶應義塾大学教授 清家篤氏の「年齢に関わりなく働ける社会に向けて」と題する講演があり、第2部として パネル・ディスカッション
「豊に生き生き 新たな選択肢」のテーマで「課長島耕作」で知られる漫画家 広兼憲史、NPO法人 シニアSOHO普及サロン・三鷹顧問 堀池喜一郎、NPO法人 建築技術支援協会 事務局長 米田雅子各氏、コーディネーター 前述の清家清氏によって行われた。このブログでは基調講演とパネルディスカッションで受けた私なりの受け止めと感想を2回に亘って述べたいと思う。

清家篤教授の話を中心に:
テクノロジーをもじってテクノ・ジジー(爺)と云う言葉があるそうである。
60才以上といえども若々しく、得意技(テクノロジー)をもって社会に貢献できる人達は沢山いるということか。
現在60才以上の人口は総人口の20%、2500万人である。これが 10年後には25%、3300万人になる。世界一の高齢者社会に突入する。
その高齢者社会はより若い層に依存し支えられるのではなくて、高齢者自身が支えなければならない時代がきている。
これについては幸いに日本は恵まれた条件を持っている。
一つは概して健康で平均寿命が長いことである。
次に高齢者の労働意欲が高いことである。これは先進諸外国に比べて歴然たる差を示すデータがある。
さてこの条件を生かすためには社会の仕組み、制度を変えなければならない。
現在の年功序列制の賃金制度、即ち加齢に伴って地位が上昇し賃金が上昇するシステムを変えないと企業の、特に大企業の定年延長や定年制度廃止の動き出てこない。それだけ年功序列制の賃金制度は企業に重荷になっている。
中小企業の現場では年功制のくびきはより少なく、リーゾナブルな賃金制度となっている例が多く、それ故に高齢者雇用の窓口は広いと思われる。
また被雇用者としてではなく、その得意技を生かして自立、自営を考えるのも大きな選択肢であろう。これには定年はない。決めるのは自分自身である。

以下小生の一言:テクノ・ジジーに関して第二部のパネラーの一人、堀池喜一郎の話では同氏の関係するNPO所属のテクノ・ジジー達が地域の子供に竹トンボの作り方を 教えている そうで、ジジーと地域の子供とのこのような組み合わせは外にない、或いは最初であるとのことであった。
チョット待って下さい。我が母校の電通大同窓のまさしくテクノ・ジジー連は地域の子供達に「オモチャ病院」の開業と「電子工作教室」を開催している。
ムキになって先陣争いをしているわけではないが、我がテクノ・ジジー OBのために一言。

NPOテクノリンク:
http://www.h7.dion.ne.jp/~tecno1
http://blog.goo.ne.jp/tecnolinc_001